ノーベル賞授賞式 大隅さんにメダルと賞状

ノーベル賞授賞式 大隅さんにメダルと賞状
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ことしのノーベル賞の授賞式が、日本時間の11日未明に行われ、医学・生理学賞に選ばれた、東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんにスウェーデン国王から記念のメダルと賞状が贈られました。
授賞式はスウェーデンの首都、ストックホルムのコンサートホールで日本時間の11日0時半から始まり、大隅さんはモーツアルトの行進曲が流れる中、各賞の受賞者とともに入場しました。

はじめにノーベル財団のヘルディン教授があいさつし、「アメリカやヨーロッパで科学を否定するような政治家が支持を集め、ポピュリストが成功を収めている今、ノーベル賞の重要性が増している」と述べ、意義を強調しました。

続いて、医学・生理学賞の選考委員のラーション教授が「大隅さんは細胞がどうやって組織を再利用し、病気を防ぐのかという長年の疑問を解き明かすための突破口となる研究を行った」と業績をたたえました。

そして、ファンファーレが鳴り響く中、スウェーデンのグスタフ国王から記念のメダルと賞状が授与されました。大隅さんは、いささか緊張した面持ちでメダルと賞状を受け取ると、深々と会場にむかって頭を下げていました。その様子を会場で見守っていた夫人の萬里子さんは、感動した面持ちで目を潤ませている様子でした。