【ロンドン=共同】国際柔道連盟(IJF)は9日、2020年東京五輪に向けた新ルールを発表し、技の評価ポイントから「有効」が廃止され、「一本」と「技あり」だけとなった。男子の試合時間を5分から4分に短縮して女子と統一することなども含まれた。年明けから試験導入する。
IJFはルール改正の目的を、攻撃を促進し、一本の価値を高めるためと説明。従来の有効相当のポイントも技ありに集約するため、技ありを重ねても一本にはならず、技あり二つによる合わせ技がなくなる。有効の廃止で、抑え込みでの技ありが15秒から10秒に短縮される。20秒での一本は変わらない。
罰則では、これまで4度目の指導で反則負けとなっていたが、今後は3度目で反則負けとなる。脚取りによる即反則負けは緩和し、1度目で指導を与え、2度目で反則負けを宣告する。
また、東京五輪で初導入を目指す団体戦について、男女各3人の計6人で構成する混合チーム案を国際オリンピック委員会(IOC)に提案する。体重区分は男子が73キロ級、90キロ級、90キロ超級、女子は57キロ級、70キロ級、70キロ超級としている。