朴大統領の弾劾案あす採決 軍当局「備えに万全期している」

【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は8日の定例会見で、野党3党が国会に提出した朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案の採決が9日に行われることに対する準備状況を問われ、「軍はいかなる状況でも敵(北朝鮮)だけを見据え、揺るぎなく任務を全うできるよう備えに万全を期している」と述べた。韓民求(ハン・ミング)同部長官は9日、外部での公務を入れず執務室で採決の結果を見守るという。

 朴大統領に対する弾劾案が国会で可決されれば大統領としての権限は停止され、韓国軍に対する指揮権を意味する軍統帥権も大統領代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)首相に移る。別途の手続きなくすぐに権限が移行するため、軍統帥権の空白は生じないというのが国防部の説明だ。北朝鮮軍の動向をはじめ、国防・安全保障に関する全ての報告も黄首相に行われるようになる。

 軍関係者によると、弾劾案が可決されれば軍は指揮官会議を開き、北朝鮮に対する警戒態勢を強化する見通しだという。

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