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海上自衛隊に伝わる伝統の宴会芸「人間シャワートイレ」とは
2016.12.09 16:00
“お堅い”イメージの強い「海上自衛隊」には伝統の宴会芸がある──。自衛隊関係者を取材するため、SNSで自衛官と思しきプロフィールの人を検索していたら、横須賀の潜水艦乗員と名乗る男性が、宴会場で撮影された“衝撃写真”を掲載していたのを見つけた
“お堅い”イメージの強い「海上自衛隊」には伝統の宴会芸がある──。自衛隊関係者を取材するため、SNSで自衛官と思しきプロフィールの人を検索していたら、横須賀の潜水艦乗員と名乗る男性が、宴会場で撮影された“衝撃写真”を掲載していたのを見つけた。
寝そべる1人の男性。その顔の上には、下半身を露出した別の男性がしゃがみこんでいる。しかも、寝ている男性は、しゃがむ男性の肛門に向かって、水を吹きかけている。
「人間シャワートイレ」と題されたそれらの写真は、海自横須賀基地所属の潜水艦乗員たちによる忘年会の席上でのことだと記されていた。日記の主は得意気に綴っていた。
〈2分隊一同で行なった“人間シャワートイレ”だ。俺も先輩から洗って貰った。俺も後輩から洗って貰った。艦長は大笑いだが、副長は嫌そうなスカした顔つきでみていた。防大出身の艦長と違い、一般大出の幹部である副長はいまいちノリが悪い〉
この人間シャワートイレは果たして本当に伝統芸なのか。防衛省厚生棟内にある喫茶店で海自パイロットと潜水艦艦長経験者2人に聞いた。
「ああ、ピューって肛門に水吹きかけるやつね。あれは航空隊の芸でしょう?」
あっさり認めるパイロットに、潜水艦乗りは「いや、あれは潜水艦のお家芸の筈だけど……」と語気を強め、「どっちのものか」の言い争いに。どちらにしても海自の伝統芸であることは間違いない。
宴会は“無礼講”、これは職業にかかわらずであった。
(証言者/経済ジャーナリスト・秋山謙一郎)
※週刊ポスト2016年12月16日号