【12月10日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)で9日、路上で襲われ行方不明になっていた市内在住の中国人女子学生の遺体が発見され、イタリアの中国人コミュニティーから怒りの声が上がっている。

 遺体で見つかったのはローマの美術アカデミーに通っていた20歳の女性で、5日にローマ東部の入国管理局にビザの更新に行き、その近くで行方不明になっていた。

 ルームメートによれば、女性は5日に電話をかけてきてバッグを奪われ、逃げた人物たちの後を追っていると話したという。監視カメラの映像には、女性が、女性を襲ったとみられる3人組に囲まれている様子が映っていた。

 女性は、バッグを奪った人物たちを鉄道の側線沿いに追い掛けている間に列車にはねられたとみられている。遺体は9日に線路付近のやぶの中から発見された。

 ローマの2万人規模の中国人コミュニティーの広報担当者は地元通信社の取材に対し、「白昼、警察署の近くで人が襲われるなどということはあってはならない」と述べ、コミュニティー全体が怒りを感じていることを明らかにした。(c)AFP