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今回は前回に引き続き「胃・十二指腸潰瘍の食事-4」についてのご案内です。
潰瘍のできはじめは自覚症状がなく、自分でもなかなか気付き難いとのことです。
最初は、小さな粘膜層だけの小さな傷にすぎませんが、放っておくと内腔にある物質および細菌などの影響を受けて、徐々に傷は広がり深くなってきます。
この傷を早く治すためにも食事内容が重要とのことですから、その方針に従うことが大切ですね。
胃・十二指腸潰瘍の食事-4
胃・十二指腸潰瘍を治す食事のポイント
消化のよい食品と調理法で
消化しやすいということは、胃や腸での消化吸収の作用を受けやすいということです。
潰瘍の人の場合では、少しでも胃や腸の負担を軽減させることが大切です。
そのためには消化のよい食材を選び、調理方法も考える必要があります。
熱い、冷たいものは避ける
極端に熱いものや冷たいものは、胃や腸への刺激になり悪影響を与えかねません。
熱いみそ汁を飲んだり、冷えた豆腐をかまずに食べるなどは控えます。
熱いものは少し冷ましてから、冷たいものは口の中で温度を少しずつ上げながら、ゆっくりと食べます。
食事時間は規則正しく
人それぞれ生活にリズムがあるように、胃や腸も、そのリズムによって活動しています。
毎日決まった時間に食事をする習慣のある人は、その時間になると、胃は胃液を分泌して、食物の受け入れ態勢をととのえます。
しかしその時間になっても食事をせずに抜いていると、分泌された胃液により胃壁は刺激を受けて、傷はさらに広がります。
一般に健康な人の場合は、胃液で胃粘膜を消化するなどと言ったことはありませんが、潰瘍の人の場合では、何がしかの原因で胃の防御力が弱まっているため、胃液による自己消化が起こるわけです。
一日5回食で腹八分目を守る
前回の食物が消化されて、すきっ腹に多くの食物が一度に入ると、それだけでも胃に負担がかかります。
お腹いっぱいになるほど食べることは、健康にとっても良くありません。
胃を空にするのも胃粘膜の自己消化を招く原因となり、良くありません。
胃に負担をかけすぎない、胃を空にしない、そのためには1回の食事量を抑えて腹八分目にします。
また、食事の回数を増やすことです。
胃・十二指腸潰瘍の人には、朝昼晩の3回の食事に加え、10時と15時の一日5回食が理想的です。
以上が「胃・十二指腸潰瘍の食事-4」についてでした。
胃・十二指腸潰瘍の予防や治療に少しでも参考になれば幸いです。
次回は「胃・十二指腸潰瘍の食事-5」についてご案内する予定です。