高齢化が加速、日本より早く老いる韓国

人口構造の変化が酷似…韓国の方が悲観的
国内市場小さく経済体力も虚弱

 韓国の人口構造は日本の後を追う形で変化しているが、長期的には韓国の方が日本よりはるかに悲観的だとの指摘が専門家から上がっている。韓国の人口構造の変化は、日本から10-15年遅れる形で同様の軌跡を描いている。昨年の日本の人口は1億2709万人で、全人口に占める65歳以上の高齢者の割合は26.3%だった。韓国は2032年ごろに65歳以上の高齢者の割合が26%を超える見通しだ。一部では、日本は景気が低迷していても世界3位の経済大国の地位を維持しているため、韓国も思ったほど状況は悪くならないとの見方もある。しかし専門家らは、日本と韓国の状況は全く異なると指摘する。ソウル大保健大学院のチョ・ヨンテ教授は「世界3位の経済大国である日本と韓国を比較すること自体が話にならない。国内市場の規模と経済の基本体力が全く異なる」と指摘した。

 昨年の日本の生産年齢人口(15-64歳)は7727万人で、韓国の全人口より多い。チョ教授の説明によると、日本の場合、自国の高齢化が進んでいる間、中国や台湾、韓国など周辺国がまだ高齢化しておらず、日本製品を大量に購入している。だが韓国が高齢化するころには周辺国も同様に高齢化するため、国外で韓国製品に対する需要が生まれないという。

 長期的に見れば、韓国の人口構造は日本よりはるかに悪化する。日本では昨年、全人口に対する生産年齢人口の割合が60.8%で、韓国(73.4%)よりかなり低かった。しかし2065年には韓日の生産年齢人口の割合が逆転する。65年には日本の生産年齢人口の割合は50.8%で、韓国(47.9%)より高いと予想されている。全人口に占める65歳以上の割合も日本は36.5%と推計され、韓国の42.5%より低い。

クァク・レゴン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース