ここから本文です

【BOX】長谷川穂積が引退会見で語った気持ち「チャンピオンのまま引退したかった」

スポーツ報知 12/9(金) 13:50配信

 WBC世界スーパーバンタム級王者の長谷川穂積(35)=真正=が9日、神戸市内で会見し、現役引退を表明した。国内ジム所属選手ではただ一人の2ケタ防衛と世界3階級制覇を達成した名チャンプが、17年間の現役生活に終止符を打った。

【写真】長谷川穂積が現役世界王者のまま引退を表明!

以下は一問一答

 ―進退について。

 「9月16日の試合を最後に引退することを決めました。2日後の総会に出席してそこでベルトを返上したいと思います。理由としてはこれ以上、証明することがなくなった。戦う理由も無くなって、前回以上の気持ちをつくるのが難しくなった。チャンピオンのまま引退する僕のわがままを聞いて下さった会長に感謝したい。僕が思っていた以上の足跡を残せたと思う。ボクサー・長谷川穂積の挑戦は終わりましたが、一人の長谷川穂積の挑戦は続きます」

 ―決めた時期は?

 「試合は終わって、11月中旬にはっきり答えが出た。ボロボロになってやるのも一つだけど、僕はチャンピオンのまま引退したかった。このタイミングで引退を決意した」

 ―もう一度見たいというファンもいる。

 「もう一度見たいという気持ちもわかるけど、ごはんと一緒で腹八分目がちょうどいいのかなと」

 ―ご家族の反応は。

 「娘は絶対やめて欲しかったみたいなので、喜んでいた。息子はやめるとなったら『ええさみしいな』って。妻は一緒に戦ってきたのでさみしさがあったみたい。でも、長谷川穂積はいつまでも長谷川穂積です」

 ―天国のお母様は。

 「もし母親に言っていたら『あなたの好きにしていいよ』といってくれたと思う」

 ―印象に残っている試合は。

 「全部が全部、印象にある。一つも忘れた試合はない」

 ―長谷川穂積の第2章は?

 「これからのことは少し考えているけど、来年からはまた新しいステージでチャンピオンになりたい」

 ―18歳の自分に言いたいことは。

 「今から君のボクシング人生は素晴らしいものになるよと」

 ―自身にとってボクシングとは。

 「ボクシングは僕の人生。いつか死ぬ時もボクシングやっててよかったなと思えるように、これからもボクサー・長谷川穂積として生きていきたい」

 ―今、引退する意味は。

 「今が一番美しいというのかな。半年後、復帰していたら笑って下さい。(笑い)まあ、それはないですけど。自分がボクシングをやっているときは、永遠にできると思っていたけど、いつかはやめることになる。今の若い選手にはしっかりゴールを見つけて、冷静にやってほしい」

 ―周囲の反応は。

 「残念がる人もいたし、よくやったと言う人も。次のステージを5体満足でいけることを喜んでくれた」

 ―次とは。

 「ぼんやりとしたものしかない。機会があったら英語でも勉強したい。理由? 外国人と友達になりたいから(笑い)」

 ―支えてくれたファンへ。

 「ほんとに5年間無冠の時があって、そんな時でも温かく見守ってくれた。この発表でもう少し見たかったという人もいるかもしれない。引退でファンを裏切ったことになるかもしれないけど、長谷川穂積は死ぬわけではない」

 ―自分の中で貫いたこと、誇れることは。

 「自分に負けないこと。トレーニングだけは自分に負けないようにやってきたと思う」

 ―現役チャンピオンのままやめることは珍しい。こだわりは。

 「前回の試合で証明するものがなくなった。強いか弱いか証明するものがなくなった。それが今になったというだけ」

最終更新:12/9(金) 18:54

スポーツ報知

本文はここまでです このページの先頭へ

お得情報

その他のキャンペーン