第37回 2016 – 2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー 選考委員別配点表
No | 氏名 | スバル インプレッサスポーツ/G4 |
トヨタ プリウス |
ホンダ フリード/フリード+ |
ニッサン セレナ |
BMW M2 クーペ |
アウディ A4シリーズ(Sedan/Avant/allroad quattro) |
ジャガー F-PACE |
アバルト アバルト124スパイダー |
メルセデス・ベンツ Eクラス |
ボルボ XC90 |
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1 | 青山 尚暉 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 10 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
トヨタ 【プリウス】 トヨタの新骨格TNGA1号車であり、HVセダンとして世界最高峰の40.8km/L、メイングレードで37.2km/Lの燃費性能を実現しつつ、クルマの基本性能である乗り心地、操縦安定性を先代から飛躍的に高めたところ、そして、30km/L近い実燃費性能を評価。加えてインテリアの質感、後席の乗り心地も格段に向上。セダンタイプのHVでは装備例の少ない非常時給電システム付きAC100V/1500コンセントは地震大国日本で保険となりうるアイテム。依然、手の届きやすい価格も魅力。先代と違い内外装デザインに独自性を持たせた新型プリウスPHVのEV航続距離、さらなる走行性能、環境性能にも期待を込めて。 |
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2 | 飯田 裕子 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 10 | 0 | 0 | 0 | 5 | 4 | 0 | 0 | 2 |
トヨタ 【プリウス】 ハイブリッドカーという新たな動力を得て、環境性能の高みを目指した初代プリウスの登場から19年。今年、新型となる4代目のハンドルを握り助手席や後席に乗って、プリウスにようやく一つの完成形を見出すことができたような気がしています。とにかく個性豊かなモデルが多く、今年は輸入車の豊作年と言えるのではないでしょうか。そんななかでアウディA4は今年後半に試乗がかなった1.4TFSIエンジンを搭載するモデルのドライビングパフォーマンスの高さが決めてとなりました。A4はどのエンジンを搭載するモデルにも一貫したクオリティが感じられると確信が持てたからです。近年のアウディは最新の技術を最新モデルに投入するがゆえにA4独自のフレッシュな眩しさに欠ける一方で、新世代のクワトロ(4WD)を採用するモデルの走りの完成度の高さは新型A4に一つの新たな魅力を加えたと言えそう。 |
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3 | 石井 昌道 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 2 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 ボディの歪みを詳細に計測して解析するなど、これまで感性に頼っていた動的質感の造り込みを定量化。その新たな試みが功を奏して、プレミアムブランド並のスポーティで快適な走りが実現している。また、良好な視界、衝突安全性能の高さ、充実した安全装備など、徹底的に安全へこだわっていることも評価したい。 |
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4 | 石川 真禧照 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 3 | 0 | 4 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 次世代プラットフォームの完成度の高さ。先進安全装備などを全車に標準装備するなど、安全面でも現時点でトップレベルのクルマ作りを実現したことに対して。 |
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5 | 石川 芳雄 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 10 |
ボルボ 【XC90】 充実した安全装備や、高い環境保護意識といったブランドのコアバリューはそのままに、車体の基本構造、内外装デザイン、パワートレーンや操作系インターフェースなど多くの要素を大改革し、次世代のボルボが進む道を明確に指し示した、その意欲的な開発姿勢を高く評価しました。また水平基調で角をまろやかに丸めたユニークなスタイリングデザインや、クリスタルをあしらったシフトノブなど、随所にスカンジナビアンテイストを織り込んでいる点にも好感を覚えました。 |
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6 | 今井 優杏 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 3 | 0 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 1.6Lモデルで190万円台から、2.0Lモデルでも216万円からという価格設定に目を疑うほど、高い走りの質感にまず驚きました。重厚なステアフィールに、滑らかでありながらコシとコクのあるサスペンション。乗るほどに運転がどんどん楽しくなるような、ワクワクさせてくれるフィールに溢れていて、感激しました。新プラットフォームの今後の展開にも期待せずにはいられません。さらに、「安全にグレードはない」という考え方から全車標準装備を叶えたアイサイトの、ファーストコンタクトから誰にでもわかりやすくてシンプルなインターフェースの作り込みも、スバルの安全に対する熱意が強く感じられるもの。もちろんその精度の高さからも『絶対に乗員の安全を守る!』という強い意思を受け取ることができました。また、歩行者保護エアバッグにいちはやく着手した点も素晴らしいと思います。以上の点から、インプレッサスポーツ/G4を今年のイヤーカーに選ばせていただきました。 |
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7 | 岩貞 るみこ ▼コメント ▲閉じる |
3 | 10 | 0 | 0 | 0 | 8 | 2 | 2 | 0 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 安全と環境をバランスさせ、さらに乗り心地も先代にくらべて飛躍的に向上。新しいプリウスの歴史を刻み始めた感がある。デザインも優雅でエレガント。乗れば乗るほど、燃費のよさに満足感が高まり、ユーザーが、長い年月をかけて乗るほどに価値を実感できる。 |
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8 | 太田 哲也 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 4 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 新プラットフォームの開発、それに伴う乗り心地と操縦安定性のバランス向上 |
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9 | 岡崎 五朗 ▼コメント ▲閉じる |
7 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 2 |
トヨタ 【プリウス】 従来モデルを凌ぐ圧倒的な燃費性能に加え、楽しさ、安心感、気持ちよさに直結する「ドライブフィール」を大幅に高めてきたことを評価した。市街地や高速道路をなにげなく走っているときでも、磨き込まれたシャシーが生みだす余裕の大きさをはっきりと実感できる。日本のベストセラーカーであるプリウスがそんな方向性の進化を遂げたことは、これまでドライブフィールにあまり関心をもっていなかった多くのユーザーの価値観を変え、要求基準を押し上げ、ひいては今後の日本のクルマ作りに大きな影響を与えることになるだろう。 |
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10 | 岡本 幸一郎 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 0 | 2 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 「プリウス」と「インプレッサ」の両方に10点をあげたい気持ちですが、大いに悩んだ結果、インプレッサを10点とすることにしました。それは、すべてを一新して、新たな一歩を踏み出したスバルの第一弾であるインプレッサは、のちのち振り返っても、ひとつの節目になるクルマであり、2016年をもっとも象徴するクルマだと思ったからです。スバルがインプレッサの開発にあたって、世界水準を目指して取り組み、ここまで上質に仕上げたこと、しかもそれをリーズナブルな価格のまま実現したこと、さらにはラインアップの限られるスバルだからこそ、ヒエラルキーを超えて、このクラスで考えられる最良のプロダクトをユーザーに提供したいという心意気を強く感じさせるクルマでもあることを、高く評価したいと思います。 |
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11 | 小沢 コージ ▼コメント ▲閉じる |
10 | 8 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 量産大衆車メーカーとしては、唯一とも言うべき水平対向エンジンを心臓とし、フルタイムAWDをよしとする、日本が世界に誇るマニアックな自動車メーカースバル。独自の個性、味わい、安全性で今、北米を中心に世界的にも伸びており、そのスバルが約13年ぶりに未来に向けて開発したスバルグローバルプラットフォームを使った1作目。今や電動化、自動運転化の波も押し寄せ、個性的な中規模メーカーの存在意義もいよいよ問われる中、意欲的な挑戦であり、すべての真価は今後を見守らないとわからないが、走りの質感、安全性、操縦性などにおいて今までにないスバルクオリティを達成していると感じた。デザインはもう少しインパクトがあっても良いようにも感じたが、スバルらしさは十分に残っている。今後の躍進、他にないスバル原理主義とも言うべき頑なクルマ作りを今後も見続けたいという期待を込めての最高点。 |
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12 | 片岡 英明 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 4 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 1 | 4 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 10年先を見据えて開発したスバルグローバルプラットフォームや進化したアイサイトなど、次世代スバルの基盤となる新しい技術やアイデアを積極的に盛り込み、世界トップレベルの高い安全性能とファミリーカーの域を超えた安心感のある走りを実現している。予防安全としてはALK付きのアイサイトを、衝突安全には日本で初めて歩行者保護エアバッグを標準装備したことを高く評価した。また、動的な質感も高いレベルにあり、走るステージにかかわらず懐の深い走りを見せつける。運転するのが愉しいことも大きな魅力だ。環境性能にも大きな進歩が見られる。グローバルカーでありながら日本のユーザーを第一に考え、ボディなどを日本で使いやすいサイズに抑えたことも評価した。 |
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13 | 桂 伸一 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 5 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 自動車にとって最も重要なボディデザインに優れ、スバルの今後を担う新開発シャーシによる走る曲がる止まるの基本性能に加えて、快適な乗り味と安全制御も充実。自動車としてトータルで高い完成度を持つことが、新しいスバルを感じさせるのに十分であり、日本を代表する1台に相応しいと判断した。 |
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14 | 金子 浩久 ▼コメント ▲閉じる |
0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 10 | 4 | 0 | 6 |
ジャガー 【F-PACE】 世の流行に従っただけで造られたSUVではなく、“ジャガーの世界観と走り”が高いレベルで実現されている点をまず評価したい。ドライバーとのインターフェイス設計も巧みであり、新開発のディーゼルエンジンも優秀。また、現代のクルマの喫緊の課題である電動化、自動運転化、コネクティビティなどに関するアプローチは標準的なものだが、先般のパリのモーターショーで発表したコンセプトカーの「I-PACE」はその分を補って余りあるほどに先鋭的な内容を持ち、ジャガーのビジョンを示した。F-PACEそのものの魅力と併せて、ビジョンを示し続ける企業姿勢を高く評価したい。 |
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15 | 川上 浩平 ▼コメント ▲閉じる |
9 | 10 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 発売時期からインプレッサがどうしても新鮮に映るが、その差でプリウスが霞むことはなかったというのが結論。どちらも金のかかるプラットフォームを一新し、世界で勝負するクルマではあるが、その伸びしろはプリウスの方が僅かだが大きかった。ステアリングの立ち具合、着座位置、リアの足回りに至るまで先代とは別モノである。ボトムをフラット化し、歴代初となる4WDを追加、燃費や販売台数も堂々の第1位に輝いている。そして、その大きな分母の中身をより良くすることで社会全体にとってもメリットを与えているのである。これ(数への挑戦)はインプレッサがこれから挑むべき課題でもある。ここ数年、メインストリームに顔を覗かせるようにはなったものの、インプレッサはどちらかと言えばマニアックで、こだわりのユーザーが選ぶクルマという域を出ていない。一方、プリウスはハイブリッドというデビュー当時は“繋ぎ”と思われていた技術でここまで来ているのである。この1年という括りで見れば、やはり4代目プリウスがイヤーカーに相応しいのではないだろうか。 |
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16 | 河口 まなぶ ▼コメント ▲閉じる |
10 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 3 | 4 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 スバルが国内市場において、自らその必要性を説いてきた安全技術である「アイサイト」を、同社のコンパクトカーであるインプレッサにオプションではなく全車標準装備にした点をまず高く評価したい。この手の安全技術は、これまでスバルも含めて事実上多くのユーザーが装着していたものの、標準装備とした例は皆無であった。しかもそれを比較的低価格でより多くの方が乗る基幹車種インプレッサに搭載し、事故軽減など社会的な負担を根本から減らそうとする姿勢に共感を覚えた。また歩行者保護エアバッグを国産車としては初めて装備し、これを標準で備えたことも極めて高く評価できる。自動運転という言葉が聞こえ始め、安全への意識がさらに高まった年に、こうした存在を200万円前後の価格で送り出したことは今年を代表するイヤーカーに相応しい。 |
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17 | 川島 茂夫 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 4 | 10 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 |
ホンダ 【フリード/フリード+】 ひとつの視点は安全と運転支援の性能です。具体的には中核となるPCSやLKA、ACCを機能面の制限少なく普及させることが重要で、国産1.5Lクラスに手頃な価格で展開したこともフリードを高く評価した理由です。もうひとつはコンパクトな車体に詰め込まれた多用途性。インターネットの普及により増加する知識や疑似体験により今後さらに進むと予想されるライフスタイルや趣味の多様化を下支えをするクルマとして最適なパッケージングと機能と思われます。加えて、ガソリン車の基本性能の高さやハイブリッド車のラインナップなど時代に則したハードウェアの採用し、長く使い続けるための要点が揃っていることも高く評価できます。 |
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18 | 川端 由美 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | 2 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 水平対抗エンジンとAWDの組み合わせという、アイコニックなパワートレインを貫きつつ、新しいシャシーに搭載することで、その魅力をより引き出している。横並びになりがちな今の時代において、自動車の魅力を伝える希有な一台。また、手の届く価格帯で、使い勝手も充実しており、誰もが現実的に考えられる一台という点も評価した。 |
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19 | 河村 康彦 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 4 | 0 | 2 | 4 |
アウディ 【A4シリーズ(Sedan/Avant/allroad quattro)】 フットワークの質感は高いものの、退屈なルックスと”ずるずる滑るCVT”が物足りないインプレッサ。基本骨格の出来は素晴らしいのに、奇異を狙ったディテールデザインや動力性能が残念なプリウス。「さすが!」の基本性能の持ち主ながら、ドアミラー背後に生まれる死角がもはや”危険レベル”にあるEクラス。”出典元”のマツダロードスターと雰囲気の変わらないインテリアや、かたいだけのフットワークが「さそり」ブランドの作品としては納得行かない124スパイダー。FペイスとXC90は ルックスも魅力的で走りの質感も高いものの、そのサイズ(特に幅方向)が日本には余りに過大・・・。大きなノイズレベルや日常シーンでも不満な動力性能、正確性に欠けるステアリングなど基本性能に納得出来ず、そもそも『10ベストカー』に推すことを見送ったセレナを除く、代表モデルに対する個人的評価はおおよそこうしたもの。そうした中での消去法から「トップ点に相応しい」と残ったのがA4シリーズ。見た目や乗り味の際立つ上質感や、タッチパネル式を排除することで安全性にも拘り、直観的にも理解しやすい操作系などにみどころは多い。 |
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20 | 木下 隆之 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 2 | 1 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 新世代プラットフォームTNGAを完成させるなど、エコカーとしての経済性だけでなく、走りの基本性能を高めたことを高く評価しました。 |
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21 | 日下部 保雄 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 10 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 3 |
トヨタ 【プリウス】 日本を代表するハイブリットカー、プリウスの開発理念を継承し、飛躍的に発展させたこと。高燃費だけでなく、落ち着いた安定感の高いハンドリングを実現さた今後に続くプラットフォームも含め、イヤーカーに推薦する。 |
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22 | 九島 辰也 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 5 | 0 | 3 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 新しいプラットフォームでの第一弾ということで期待して乗ったのですが、仕上がりは予想以上でした。ハンドリングもそうですが、乗り心地も悪くなくクルマ全体のバランスがいいと思います。それでいて価格もリーズナブルなのですから、開発陣は相当がんばったのではないでしょうか。海外におけるスバルブランドの評価はそもそも高いのですが、このクルマでより一層上がると思います。日本人として自慢できる一台です。 |
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23 | 国沢 光宏 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 低いコストを実現しながら歩行者用エアバッグや世界最先端の自律自動ブレーキを全グレードに標準装備するなど、今の自動車に必要とされるスペックを持たせてきた。日本で今年発売された全てのクルマの中で、最も素晴らしいコンセプトだと評価します。 |
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24 | 熊野 学 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 2 | 0 | 5 | 0 | 3 | 0 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 このところ、ニューモデルに試乗する時、常にチェックするのがステアフィールです。高速道路を走行する場合、走行レーンの中央を保つために微小な操舵を繰り返します。この場合、微小な操舵に比例して、車体の向きが僅かに変化するのが理想のステアフィールと考えます。そのようなステア特性を実現するには、ステアリング系のだけでなく、4つのタイヤに力を伝えるボディー各部の剛性とその配分が必須と思います。これを極めるのは従来、テストドライバーの感性でしたが、インプレッサの開発では高度な測定技術が使われたと聞いています。このような数値による解析は従来の人の官能評価を一般化するものであり、画期的な解析技術と言えるでしょう。 |
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25 | 五味 康隆 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 10 | 0 | 0 | 0 | 7 | 2 | 0 | 2 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 走行振動が抑えられた静かで滑らかな乗り味。スポーティに気持ち良く走れる運動性能。プリウスの元来からの強みである環境性能や燃費性能は正常進化で高めつつ、これらとは対極にある述べた性能を大きく高めて合わせ持たせたことを評価。この造りが基準となり全てのトヨタ自動車の底上げに繋がることを期待します。 |
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26 | こもだ きよし ▼コメント ▲閉じる |
2 | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 6 | 0 | 10 |
ボルボ 【XC90】 VOLVO XC90は、SUVとかセダンなどというカテゴリーを超えて、素晴らしい出来栄えである。開発も製造も一新することでできあがったようだ。普通、新型車にはまだ熟成されていない粗雑な面が見られるものだが、XC90にはそれがまったくないことが驚きだ。アクセル、ブレーキ、ハンドルに対して滑らかに反応し、スムースに走らせることが簡単だ。エクステリアだけでなくインテリアの仕上がりも一級品である。VOLVOの新型というレベルを超えて、クルマの新型といえるくらいの衝撃があった。 |
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27 | 斎藤 聡 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 6 | 1 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 国内では、コストを重視する傾向にあるコンパクトカークラスにあって、ちょっとビックリするくらい優れたプラットフォームを開発したことを高く評価した。世界的な動きとしては、フォルクスワーゲンののMQBに代表されるように、ハイクオリティなプラットフォームの開発が始まっている。スバルの開発した新型プラットフォームは、間違いなく世界に通用するポテンシャルを備えており、採用されたインプレッサは素晴らしい操縦性を実現している。具体的には、ハンドルを切り出すと、操作どおりに、つまり思いどおりにクルマが曲がってくれる。タイヤや、ダンパーやバネのセッティングでクルマを曲がるようにセッティングするのではなく、クルマ自体が、素直に曲がる性能を備えているように感じられる。パワートレーン系にはまだ改良・改善の余地が残されており、クルマ全体で見た場合には不満に感じる部分も残されているが、それを超える魅力がインプレッサにはあると思う。 |
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28 | 斎藤 慎輔 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 4 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 | 0 | 4 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 新開発プラットフォームによる静的及び動的な安全性能の基礎ポテンシャルの大幅向上とともに、200万円を切るベースグレードから全てに、国産車として初となる歩行者保護エアバックと、7つの乗員保護エアバッグ、さらにEYeSight(Ver.3)を標準装備するといった安全性に対する姿勢とともに、Cセグメントの中において圧倒的に開けた前方及び前側方視界を確保するなど、他車が疎かになりがちな0次安全も、スバルの特長を引き継いだカタチでのモデルチェンジを行ってきたことを評価しました。ただし、スバルが唱える動的質感に関していえば、2L直噴エンジンの低回転常用域におけるトルク変動の大きさや、それとCVT制御とのマッチングの悪さなどによるスムーズな加減速を阻害する要因を持つこと、改良を語施したという操舵フィールも、Cセグメントのトップレベルの車両には大きく劣ること、とくにリア側に突き上げを感じさせる乗り心地など、課題は多くあるとも感じてます。しかしながら、スバルの企業規模と、車両価格を考えると最大限の努力の賜物であることは間違いなく、今後の改良、熟成にも期待を込めての10点とさせていただきました。 |
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29 | 佐藤 久実 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 3 |
トヨタ 【プリウス】 ハイブッド専用モデルとしてデビューし、4代目となったプリウス。もともと、秀逸なハイブリッドシステム搭載により燃費の高さには定評があったが、今回、プラットフォームの刷新により、燃費のみならず、乗り心地、静粛性、ハンドリングなど、車トータルとしての洗練度、完成度が大幅に向上した。多くの販売台数を誇るモデルだけに、安全性、快適性、経済性などユーザーにもたらされるベネフィットは大きい。 |
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30 | 島崎 七生人 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 3 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 なんといっても新規プラットフォームの採用により、走りの“質”が格段に高められた点を評価したい。ことに日常領域で実感できる、しなやかでフラットな乗り心地は実に快適で、洗練されたドライバビリティにまとめあげられており、開発エンジニアのセンスのよさを感じた。また山道での安心感が高く自然な身のこなしもいい。取材やインタビューを通じて、関係者からのライバル車に対するコメントをあまり聞いた覚えがないが、個人的には、同クラスの国産車でこれまでベストと考えていたマツダ・アクセラを超えたと思う。スタイリングに関しては、走りの実力の向上ぶりに対し、もっとダイナミックな進化、変貌を期待したかったが、実質的には内・外観のクオリティが上がっていることを評価したい。 |
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31 | 島下 泰久 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 7 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 10 | 0 |
メルセデス・ベンツ 【Eクラス】 イヤーカーに相応しいクルマとは、良く出来ているのは当然として、この年に登場するのに相応しい、意味や理由を感じさせるものだと考えます。メルセデス・ベンツEクラスは、最先端の運転支援技術の搭載により、将来の自動運転領域の拡大に期待を抱かせるのみならず、人間がステアリングを握りクルマを走らせる今この時においても、事故危険回避性能において類稀なものを実現しており、言うなれば「自動車2.0」の到来を感じさせたことを、もっとも高く評価します。 |
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32 | 清水 和夫 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 10 | 0 |
メルセデス・ベンツ 【Eクラス】 自動運転技術も含めて総合安全性では規格外の完成度。ガソリン2L、3LV6、ディーゼルとどのパワートレーンも高級車に相応しい性能だ。しかもディーゼルは世界で始めてRDEに対応している。 |
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33 | 鈴木 直也 ▼コメント ▲閉じる |
7 | 10 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 3 |
トヨタ 【プリウス】 今年はプラットフォームが話題ですが、新型プリウスはトヨタの新しいプラットフォーム“TNGA”の第一号車。その骨太な骨格は走行性能や安全性で大きな進化を感じさせるものがあり、これまでのトヨタ車から「ひと皮向けた」意欲作と思います。しかも、プリウスは日本で一二を争うベストセラーカーであり、燃費性能でもチャンピオン級です。そんな、もっともポピュラーで実用的なクルマの基本性能が、かくも高い水準に到達したことを高く評価して、プリウスをイヤーカーに選びました。まさに、日本車全体の「クルマ偏差値」を大きく押し上げる力を持ったクルマだと思います。 |
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34 | 瀬在 仁志 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 3 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 インプレッサに採用された、新設計プラットフォームによる走行性能の進化を評価すると同時に、今後のスバルの車種展開に対しても大きな期待を込めて今年を代表する一台とした。若者のクルマ離れが常に問題にされている中で、インプレッサのように基本骨格をしっかりと作り込み、エンジンやミッションなどの高効率化を進めることによって、身近なクルマながらも走りの本質を追求していくことこそが、若者や多くのユーザーへの強いメッセージになると思っている。パワーやデザインなどに関してはメッセージ性が薄く感じられるものの、目に見えてこない走りの本質こそがインプレッサの持ち味であり、トップ評価をすることによってその魅力を多くのユーザーに知っていただきたい。走りの本質とは、高い安定性と操縦性の両立であり、インプレッサはその期待に応えてくれている。今後はその基本性能の高さを元に、魅力あふれるパワーユニットやMTとの組み合わせなどによって、走り好きのユーザーの期待にも応えてほしいとも思っている。 |
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35 | 高山 正寛 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 10 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 5 |
トヨタ 【プリウス】 ハイブリッド・フロンティアあり、世界的に絶大な影響力を持つプリウスゆえに、低燃費という“十字架”は常に背負い続けなければならない。それに対して出した答えは3代目をはるかに凌ぎ、ユーザーが常に感じることができる実走行時の極めて高い燃費性能。TNGAの導入でハイブリッドシステムを短期間でゼロから作り込み直した開発チームのビジネススキームも見事である。 |
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36 | 竹岡 圭 ▼コメント ▲閉じる |
7 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 4 |
トヨタ 【プリウス】 これまでのプリウスは「HVだからこんなもの」という言い訳冠がついていましたが、4世代目プリウスはその言い訳冠が外れて「普通にいいクルマでさらにHVというオマケ付」という、ステキなクルマになりました。HV界を牽引してきた日本のカー・オブ・ザ・イヤーにふさわしいと判断させていただきました。 |
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37 | 田畑 修 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 ドライバーの意志に忠実なハンドリング、バランスのいい走行感覚、このクラスでは随一ともいえる静粛性など、新設計のスバル・グローバル・プラットフォームの成果を十分感じられるクルマに仕上がっている。さらに最新の先進安全機能であるアイサイト・バージョン3、サイド&カーテンエアバッグを含む7エアバッグ、新開発の歩行者保護エアバッグを、2WD車も含めて全グレードに標準装備した見識は高く評価できる。スタイルはもう少し存在感を強調するデザインにしてもよかったと思うし、次世代を見据えて電動化をとり入れたパワートレインや、マニュアルミッションを組み合わせたスポーティ仕様も欲しいところだが、そのあたりは今後の展開に期待したい。 |
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38 | 千葉 匠 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 | 8 |
メルセデス・ベンツ 【Eクラス】 「SクラスとCクラスの中間」に見えつつ、しかしそれらとはボディサイドのラインのバランスを変えてEクラスの個性を表現し、なおかつそれがコンセプトカーで示唆されている次世代デザインへの架け橋にもなっている。今のカーデザインの最大の課題である「ブランド表現」の、これこそ模範と言えるものだ。見て触って乗って質感が高いのはもちろん、ステアリングスイッチにタッチパッドを加えたインターフェイスもコネクティビティの時代に向けた新提案として注目したい。 |
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39 | 津々見 友彦 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 3 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 軽量かつ高剛性のシャシーがもたらすスムーズなハンドリング。ドライバーの感性に近いナチュラルな感覚で前方車に追従する低価格なアイサイトの安全性と利便性。シニアドライバーをサポートしてくれる安心と安全性を高く評価 |
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40 | 中谷 明彦 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 5 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 新プラットフォーム採用により4WDが設定されるなどコスト、生産性、バリエーション展開など様々なメリットを発生させたが、何よりHV車としてだけでなく「車」としての走り、質感、安全性の基本性能を飛躍的に高め新時代に相応しい価値を身につけた。 |
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41 | 西川 淳 ▼コメント ▲閉じる |
7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 3 | 0 | 2 | 3 |
アウディ 【A4シリーズ(Sedan/Avant/allroad quattro)】 ブランド中核モデルとして、その役目を十二分に果たす完成度の高さで、登場したアウディA4。ボディタイプやパワートレーンの種類も豊富で、各種運転支援システムやコネクタビリティ、インフォテインメントシステムなども最新のものを装備しており、もうすでに隙がない。惜しむらくはディーゼルモデルが未導入であることだが、それも日本での使用実態を考えれば、決定的なマイナス要因にはならない。よくできた、そして非常に真面目なクルマ作りに敬服した。 |
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42 | 西村 直人 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 10 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 7 | 2 |
トヨタ 【プリウス】 「一人が一日に移動する量がその国のGDPに比例する」という統計データからすれば、40.8km/lという低ランニングコストによって一人あたりの移動量増が見込めるプリウスは環境負荷の低減だけでなく、経済の活性化にも貢献していると言えます。また、TNGAによる新しい骨格を採用し、まるで手足が拡張したかのような気持ちの良い運動性能と、しなやかな乗り味の両方を手に入れていますが、いずれもドライバーにはリラックスした運転環境として提供されます。結果、運転に余裕が生まれ事故を遠ざけた理想的な状況に意識せずとも近づくことができます。一方、外観デザインは機能性を重視し過ぎたという印象を拭えませんが、それでも視界が広く運転操作に集中できる点は高く評価しています。とりわけ、交差点の左折時に実感する運転席からの左方死角は少なく、わずかな上半身の捻転だけで交差点内の安全確認が行なえます。このように、伝統のハイブリッド技術やToyota Safety Sense PにはじまるADASに頼り切ることなく、クルマの基本から見つめ直したプリウスをCOTYに推挙致します。 |
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43 | 萩原 秀輝 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 10 | 0 | 0 | 0 | 4 | 5 | 0 | 0 | 3 |
トヨタ 【プリウス】 プリウスはTNGAの採用にあたり、低重心化、前後重量配分の最適化、ボディ剛性の向上、ドライビングポジションの改善など同クラスの日本車の多くが重きを置いていなかった課題に積極的に取り組んでいます。結果として、余計なフリクションを感じないサスペンションの動きがもたらすスムーズなステアリングの操作感や正確な応答性と高い安定性、快適な乗り心地と優れた遮音性などを獲得。さらに、日常における取り回しの良さなど総合評価は同クラスで最高レベルに達していると判断し最高点を配分しました。また、TNGAは潜在性能が高く今後の展開に大いに期待が持てる点も評価しました。 |
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44 | 橋本 洋平 ▼コメント ▲閉じる |
6 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 2 |
トヨタ 【プリウス】 ハイブリッドカーであることを免罪符にすることなく、根本から走りを見直すことで完成度を高めたことが評価したいポイントのひとつ。一般道における乗り心地からワインディング路におけるハンドリングまでを語れるほどになったことは大きな進化といっていい。また、ようやく4WDモデルが追加されたことで、プリウスが苦手としてきた低μ路に対する回答をきちんと用意したことも見逃せない。燃費を誇れるクルマでありながら、一台のクルマとしてどんなシーンにでも適合できるように仕上がったプリウスは、より多くの人々に喜ばれるクルマになったと感じている。 |
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45 | ピーター ライオン ▼コメント ▲閉じる |
10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 3 | 2 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 この12か月に登場した全ての新車の中で、新インプレッサの進化は一番優れていると考える。特に、これから10年以上採用される新SGPプラットフォームを高く評価したい。劇的に進化を遂げたドライブフィールも評価しよう。SPGの搭載と、大幅に強化されたボディー剛性のおかげで、同車のハンドリング、乗り心地はクラストップだし、90km/hの衝突に耐えられるほどのクラシャビリティ(衝撃吸収力)を保つことは驚異的。室内のデザインや質感も今までにない高いレベルに仕上がっている。また、アイサイトVer.3の安全技術がクラストップで、全車標準装備となることも高く評価する。 |
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46 | ピストン 西沢 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 10 | 0 |
メルセデス・ベンツ 【Eクラス】 先進技術ち伝統の融合を感じる。自動運転とまではいかなくとも、現状許される範囲の運転を助けるたくさんのテクノロジーを搭載し、なおかつ伝統を感じるデザイン性を持ったソフィスティケートされた内装と、ゆったり動く重いクルマならではの重厚感ある乗り心地のバランスが安全で未来的で上質な移動空間として完成されている。金額的になことを抜けば、こういうクルマで日常を過ごしたいと思わせる、自動車好きがある種の目標にするようなクルマだ。 |
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47 | 藤島 知子 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 8 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 スバル伝統の水平対向エンジン、前後左右の重量配分に優れたシャシーを新開発のプラットフォームに搭載して生まれ変わったインプレッサ。素直な回答性と抜群の操縦安定性を実現した走りは「ドライブすることの歓び」と「同乗者の快適性」を両立したクルマに仕上げられている。なかでも、路面のうねりや連続するカーブなどで実感できる動的質感の高さは、これまでの大衆的な国産車では体感できなかったもの。さらに、特筆すべきはアイサイトと歩行者保護エアバックを全車に標準装備していること。アイサイト装着車は非搭載車と比較して、事故の確率が約6割減の実績があり、それでも防げない歩行者と自転車の死亡事故予防対策として効果が期待できる。これらを200万円前後の価格帯の普及モデルに搭載してきた企業努力を評価したい。 |
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48 | ボブ スリーヴァ ▼コメント ▲閉じる |
5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 10 |
ボルボ 【XC90】 走り、デザイン、エコテック、ユーザー・インタフェースが全部、世界のトップ・クラス。トータル・バランスをとられているブランドのフラグシップにふさわしいクルマです |
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49 | 松下 宏 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 クルマは小さくて軽くて燃費が良くて安いほど良い。広くて静かで快適ならなお良い。高い安全性の確保や環境性能は当然の前提である。今年の10台の中で、これらの要素を最もバランス良く満たしたクルマはインプレッサであった。 |
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50 | 松田 秀士 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 10 | 2 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 燃費の飛躍的進化。可能な限りフリクションを低減し、燃費が飛躍的に進化している。しかも、高速走行、市街地走行を問わず、安定して燃費が良い。新しいプラットフォームの採用によって、サスペンションの動きがスムーズになり、ストローク量も増えている。これによって、乗り心地が大幅に進化して、ステアリングの操舵感もとてもスムーズになった。また、コーナリングでも、この躍動感のあるサスペンションによって、高い安定性と安心感を手に入れている。この価格で、多角的な完成度を高く評価したから。 |
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51 | 松任谷 正隆 ▼コメント ▲閉じる |
4 | 10 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 4 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 ハイブリッドのパイオニアでもあるプリウスだが、もはやハイブリッドであること自体はなにも新しくもなくなってしまった。今回のプリウスはさらに燃費性能を上げ、低公害車としての価値をいちだんと高めたことも評価出来るが、個人的にはクルマとしての出来に満点を差し上げたい。剛性、低重心化、そして新たなサスペンションによる乗り心地、ロードホールディング性能の向上は過去のプリウスと一線を画すものだ。今後はさらなるEV領域の拡大、並びにパワーの増強、そして高度な運転支援導入ということになるのだろうが、現時点でのプリウスはこれまでのプリウスの集大成と言ってもいいのではないだろうか。 |
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52 | 御堀 直嗣 ▼コメント ▲閉じる |
3 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 10 |
ボルボ 【XC90】 安全への伝統的な取り組みはそのまま、常に先進の安全性を追求し、なおかつ年間50万台規模の自動車メーカーでありながら、電動化へ向けた戦略的なパワートレーンの開発と実用化というビジョンのもと、このXC90にPHVをラインアップすることより、その第一歩を明確に示した。 |
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53 | 三好 秀昌 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 | 2 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 「ぶつからないクルマ」のキャッチで日本に自動ブレーキのトレンド生んだアイサイト。その最新バージョンとともに歩行者保護エアバックを標準装着された点。新しいプラットフォームによる切れ味いい走りも魅力的でありコストパフォーマンスに優れる。 |
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54 | 森口 将之 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 10 | 6 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 トヨタ・プリウスは3世代にわたりハイブリッドカーの代表として君臨してきた。しかしそれは、「ハイブリッドカーはつまらない」という巷の声の代表でもあった。その悪評を克服すべく、TNGAと名付けた新しいクルマづくりに基づいてプラットフォームを一新。圧倒的な低重心設計により、ハンドリングのレベルが一挙に高まっただけでなく、ステアリングを切ってコーナーに入っていくことが楽しいと感じる、プリウスのイメージを180度変えてしまうクルマに仕上がっている。乗り心地も従来のプリウスから大幅に向上。賛否両論があるデザインも、サイドやリアの造形はまとまっているし、フロントマスクは日本らしい個性が感じられる。なによりも、つまらないクルマを面白いクルマに変身させようと考え、それを実現した挑戦の気概に本年最高の評価を送りたい。 |
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55 | 諸星 陽一 ▼コメント ▲閉じる |
10 | 9 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 革新的な進化を果たした新しいプラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム」が非常に高い性能を発揮していること。アイサイトに加えて歩行者エアバッグも全車標準で装備し、自動車の安全運行に関して高い意識を持って臨んでいること。それでいてもっとも安価なモデルが200万円を切る価格設定がなされていることなどが評価の対象となった。また、セダンと5ドアという2種類のボディタイプを選べる部分も評価、どちらのボディタイプも価格を同じにしたことは消費者にとって大きなメリットとなるはず。インプレッサというクルマそのものの評価に加えて、今後展開されるこのプラットフォームを使用した同社の別銘柄車への期待も大きい。 |
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56 | 山内 一典 ▼コメント ▲閉じる |
5 | 10 | 0 | 0 | 5 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 |
トヨタ 【プリウス】 毅然として周囲の景観とは馴染もうとしないエクステリアのデザインは、もしかすると2020年東京オリンピックのザハ・ハディットによる新国立競技場デザイン案を意識してデザインされたのでは、と思わされる(もちろんただの夢想です)。1982年の香港の建築コンペで磯崎新によって見出されたザハ・ハディットは常に「あくなき成長」を体現する建築家だった。しかし、すったもんだの挙句、新国立競技場は隈研吾さんの、景観との馴染みが良い「負ける建築」に取って代わられたのはご存知の通り。私だって本気でザハ案になったらどうしよう、と思っていたクチではあるが、同時に「成長より成熟」といった口当たりの良い言葉の響きには胡散臭さを感じたりしていたのも事実で、あの新国立競技場のデザイン変更は、もしかすると日本の未来すら変えてしまったのかもしれない。「一番じゃないとダメなんですか?」・・・うーん、やっぱり一番じゃないとダメなんじゃないですか。プリウスのメッセージとは、あくまでも未来を目指す、アクセルを踏む、成長する、一番を取る、ってことで、ニッポン代表の心意気としては、それでいいのだ。 |
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57 | 山田 弘樹 ▼コメント ▲閉じる |
7 | 10 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 |
トヨタ 【プリウス】 ハイブリッドカーとしての進化はもちろんのこと、4代目にして成熟したハンドリング性能を備えたことによって、経済性を重視するユーザー以外にも、いち自動車として自信をもって勧められるようになったことが選考理由です。多くの人々が選ぶ国民車的立ち位置にある自動車の根幹に、運転する喜びが備わっていることは、クルマが持つ本来の性能、「移動の自由」をより鮮明にしてくれると思います。コスト制約が厳しいなかでこれだけの成果をなし得たことを高く評価します。 |
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58 | 山本 シンヤ ▼コメント ▲閉じる |
10 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 |
スバル 【インプレッサスポーツ/G4】 現状に満足せず、全面刷新の道を選んだ「スバル・グローバル・プラットフォーム」による走りは、絶対性能はもちろん限定生産のコンプリートカー並みの動的質感の高さを量産車で実現しており、同クラスの世界のライバルと直球勝負できる仕上がりです。また、これまでスバル車のウィークポイントの一つであった内外装に関しても、「乗ってみたい!!」と思わせる仕立て/質の良さを備え、ベーシックモデルながらもスバル最上のクオリティを実現しています。また、安全装備に関してもアイサイト(Ver.3)/歩行者保護エアバッグの全車標準装備の英断も高く評価できます。このように、「スバルのモデルラインナップのヒエラルギーを崩してでも、次の時代のスバルのスタンダードを作り上げる」と言う開発陣の想いが凝縮されており、「インプレッサのフルモデルチェンジ」のみならず、「スバルのフルモデルチェンジ」と言っても過言ではない一台だと思います。 |
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59 | 吉田 由美 ▼コメント ▲閉じる |
8 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 2 |
トヨタ 【プリウス】 初代プリウスが量産車初の「ハイブリッド」を導入し、驚きの低燃費で存在感アピールしたように、4代目プリウスも新しいプラットフォームによって走りや乗り心地が改善されたうえにJC08モードで40㎞/Lを超えています。加えて歩行者検知機能付きの「プリクラッシュセーフティ」などを含めた「トヨタ・セーフティ・センスP」で安全面でも向上。ボディカラーも世界初の技術で遮熱するなどトピックが盛りだくさん。日本のみならず世界で活躍してくれることを祈っています。 |