「韓米日の三角関係が最も重要という考えを持っています。強力な三角同盟構造は、域内のほかの国々に明確なメッセージを与えることができます」
米海軍第7艦隊の横須賀基地司令官を務めるジェフリー・キム大佐(写真)は今月5日、「在日米軍の韓国系司令官として(韓米日)三角同盟の役割は何だと思うか」という質問に対し、このように答えた。韓国で生まれ、7歳のころに米国へ移住したキム大佐は5日、神奈川県にある基地の内部で外交部(省に相当)共同取材団の取材に応じた。
キム大佐は6年前にも、横須賀を母港とする米海軍第7艦隊のイージス艦「ジョン・S・マケイン」の艦長として日本勤務を経験した。韓国系米軍人として何度も日本で勤務していることから、「韓米日三角協力の象徴」という評も聞かれる。キム大佐は「緊密な米日協力、韓米協力の上に、最近では韓日間の協力も拡大されている。米国と域内の同盟国に対し、はるかに強力な安全保障構造をつくり出せると考えている」と語った。
キム大佐は、米海軍第7艦隊の役割について「日本に駐屯してはいるが、同盟国1カ国だけを保護するのではない。アジアの弾道ミサイル防衛用艦艇は全て横須賀に配備されており、韓国のようなほかの同盟国の防衛要請もしばしば受ける」と説明した。さらにキム大佐は「北朝鮮の脅威は確実に以前よりも強まっている。警戒を緩めず、戦う準備ができていなければならない」と語った。米軍は常に準備して警戒態勢を維持してきたが、相手の能力も高まったという点を理解すべき、ということだ。このほか、「有事の際における韓半島(朝鮮半島)からの退避計画を立てているか」という質問に対し、キム大佐は「軍は常にさまざまな形の非常計画を持っている」と答えた。