麻薬取締官と協力関係の男 逮捕直前まで頻繁にやり取り

厚生労働省の麻薬取締官が参考人の供述調書をうその内容で作成したなどとして逮捕された事件で、麻薬取締官がうその調書に名前を使うなど協力関係にあった50歳の男が覚醒剤の所持や密輸の疑いで警視庁に逮捕されていたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。男は、逮捕される直前まで麻薬取締官と電話で頻繁にやり取りしていて、警視庁は詳しいいきさつを調べています。
厚生労働省の麻薬取締官、奥村憲博容疑者(46)は、ことし2月から4月ごろの間、自分の捜査の捜索令状を取るため参考人の供述調書をうその内容で作成したなどの疑いで8日、逮捕されました。

奥村取締官は、うその調書の作成にあたり、協力関係にあった50歳の男の名前を供述した参考人として署名していましたが、この男がことし9月以降、覚醒剤の営利目的での所持や密輸の疑いで警視庁に逮捕されていたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

奥村取締官と男は電話で頻繁にやり取りし、男が逮捕される直前も2人が通話していた記録が残されていたということで、警視庁は、こうしたいきさつなど2人の関係についても解明する方針です。