オーストリア大統領選 投票進む「極右の元首誕生も」

オーストリア大統領選 投票進む「極右の元首誕生も」
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ヨーロッパ中部のオーストリアで、大統領選挙の投票が始まり、難民や移民への厳しい規制を掲げる右派政党の候補者が支持を伸ばすと予想されていて、欧米のメディアは、「EU=ヨーロッパ連合で初めて極右の国家元首が誕生する可能性がある」と伝えています。
オーストリアの大統領選挙の決選投票は、現地時間の4日午前7時、日本時間の午後3時から投票が始まり、「緑の党」の出身のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏と、右派政党「自由党」のノルベルト・ホーファー氏の2人の争いとなっています。

このうちホーファー氏の「自由党」は、難民や移民を厳しく規制するなど、排外的な主張を掲げていて、国内外から「極右」と指摘されてきました。今回の選挙でも、ファン・デア・ベレン氏が難民の受け入れに寛容な姿勢を示してきたのに対し、ホーファー氏はEUの方針に反してでも難民の受け入れを規制すべきだと主張してきました。

欧米のメディアは、事前の世論調査などから、ホーファー氏が支持を伸ばすものと予想していて、「ホーファー氏が勝利すればEUで初めて極右の国家元首が誕生することになる」と伝えています。

投票は、4日夕方、日本時間の5日未明まで行われ、午前中には大勢が判明するものと見られていますが、接戦になれば、そのあと開票される郵送での票が勝敗を決めることになります。