慰安婦少女像がワシントンで公開へ 設置場所は見つからず

【ワシントン聯合ニュース】旧日本軍慰安婦の被害者を象徴する「平和の少女像」が10日(米東部時間)に米ワシントンでお披露目される。まだ設置場所が決まっておらず、ワシントン平和の少女像建立推進委員会は臨時除幕式といえるこの日の行事を機に、設置に弾みをつけたい考えだ。

 式はワシントン中心部の公園、ナショナル・モール内の野外公演場で開かれ、ワシントンや近隣の州に暮らす韓国系住民、韓国系市民団体、州議会の韓国系議員らが出席する。少女像は韓国で製作されたもので、高さ123センチとソウルの日本大使館(建て替え中)前にある少女像と同じ大きさだ。

 しかし、少女像の設置場所は決まっていない。建立推進委は7日の記者懇談会で場所探しが難航していることを明らかにした。ホワイトハウスに近い教会や大学に接触したりジョージタウン周辺を探したりしたが、少女像の設置を政治的な問題と認識する機関もあるという。少女像は10日に公開された後、別の場所で保管される予定だ。

 建立推進委のイ・ジェス事務総長は「臨時除幕式を機に場所探しと関係機関との協議に弾みをつけ、できるだけ早く場所を決めるようにする」と述べた。

 懇談会に出席した慰安婦被害者の吉元玉(キル・ウォンオク)さんも「少女像が早く設置されれば、という思いだけだ」と訴えた。

 一方、ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は姉妹都市であるワシントンのバウザー市長への書信で、臨時除幕式開催への協力に感謝の意を伝えるとともに、設置場所の選定にも支援を求めた。

 米国ではカリフォルニア州とミシガン州に少女像が設置されている。

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