定期接種とされている予防接種についてのまとめ、第六回です。
ワクチンそれ自体の予防効果の是非についてはシリーズ一番最後に触れさせていただき、それぞれのワクチンについての情報は現在の仮説が正しいとした場合でお話させていただきます。
MR(麻しん・風しん)
もともと麻しん(はしか)のワクチンと風しんのワクチンは別々でしたが、2種混合ワクチンとしては2006年からスタートしました。
麻しん(はしか)・風しんの感染経路
はしかはウイルス性の伝染病で、飛沫感染、空気感染、接触感染します。咳やくしゃみによって空気中に放出されたウイルスを吸い込むと感染するので、とても感染しやすいです。
風疹ウイルスは飛沫感染、接触感染です。
風疹ウイルスは比較的重いので咳などによって排出されたあとは落下し、空気中を漂って感染する空気感染はありません。
感染したらどうなる?
■麻しん(はしか)に感染した場合、風邪のような症状で最初は見分けがつきにくいです。その後一度熱がさがり、再び熱があがり発疹が出てます。その後も発熱が3~4日続き、その後発疹が徐々に落ち着いていきます。症状の出始め~終わるまでに10~二週間程度かかります。重症化した場合、肺炎や気管支炎、まれに脳炎をおこします(1000人に1人程度)。
昔は命を落とすこともありました。
最近の流行状況は以下のとおりです。全文はこちら。
以下は2016年度のものです。
■風しんに感染した場合、普通の風邪と区別がつかないケースもあり、発疹と微熱と不機嫌くらいですんでしまうこともあります。年長児がかかるとやや症状が強めに出る傾向が増しますが、「三日ばしか」といわれるように、はしかの症状を軽微に、3日以内にしたようなものです。感染しても15~30%は発病しないと言われています。
最近の流行状況は以下のとおりです。全文はこちら。
2012~2013年に流行がありました。2013年のみグラフの数が異なってます。
以下は2016年の詳細です。
副反応
副反応の報告は以下のとおりです。全文はこちら。
単独接種で起こった重篤な副反応では以下のような報告がありました。
以上は3ヶ月間の間に起こった副反応の報告です。
予防効果
感染者に対する副反応の数も多いので気になる予防効果ですが、麻しん(はしか)・風しんそれぞれの予防接種歴と感染者のグラフがありましたので掲載させていただきます。
麻しん(はしか)。全文はこちら。
風しん。全文はこちら。
昔は予防接種を受けていなくてはしかにかかると医者に怒られたそうですが、感染を防ぐ効果はこのグラフをみる限りわかりません。接種と感染の関連性はそこまで如実にあらわれているわけではないようです。接種歴の不明率がちょっと高すぎますね。
また、2014年にはこのようなことがニュースにもなりました。
島根県の保育園で昨春、風疹のワクチンを接種した園児らの集団感染が起きていたことが、国立感染症研究所などの調査で分かった。
唾液がついたおもちゃをなめるなどしてウイルスが広がった可能性が高いという。感染研によると、ワクチンを接種した幼児の風疹の集団感染例は国内で初めてという。感染研は「妊婦が出入りすることが多い保育園などは注意してほしい」と呼びかけている。
感染研や県によると昨年4月、予防接種を受けていない1歳の男児がまず発症し、その後、約2か月間に、この男児を含む1~5歳の園児22人と職員1人、家族7人の計30人に感染が広がった。このうち少なくとも園児18人は風疹の予防接種を受けていた。ただ接種した園児の症状は1人を除いていずれも軽く、発熱と発疹がない園児も6人いた。
(2014年1月16日19時36分 読売新聞)
以上の点をふまえ、集団免疫のために受けるようにすすめられますが、集団免疫をうたうほどの効果は無いのが実情のようです。また、「重症化を防ぐ」といいますが、重症化するケース自体が稀であるためなかなか正確な効果をはかるのは難しいかと思います。
MRワクチンを接種すると、一回の接種ではしかの抗体が95~98%、風しんの抗体が95~99%の人につくそうです。
上記の保育園の場合、園児22人のうち18人は予防接種をうけており、受けていた園児のうち一人の症状はひどかったということになります。
予防接種を受けた18人のうち抗体がついていなかった園児が仮に1人いたとして、重症化したのはこの園児だったのかどうなのかは抗体検査をしてないのでわかりません。
「ワクチンを打つ人がたくさんいるから今は流行っていないのだ」と長らく言われていましたが、そうでもなさそうだということはわかります。あとは重症化を防ぐ効果についてですが、麻しんの脳炎の確率は1000分1。現在の流行状況では確認出来ません。
MRまとめ
副反応の確率は0.001~2%です。
対して麻しん(はしか)・風しんの流行状況は前述の通りです。
冒頭にて、ワクチンの効果自体については、その仮説が正しい前提で書かせていただくと書きましたが、調べていく中で私自身がグラフその他のデータを見て、あまりにその効果がわからなすぎて戸惑っています。
主に国が公表しているデータを使用していますが、これだけでも色々な疑問が出てきます。
病原菌に触れて自然な免疫反応の結果としてついた抗体をマネして、自然とは違う方法で抗体だけをつけたからといって免疫がつくわけではないと考えている学者もいるので、その可能性もあるのかもしれません。
少し前までは予防接種・ワクチンは神のような技術というイメージでしたが、そうでもないという現実がだんだんと明るみになってきたように感じています。
「打っていない人間が撒き散らしている」のだとする主張もありますが、打った人間も多く感染している状況からはあまり妥当性の無い主張かと思います。
「感染をふせぐには予防接種しかない」「重症化を防ぐ」などと主張される効果を信じて打つのかどうか、この記事からだけではなく、色々な資料をもとに判断していただければと思います。