蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【サッカー】クラブW杯 鹿島・金崎が決勝弾 途中出場「流れ変えたかった」2016年12月9日 紙面から
◇クラブW杯 鹿島2−1オークランドサッカーのクラブ世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)は8日、横浜市の日産スタジアムで開幕して1回戦の1試合が行われ、J1覇者で開催国代表の鹿島がオセアニア代表のオークランド(ニュージーランド)に2−1で逆転勝ちした。11日の準々決勝でアフリカ代表のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と対戦する。鹿島は後半早々にFKから先制されたが、同点にした後の43分に金崎夢生(27)が頭で決勝点を挙げた。 大トリはやはり金崎だった。1−1で迎えた後半43分。左クロスを土居が中央に折り返す。宙に浮いたボールに背番号33が食い付いた。「流れを変えようと思った」。頭でボールを捉え、気迫で押し込んだ。J王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝でMVPを獲得したエースが、国際舞台でも輝きを放った。 左足首を痛めて、ベンチスタート。前半は低調に終わり、後半5分に先制点を許した。「開催国としてあんなプレーをしていては駄目。気を引き締めてやらないと」。歯がゆい思いを抱えた。そして、1点を追う後半18分に声がかかった。石井監督は「予定通りではなかった」と手負いのエースの早期投入を認めた。それほど、チームは追い込まれていた。 金崎がピッチに入るとJ王者の躍動感が戻った。エース投入から4分後に同じく途中出場の赤崎が同点弾を突き刺し、終了間際に自らの頭で決勝点を奪い取った。「開催国の代表として責任を持ってプレーをしないといけない」。リーグ戦の順位は年間3位ながらも、CSを勝ち抜いて下克上で国内の頂点に立った。 国内18冠を誇る鹿島だがクラブW杯は初出場だった。そして、オセアニア王者にまさかの先制点を許し、思わぬ落とし穴にはまった。過去、Jリーグ勢の初戦敗退はゼロ。不名誉な歴史が刻まれる危機を金崎が救った。どう猛な点取り屋は言う。「行けるところまで行きたい。全力でプレーするだけ」。狙うは頂点−。左足首に痛みを抱えるエースは、クラブW杯も全力で駆け抜ける。(占部哲也) PR情報
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