国政介入:弾劾訴追案採決、与党セヌリ党議員が大量造反

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 9日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の弾劾訴追案に賛成票を投じた与党セヌリ党の議員は、同党所属128人のうち少なくとも62人に上る。大統領を送り出した政権与党の所属議員の半数近くが、大統領弾劾に賛成したわけだ。反対票56票が全て(朴大統領に近い)親朴系から出たものだとしても、賛成票を投じた人数より少ない。セヌリ党主流派が崩壊し、党が事実上真っ二つに割れたことで、与党側は混とん状態に陥った。今回の弾劾をきっかけとして、親朴系を党から追い出そうとする(朴大統領とは一線を画する)非朴系と、食い下がろうとする親朴系の激しい争いが繰り広げられる見込みだ。その結果次第では、分党に至る可能性もある。

■予想を上回った賛成票

 韓国国会における朴槿恵大統領の弾劾訴追案の採決には、在籍議員300人のうち299人が参加し、賛成234票(78.2%)で可決となった。反対は56票(18.7%)、棄権は2票、無効は7票だった。セヌリ党親朴系の座長、チェ・ギョンファン議員は、本会議場には現れたが採決には参加せず、退場した。このような採決の結果は、「弾劾可決の定足数(200人)をぎりぎり超える」という当初の見方をかなり上回る水準だ。9日に発表された韓国ギャラップの世論調査で、弾劾賛成が81%だったことを考慮すると、国会議員もこうした世論を意識して賛成に集まったと解釈されている。

 ある非朴系の議員は「無効7票のうち6票は、事実上の賛成票と聞いた。野党からも反対票が出た場合を想定すると、われわれ(非朴系)の票は親朴よりはるかに多い」と語った。

黄大振(ファン・デジン)記者 , 崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者
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