成宮寛貴、芸能界引退!薬物「シロ」も「プライバシー暴露耐えられない」

2016年12月10日6時0分  スポーツ報知
  • 芸能界からの引退を表明した成宮寛貴

 俳優の成宮寛貴(34)が9日、芸能界から引退することを発表した。写真週刊誌「フライデー」が2週続けて違法薬物使用疑惑を報じていた。成宮と所属事務所はこの日、報道各社にFAXを送付。事務所によると、尿検査などで薬物使用は確認できなかったが、成宮本人が強く引退を希望したという。成宮は直筆コメントで「友人に裏切られ複数の人達が仕掛けた罠(わな)に落ちてしまいました」と主張。「今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい」と思いをつづった。

 人気俳優の成宮が突然の引退を表明した。この日、8日に書いたという直筆FAXを報道各社に送付。そこには異例とも言える長文のコメントが生々しくつづられた。

 「全ての原因を作ったのは自分自身だと承知しております」とした上で、「心から信頼していた友人に裏切られ複数の人達が仕掛けた罠に落ちてしまいました」と主張。「今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません。今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい」と悲痛な思いを明かした。

 今月2日発売の「フライデー」が「『コカイン吸引』疑惑の現場写真!」と題して、成宮がテーブル上の白い粉に手を伸ばす写真を掲載。友人を自称する男性・Aさんが、成宮がコカインを吸引していたと証言し、大麻や麻薬の一種であるケタミンにも手を染めていると話した。さらにAさんに体をすり寄せるなどの記述もあり、ファンに衝撃を与えた。

 この日発売の同誌も続報を掲載。「肉声データ」として、成宮がコカインのことを「チャーリー」と称して愛用している様子を報じた。

 成宮はコメントで「人には絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされてしまい、このまま間違った情報が拡がり続ける事に言葉では言い表せないような不安と恐怖と絶望感に押しつぶされそうです」と心境を吐露。ショックの大きさをうかがわせた。1日に発表したコメントでは「事実無根の記事に対して、非常に憤りを感じます」としたが、この日の直筆文書では薬物の使用の有無については触れなかった。

 所属事務所はこの日、成宮と合意の上で契約を解除。事情聴取、薬物鑑定など必要な調査を行ったという事務所は「客観的事実は確認できませんでした」と説明した。また関係者によると、事務所スタッフ立ち会いの下で行われた尿検査も「陰性だった」という。検査結果を受けて今後の対応を協議している際に、成宮が引退を申し入れ、何度も話し合いを行ったが決意は固かったという。

 成宮はテレビ朝日系ドラマ「相棒」や故・蜷川幸雄さんが演出した舞台などに出演し、実力派俳優として活躍中。CM出演もあり、関係各所は対応に追われた。

 ファンにも衝撃を与えた薬物疑惑。成宮は「こんな形で去っていく自分を許してください。本当にごめんなさい。そして、ありがとうございました」と締めくくった。

 ◆成宮 寛貴(なりみや・ひろき)本名・平宮博重。1982年9月14日、東京都生まれ。34歳。2000年に宮本亜門演出の舞台「滅びかけた人類、その愛の本質とは…」でデビュー。01年「溺れる魚」で映画初出演。02年、日本テレビ系「ごくせん」の野田猛役で注目を浴びる。05年、エランドール賞新人賞。10年にTBS系「ヤンキー君とメガネちゃん」で初の地上波連ドラ主演。12年のテレビ朝日系「相棒」のシーズン11から15年のシーズン13まで、3代目相棒・甲斐享役を演じた。172センチ。血液型A。趣味・特技は水泳、読書、観葉植物。

芸能事件簿
  • 楽天SocialNewsに投稿!
芸能
今日のスポーツ報知(東京版)