ニホンライチョウ2羽逃げ1羽未発見 長野 大町

ニホンライチョウ2羽逃げ1羽未発見 長野 大町
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10日午前、長野県大町市の博物館で近い将来、絶滅の危険性が高いと指摘され、人工飼育されていたニホンライチョウ2羽が、飼育小屋を清掃しようとした際、窓から逃げました。周辺を捜索したところ1羽は見つかりましたがもう1羽は見つからず、博物館は11日朝から捜索を再開することにしています。
ニホンライチョウは近い将来、絶滅の危険性が高いと指摘されている国の特別天然記念物で、大町市の大町山岳博物館では、環境省などと連携して4羽の人工飼育に取り組んでいます。

博物館によりますと10日午前9時20分ごろ、このうち2羽を飼育している飼育小屋の1室を職員が清掃しようとした際、排気用の窓からライチョウが相次いで逃げたということです。

窓を開け閉めするひもにライチョウが接触したはずみで窓が開いたとみられ、博物館の職員などが周辺を捜索したところ、5時間後の午後2時20分ごろおよそ450メートル離れた山の斜面の草むらで1羽は見つかりましたが、もう1羽は見つかっていないということです。博物館は日没のため捜索を中断し、11日朝から再開することにしています。

大町山岳博物館の鳥羽章人館長は「注意深く管理していれば防げたかもしれず、大変申し訳ない。残る1羽の捜索に全力を尽くすとともに、市民の皆さまにも情報提供をお願いしたい」と話しています。