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<新潟・高1自殺>「もっと生きたかった」遺族が遺書公開

毎日新聞 12/9(金) 19:21配信

 新潟県立新潟工業高校1年の男子生徒(15)が11月下旬に自殺した問題で、遺族が9日、生徒が残した遺書を公開した。「本当はもっと生きたかったけどもう生きていける気がしません」と亡くなる直前のつらい心情がつづられていた。

 遺書はノートから切り取った紙1枚に書かれ、自室の机の上に置かれていた。言葉によるいじめを受けていたことが書かれ、「9月中旬から今に至るまでの平日は生き地獄のような毎日でした」と明かした。学校の教諭に複数回、相談していたことにも触れ、「11月に入ってから相談した方は何の解決にもなりませんでした」と書かれていた。

 生徒の父親(44)は「人の悪口を言うのを一度も聞いたことがないような優しい子だった。学校から、一言『悩んでいるようだ』と教えてもらえていれば、結果は違ったと思う」と声を詰まらせた。

 学校は今月5日、「情報共有や指導方法に不十分な点があった」とする調査結果を公表。新潟県教育委員会は、第三者委員会でいじめと自殺との因果関係などを調べている。【南茂芽育】

最終更新:12/9(金) 20:17

毎日新聞

北朝鮮からの脱出
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