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仮面ライダーと呼ばれた少女たち 作者:黒田さん信者
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 あ、自己紹介を忘れてた。初めまして! 私は三崎 華! 十六歳で、私立東映高校の一年生! 推しライダーは仮面ライダーブレイド。仮面ライダーブレイドは、2004年に放送を開始したライダーで、カブトムシがモチーフ。ストーリーは、現代に蘇った不死の怪物呼『アンデット』を再び封印していくというライダー。トランプのAナンバーで変身するライダーは全部で四人。スペード、ハート、ダイヤ、クローバーのスーツだ。主役の剣崎一真は、スペードのブレイドに変身する。剣崎を演じたのは、椿 隆之君。最近、とあるいざこざで、ゴルフクラブで顔面を殴られてしまい、全治半年! なんてことを! 顔の骨が粉砕骨折なんて……。ご、ごほん。取り乱しちゃった。
 そもそも私達がこの、ライダーガールになったのは、約一ヶ月前。特撮研究会、通称特研の帰り道のことだった。
「ねー、今日ちょっとだけホビーショップに寄っていい?」
 私は特研のメンバーと、近くのホビーショップに寄りたいと思っていた。
「えー? 何でよ?」
 不満そうな声をあげた彼女は、紅倉あかくら さくら、特研のメンバーだ。やや赤みがかかった茶髪をツインテールを束ねている。推しライダーは、仮面ライダーキバ。仮面ライダーキバは、2008年に放送を開始したライダーだ。ファンガイアと呼ばれる怪物と、人間の物語で、かなり見応えがある。父と子の絆のストーリーも注目してほしいところ。
「店頭に並ぶエグゼイドのベルトを見ておこうと思って」
 ついこの間始まった新しい仮面ライダーエグゼイド。こんなの仮面ライダーで良いのか? と思ってしまうようなフォルムだが、まあまあ子供に人気はあるようだ。
「今回のライダーはハズレよ、ハズレ。きっと響鬼みたいな爆死の結末をたどるのよ!」
「爆死言うなし!」
 響鬼さんは頑張ったんだよ! たとえグッズ売り上げが一番低くても面白かったの!
「まあまあ、いいじゃないか。私は賛成だよ。新しいライダーの情報は、しっかり調べておくに限るよ」
 この凛々しい女性は、泊里 紗英。特研の部長だ。かなりの美人で、肩まで伸ばした黒髪を、後ろで軽くまとめている。そして、男子でなく、女子にモテる。今までに、女子から五十通ぐらいだっけ? のファンレターを受け取っている。ちなみに、本人は苦笑いで受け取っている。推しライダーは仮面ライダードライブ。仮面ライダードライブは、2014年に放送した。キャッチコピーは、「この男、刑事であり仮面ライダー」だったはず。私も結構好きな作品! ドライブの特徴は、バイクに乗るのではなく、車に乗っているところなの。トライドロンと呼ばれる赤い車にのり、ロイミュードと呼ばれる百八体の機械の敵と戦う。トライドロンは、仮面ライダーブラックRXが乗っていたライドロンがモデルとされている。ちなみにトライドロンのベースとなった車はホンダNSX。
「そうですよ紅倉さん。私たちは特撮研究会ですよ? ただ好きなライダーを応援するだけではダメなのです!」
「そ、そお?」
 今、熱く語っていたのは、奏座そうざ 水琴みこと。おっとりとした正確で、読書好き。まあ、ざっくり言えばお嬢様って感じ。推しライダーは仮面ライダーウィザード。仮面ライダーウィザードは、2012年に放送を開始した。主人公の操魔 晴人は魔法使いで、仮面ライダーウィザードに変身する。魔力を持った人が絶望するとその人の中から現れるファントムを退治するライダーだ。基本形態として、フレイムがあるけど、他にもランド、ウォーター、ハリケーンなどのフォームがある。指輪で変身するので、『指輪の魔法使い』とも呼ばれる。
「まあ、ちょっとだけなら付き合ってあげるわよ」
「私は元からおっけーだよー」
 ということで、近くのトイザらスに足を運ぶことにした。

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