国政介入:大統領弾劾案可決、与党主流派も20人前後が賛成

 韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の弾劾訴追案が9日、韓国国会の本会議で賛成234票、反対56票、棄権2票、無効7票で可決された。

 丁世均(チョン・セギュン)国会議長と野党および無所属の国会議員172人が全員賛成したとすると、与党セヌリ党からも62人が賛成に回ったわけだ。セヌリ党の議員128人のうち、朴大統領と一線を画する非朴系は40人前後。この点を考慮すると、朴大統領に近い親朴系も20人前後が賛成票を投じたことになる。

 弾劾訴追案の採決結果をこのように分析すると、今ではセヌリ党所属の議員も弾劾賛成(62人)が弾劾反対(56人)より多くなったといえる。非朴系の勢力が親朴系よりも大きくなった、と見ることができるわけだ。

 弾劾訴追案の採決は無記名なので、議員各人の賛否を確認するのは難しい。ただし相当数の議員が「確認ショット」の撮影を予告していたため、今後、議員各人の賛否の結果が一部確認できる可能性もある。

 なお、9日の国会本会議における弾劾訴追案の採決では、国会在籍議員300人のうちセヌリ党親朴系の中心人物、チェ・ギョンファン議員が退場・不参加となり、299人が出席した。

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