ドローンなど飛行許可申請1万件超 トラブルも

ドローンなど飛行許可申請1万件超 トラブルも
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ドローンなど無人機の飛行を規制する改正航空法の施行から10日で1年になり、飛行の許可を求める申請が1万件を超えている一方で、ヘリコプターとの接近などのトラブルも起きています。国土交通省は、今年度末をめどに、衝突防止のためのルールを取りまとめる方針です。
去年12月に施行された改正航空法では、ドローンなどの無人機について、人口密集地やイベント会場などで原則として飛行が禁止され、例外的に飛行させる場合、国の許可や承認が必要になりました。

国土交通省によりますと、無人機は、趣味の飛行のほか、撮影や測量など業務としての利用も進み、飛行の申請や相談はこの1年で1万件を超えたということです。

一方、ことし10月までに、ヘリコプターへの接近のほか、無人機が墜落したり、行方がわからなくなったりするトラブルが合わせて42件報告されているということです。

このため、国土交通省は、講習会を行っている民間団体と連携して、操縦技術の向上を図るとともに、今年度末をめどに衝突防止のためのルールを取りまとめる方針です。

国土交通省航空局の甲斐健太郎無人航空機企画調整官は「無人機はさまざまな分野で利用が進んでおり、民間団体の知見を生かすなど、安全な利用のために官民一体となって取り組んでいきたい」と話しています。