中国、WTO提訴の構え=「市場国」不認定に反発

時事通信 / 2016年12月9日 13時36分

 【北京時事】中国商務省の沈丹陽報道官は9日の記者会見で、世界貿易機関(WTO)加盟国が中国を「市場経済国」として認定しない場合、「必要な措置を講じる」と述べ、WTO提訴に踏み切る構えを示した。ロイター通信が伝えた。

 日本は8日、米国や欧州連合(EU)と歩調を合わせ、中国のWTO加盟15年となる今月11日以降も、WTO協定上の市場経済国として認定しない方針を発表。これに中国が反発した形だ。

 市場経済国と認められなければ、中国の輸出品は反ダンピング(不当廉売)関税の認定で引き続き不利になる。同国は「11日付で自動的に市場経済国に移行する取り決めのはず」と主張してきた。

 日米欧が認定を見送る中、関係者の間では「中国はWTOに提訴するしか選択肢はない」(通商筋)との見方が強まっている。 

[時事通信社]

jiji

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