前記事の続きです。
私が次に向かう場所は、ラーメン屋トイボックスからはそれほど遠くなかったのです。
大関横丁に戻って浅草方面のバスに乗ってしまえばよかったのですが、お財布に小銭しかないのに気づきました。
近くにATMがないかと地図を見たら日本堤に向かう途中に郵便局があり、そこでお金を下ろしたあと道に迷いました。
どうしていつもこうなるんだろう??
ジョーがいた近くの商店街を抜けると、簡易宿泊所がいくつもあって…
フムフム、ここは所謂ドヤ街とか山谷と言われている場所らしいぞ。
などと、呑気にしている場合ではありません。
おっちゃん達があちこちにたむろして、ひとりでふらついているオバサンは私だけですから。
陰鬱な重苦しい空気の中、何でもないフリをして歩きました。
アサヒ会通りに出ると、やっと探していた番地に辿り着きました。
このカフェに来るのは、今年中にやりたい事のひとつだったのです。
季節毎に替わる手作りケーキと日替わりのパン、自家焙煎珈琲のカフェ バッハです。
アップルパイの時期が来たら行こうと決めていました。
すると、アップルパイはラスト1個。
残っていてラッキーでしたが、ラスト3個の苺ショートの方に目が釘付けに…
まずは、バッハブレンドを淹れてもらいました。
私はコーヒーにうるさくも詳しくもありませんが、運ばれてきたコーヒーがとても綺麗に見えました。
いつもはすぐにミルクを入れて飲むのですが、このバッハブレンドは何故だかブラックで飲んでみたくなりました。
すると雑味が全くなくて、見た目だけでなく味も綺麗に澄んだすっきりとした味わいのコーヒーで、驚くほど美味しかったです。
ケーキはショートケーキにしました。
そういえば私、最強の苺ショートを探していたのだった(笑)
ビジュアルは完璧で、とても美味しかったです。
アップルパイは、次回に食べます。
シーズン毎に変わるお菓子を、全制覇したくなりました。
店内の壁にたくさんの版画が飾られていて、心惹かれました。
お店の人に訊ねたら、どれも上野 遒さんの作だそうです。
上野 遒さんに関するファイルも見せていただきました。
小鳥の写真を撮りたいと言うと快諾していただけて、そういうお店はなかなかないので感激しました。
コーヒー豆とシュトレンのギフトセットがあるのをHPで見たので、自宅用に買って帰ろうと思ったら品切れでした。
先に電話をしておくのが確実だそうです。
なるほどね。次はそうします。
山谷の街に流れる、コーヒーの香り。
とても素敵なお店でしたよ。