韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は6日、「国会が弾劾訴追手続きを踏んで可決されても、憲法裁判所の審査を見ながら、国家と国民のために落ち着いて淡々と進む覚悟はできている。弾劾が可決されたら、その結果を受け入れ、その状況で私ができるあらゆる努力を尽くしたい」と語った。
さらに朴大統領は「今回の事態に関して招いた国政の混乱について、責任を痛感している。国民の皆さん、議員の方々全てに、恐縮し申し訳なく思うばかり」と語った。
朴大統領は6日午後2時30分から、韓国大統領府(青瓦台)で与党セヌリ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表と緊急会談を行い、このように語ったという。鄭院内代表がセヌリ党の議員総会で所属議員に伝えた。
朴大統領の弾劾訴追案は、今月3日に野党と無所属議員171人が連名で国会に発議した。今後、8日の本会議での報告、9日の本会議での採決などを経ることになる。採決で議決定足数(200人)が確保されれば、弾劾訴追案が可決される。
弾劾訴追案が可決された場合、朴大統領の権限行使は停止されて黄教安(ファン・ギョアン)首相が権限を代行し、憲法裁判所が180日以内に朴大統領を弾劾するかどうか決定することになる。朴大統領の職務執行において重大な憲法違反・法律違反があったと憲裁が判断した場合、朴大統領は罷免される。そうでない場合には、朴大統領は大統領職に復帰する。