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韓経：【社説】中国外務省を訪れた野党議員、ＴＨＡＡＤ反対講義を聴きに行ったのか
2016年12月09日13時57分[ⓒ韓国経済新聞／中央日報日本語版]
ＴＨＡＡＤ（高高度ミサイル防衛体系）配備への不満から韓国と韓国企業を相手に同時多発的に報復している中国が、韓国側の公式外交ラインを無視して野党議員と積極的に接触中という。中国の劉振民外務次官は５日、共に民主党のイ・ミンヨン議員が率いる国会代表団に会い、韓中関係と韓半島（朝鮮半島）情勢に関して意見交換をしたと明らかにした。今回の代表団は共に民主党の姜勲植（カン・フンシク）議員、金映豪（キム・ヨンホ）議員、鄭春淑（チョン・チュンスク）議員だけで構成された。これに先立ち中国側６カ国協議代表の武大偉外交部韓半島（朝鮮半島）事務特別代表は４日、共に民主党の沈載権（シム・ジェグォン）国会外交統一委員長に北京で会った。
金章洙（キム・ジャンス）駐中韓国大使の会談要請には１カ月間も返答しない中国だ。金大使は中国の韓国旅行制限と韓流制限措置に関連して中国当局者に会談を要求したが、今まで実現していない。その中国が野党議員とは会談を続けている。中国側は今回の会談でＴＨＡＡＤ配備に反対するという立場を繰り返し明らかにしたという。中国が金大使でなく野党議員に会うのは、野党議員がＴＨＡＡＤに否定的であるうえ、大統領弾劾後にまで備えた布石と解釈される。
しかしこうした中国の態度は深刻な外交的欠礼と言わざるをえない。ロッテ税務調査、電気自動車バッテリー認証遅延、韓国産製品に対する輸入規制、韓流および旅行制限など、中国は最近、全方向で韓国に圧力を加えている。こうした問題に対する駐中大使の公式会談要請は無視し、ＴＨＡＡＤ反対の主張に耳を傾ける韓国の政治家だけを選んで会うのは成熟した外交方式とは距離がある。
野党議員はさらに問題だ。平常時なら議員外交レベルでこうした会談も可能だろう。しかし現在、両国の関係はＴＨＡＡＤ問題で極端な緊張状態にある。さらに現在は一種の非常事態を迎えている。こうした微妙で重大な時期に中国外務省の関係者に会ったのは慎重な行動と見ることはできない。自ら国の品格を落とすだけでなく、国論分裂をたくらむ中国に利用されているという批判を免れないだろう。
金章洙（キム・ジャンス）駐中韓国大使の会談要請には１カ月間も返答しない中国だ。金大使は中国の韓国旅行制限と韓流制限措置に関連して中国当局者に会談を要求したが、今まで実現していない。その中国が野党議員とは会談を続けている。中国側は今回の会談でＴＨＡＡＤ配備に反対するという立場を繰り返し明らかにしたという。中国が金大使でなく野党議員に会うのは、野党議員がＴＨＡＡＤに否定的であるうえ、大統領弾劾後にまで備えた布石と解釈される。
しかしこうした中国の態度は深刻な外交的欠礼と言わざるをえない。ロッテ税務調査、電気自動車バッテリー認証遅延、韓国産製品に対する輸入規制、韓流および旅行制限など、中国は最近、全方向で韓国に圧力を加えている。こうした問題に対する駐中大使の公式会談要請は無視し、ＴＨＡＡＤ反対の主張に耳を傾ける韓国の政治家だけを選んで会うのは成熟した外交方式とは距離がある。
野党議員はさらに問題だ。平常時なら議員外交レベルでこうした会談も可能だろう。しかし現在、両国の関係はＴＨＡＡＤ問題で極端な緊張状態にある。さらに現在は一種の非常事態を迎えている。こうした微妙で重大な時期に中国外務省の関係者に会ったのは慎重な行動と見ることはできない。自ら国の品格を落とすだけでなく、国論分裂をたくらむ中国に利用されているという批判を免れないだろう。