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<美濃加茂出直し市長選>勝てる人探し難航

毎日新聞 12/9(金) 21:58配信

 岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(32)の辞職に伴う出直し市長選を巡り、対抗馬擁立の動きが進まない。受託収賄罪などに問われ、2審・名古屋高裁で逆転有罪判決を受けて上告中の藤井氏は、出直し市長選で市民の審判を受ける考えだ。一方、市長に批判的な勢力は、藤井氏の高い人気に加え、突然の選挙という時間的制約もあり、身動きが取れない状況に追い込まれた。

 「だまし討ちだ。こちらが候補者を立てる力がないだろうと足元を見ている」。水面下で藤井氏の辞職勧告決議案提出を模索していた反市長派の市議の一人は唇をかんだ。「有罪判決を受けた市長がおとがめなしではいけない」との思いから決議案提出を目指したが、けん制目的で否決は想定済み。本音では選挙を望んでいたわけではない。

 藤井氏は26歳で出馬した2010年の市議選でトップ当選。13年の市長選では自民党県連推薦の対立候補を破り、全国最年少市長として注目を集めた。清新なイメージで市民の人気は高く、別の市議も「負ける選挙に出る人はいない。それは藤井市長も分かっている」と打ち明ける。

 県政界も静観する。自民党県連は14年の逮捕後に藤井氏を除名したが、猫田孝幹事長は「藤井氏を推薦するとか対抗馬を立てることはしない」と明言。民進党県連の伊藤正博幹事長も「候補者の擁立は考えていない」、共産党県委員会も「地区委員会や地元の市民団体から声が上がってくれば検討するが、今のところない」と話す。

 藤井氏は7日の記者会見で、無投票当選の可能性を指摘されると「(無投票になるかどうか)私は踏み入ることができない」とかわす一方、「どういった形であっても、どんな選挙でも、選ばれた人が信任を得たという認識だ」と強気だ。

 出直し市長選は来年1月29日投開票の知事選と同日選となる公算が大きい。その場合、告示(同22日)まで今月10日現在、43日しか残されていない。【駒木智一、岡正勝】

最終更新:12/10(土) 8:47

毎日新聞

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。

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