川岸良兼の娘・史果が２位発進

▽８日、千葉県長南町・グレートアイランドＣ（６５２６ヤード、パー７２）▽晴れ、１３・７度、北北西２・２メートル▽賞金総額６００万円、優勝１０８万円▽２１選手

　７月の女子プロテストに合格したルーキーたちによる２日間大会。男子プロ・川岸良兼の次女で大器の呼び声高い２２歳、川岸史果（ふみか）が３バーディー、１ボギーの７０で回り、首位と２打差の２位につけた。生涯１度の新人戦タイトルを手にすることができるか。高橋恵（２０）が４アンダーで単独首位、１アンダーの３位に但馬友（１９）が続いている。

　前週の最終予選会（ファイナルＱＴ）を２６位で通過、来季ツアーのフル参戦権を手にした川岸。「来週の新人戦は優勝します！」と、高らかに宣言していた。一生に一度しかチャンスがないタイトル。勝てば不動裕理、横峯さくら、上田桃子、森田理香子らとともに歴代覇者に名前が並ぶ。

　「きょうはティーショットがちょっと狙いより右に出るのが気になったけれど、首位と２打差はいい位置。チャンスは十分あると思います」。前半１バーディーで折り返し、１０番でボギーにしたが、１２番１６６ヤードのパー３で６番アイアンのショットをピンそば８０センチに。最終１８番では残り１０５ヤードを４８度ウエッジで１・５メートルにつけ、ただ１人のバーディーフィニッシュを決めた。このコースで行われた１１月の伊藤園レディスでは２日目７バーディー、ノーボギーの６５をマーク。相性はバッチリだ。

　１３日から３日間は新人研修が義務づけられている。「それが終わったら１６日に入院して、１９日に手術なんです」。高校２年の終わりオーストラリアへの修学旅行中に骨折した右足くるぶし付近に関節ネズミと呼ばれる骨のかけらが残り、現在も痛みがある。それを除去する手術だ。

　「今はテーピングと、足底を少し高くする工夫をしてやってます。手術翌日から歩けるそうで心配していない。まずはあした、ことし最後の試合。優勝で締めくくれたらいいなと思います」

　７月のプロテストでは２日目に人生初のホールインワン、最終日に自己ベストタイ６５で回って大逆転合格を果たした“神ってる”ルーキー。ネズミとのお別れ前に、ド派手な新人戦Ｖも披露してくれそうな気配だ。　（月橋文美）