北海道で雪や強風 暴風や交通影響など警戒を

北海道で雪や強風 暴風や交通影響など警戒を
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発達中の低気圧の影響で、北海道では雪を伴って風が強く吹き、気象庁は暴風や吹雪による交通への影響などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、北海道付近にある発達中の低気圧の影響で冬型の気圧配置となり、北海道では9日夜から雪が降り続いています。

午前11時までの12時間に降った雪の量は、札幌市で39センチ、小樽市で32センチなどとなっていて、札幌市では午前11時の積雪が56センチに達しています。

これから11日にかけて強い冬型の気圧配置が続くため、北海道では風がさらに強まって、雪が降り、ところによって吹雪となる見込みです。

10日の最大風速は陸上で18メートル、海上で23メートル、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達すると予想され、海上は大しけが続く見込みです。

北海道の日本海側南部では11日の朝までに多いところで60センチの雪が降ると予想されています。

東北や北陸でもところによって雪が強まる見込みです。

気象庁は北海道では暴風や吹雪による交通への影響、それに高波に警戒するよう呼びかけています。

また、寒気が南下するため、全国的に気温が低くなり、東北や東日本、それに西日本でも12日にかけて日中の最高気温が平年を2度から5度ほど下回ると予想されています。

交通機関に影響

この雪で交通機関に影響が出ています。

このうちJRは、小樽駅の構内で電車のパンタグラフが雪に埋もれて運転できなくなったため、JR函館線と千歳線の一部の区間で運休が出ています。
JRによりますと、午前11時20分現在で、札幌や小樽と新千歳空港を結ぶ快速エアポート7本を含む普通列車など合わせて50本が、運休したり運休が決まったりしているということです。

また、札幌市中心部を走る路面電車は、雪のため始発から運転できない状態が続き、札幌市交通局によりますと、運転の再開のめどは立っていないということです。

空の便は、午前11時現在、新千歳と羽田や北海道内などを結ぶ全日空やエア・ドゥ、それにジェットスターの合わせて33便と、丘珠空港を発着する14便が欠航したり欠航が決まったりしています。

航空各社は最新の運航情報をホームページなどで確認するよう利用客に呼びかけています。

スリップ事故も

この大雪で札幌市内ではスリップ事故が起きているほか、住民が除雪作業に追われています。

このうち札幌市中央区の交差点では、10日午前6時すぎ、除雪作業に向かう途中の除雪車がスリップして信号機に衝突しました。
この事故でけがをした人はいませんでしたが、信号機が根元から折れ、警察官が交通誘導を行っていました。

また、札幌市中心部を循環する路面電車は線路に雪が積もって除雪車両が走れなくなり、始発から運休になりました。
停留所にいた40代の女性は、「雪が多かったので、早めに出てきましたが、止まっているとは思わず、びっくりしました」と話していました。

市内では多くの住民が除雪作業に追われていて、40代の男性は「家の周りを全部雪かきしなければならないので大変です。きょうは1日雪かきで、休みがつぶれてしまいます」と話していました。

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