オートファジーを表現した曲を日本人音楽家らが演奏

日本時間の11日未明に行われるノーベル賞の授賞式を前に、スウェーデンのストックホルム近郊にある科学博物館では、医学・生理学賞を受賞する大隅良典さんの研究テーマ、オートファジーを表現した曲を現地の日本人音楽家らが演奏し、受賞を祝福しました。
スウェーデンのストックホルム近郊にある科学博物館では、ノーベル賞の受賞者を祝福するノーベルウイークの公式行事として、日本時間10日未明に演奏会が開かれました。

この中で、医学・生理学賞を受賞する大隅良典さんの研究テーマ、オートファジーを表現した曲を、現地に住む音楽家の林小百合さんら3人のグループがシンセサイザーなどを使って披露しました。

林さんは、作曲をするにあたって、大隅さん本人から細胞のリサイクル機能であるオートファジーについて説明を受けたということで、演奏の中に、風が吹く音や、湖の氷が割れる音などを録音して取り入れ、すべての動植物に備わったオートファジーの神秘性を表現したということです。

また、同じメロディーを音色を変えて繰り返す構成で、リサイクル機能であるオートファジーを表現したということです。

演奏を終えた林さんは「オートファジーの研究が今後も発展してほしいという願いを込めて演奏しました。この曲が大隅さんの受賞を記念する曲になれば、うれしいです」と話していました。

ノーベル賞の授賞式は、日本時間11日未明、ストックホルム市内のコンサートホールで行われることになっています。