「ご無沙汰ですね。ほぼ100年ぶりというところでしょうか」。9日で没後100年の夏目漱石(1867~1916年)のアンドロイドが完成し、二松学舎大(東京都千代田区)で8日、報道陣にお披露目された。「100年もたっているのだと、今感慨にふけっているところです」と身ぶり手ぶりを交えて語り、漱石の小説「夢十夜」の一節を朗読した。
漢学塾だった二松学舎で漱石が学んだ縁があり、ロボット研究で知られる大阪大教授の石黒浩さんの研究室と二松学舎大が共同で製作した。漱石の写真やデスマスクなどを基に外見を再現。漱石の孫で学習院大教授の夏目房之介さんの声から人工音声を作った。(共同)