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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

ぼくは「街のブログ屋さん」になりたいし、そういう人を東京に200人ほど作りたい。

オピニオン オフ会

・はじめに

僕じゃなかったら「金を取らないと聞けないぐらい大事なネットに未来」の話を書きます。

僕自身・僕に近い人・僕が尊敬するほど理解してくれるし、もうすでに歩き出している。だから、本当は金なんか貰わなくても一度形にして、志を共にしてくれる人のために書きたいという気持ちは前々からあった。

 

でも、これを話してもはてなツイッターでは笑われるネタだから書けずにいた。

それを一昨日、あるウェブ関係者と川崎のおでん屋で飲んだ。

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その際に、「これからそうなっていくよ」と言ってくださった方と意気投合してお店をはしごして終電ギリギリまで飲むほどに意気投合したから「このネタは書くしかないでしょ!!」と自信を持つことができたので、このネタを書くことにした。

 街のブログ屋さんが強いと、観光地でもないのに観光客が来る。

今年ももうすぐ終わるが…今年、僕に会いに川崎を訪れたり、川崎でご飯をおごってくれた人はリピートも一人とかぞえて、30人ぐらいいる。

ランチと喫茶代…たまにお酒を呑む人もいたから一人平均3000円として…それが30人だから9万円ほど川崎の経済に貢献してる。(多くの場合は、俺がおごってもらってるからこの倍の金額を来た人に落としていただいている。)

それも、観光地としては貧弱な川崎・武蔵小杉の飲食店を美味しい美味しいと言わせながら、これだけのお金を落とさせた俺は川崎のイメージアップに相当貢献してる。

近年、「街のブログ屋さん」ガチ勢も誕生しつつある。

…言うて、僕が川崎にいることの経済効果なんて9万とか18万程度の観光収入。

これは僕だからその程度だけど…これがOREGADGETの岡部さんや、イケダハヤトだったらどうだ?

 

俺ガジェットの人ははてなではあまりメジャーじゃないが、僕は岡部さんが地元三鷹での活動をブロガーフェスティバル2015でプレゼンしたことが地元紹介記事をブログ上で増やす直接のきっかけなので…いわば彼が僕の元ネタだ。

 

その岡部さんは地元「三鷹」に根ざしたブログ活動をして、飲食店を紹介したり、地元の情報誌にライターもしてるため…僕なんかとは比較にならないほど地元に経済効果を生んでいるじゃないかと思う。

会いにいける人ではないけど、ちょくちょく登壇やライターとして三鷹での活動を宣伝してるから、地元推しの地域ブロガーであることは間違いない。

 

はてなブロガーで言うと、面白ハンターが俺ガジェットのと同じタイプ。北海道内でPR記事を幾つか書いてる。

 

もっと確実に効果を生んでいるであろう人物が、高知県に移住したイケダハヤト氏であろう。

イケダハヤトに会いに高知に来るブロガーさんはたくさんいるし…企業どころか、LIGなんか企業ぐるみで行ってイケダハヤトのシャツを燃やすという不可解な記事まで書いてます。

もっとすごいと木村すらいむさんみたいに高知に住んでイケダハヤトを手伝いつつ別の仕事も…というレベルでライフスタイルに影響を与えている。

あんな限界集落、最果ての地である高知県に若者を呼び込んだイケダハヤトはそれだけでもかなり評価されるべきだと思うぞ?

 

ブロガーとしての手法は最低だし、ブログ自体はあんまり面白くないけど…

 

「街のブログ屋さん」は顔出し・会える人だけではない

「街のブログ屋さんじゃなくて、会いにいけるブロガーがたまたまその街にいるだけじゃないか!!そんなスタイルのブロガーの方が少ないから、そんな特殊な奴らの話を出すな」

と思ってる人もいると思うけど…これはまだ「直接、ブロガーの働きかけで、地元にお金が落ちた事例」だけの話だよ?

 

つまりですね…間接的な部分を入れると、もっと大きい。

自分が紹介したお店に行ってくれた人もたくさんいるし、地元の温泉や動物園の記事をきっかけに川崎を懐かしんで川崎の紹介記事を書いてくれた人もいる。

 

色んなジャンルについて記事を書きすぎて…地元紹介記事なんか1割もない僕でさえ、川崎に住んでる人・住んだことのある人・川崎まで来た人には僕をグルメブロガーだと思ってる人…川崎のグルメコーディーネーターみたいに思ってる人もいるぐらいだ。

 

「会いに行けなくても地域のことをキチッと書く人」という定義で考えると…色んなブロガーさんが当てはまるようになるんだよねぇ…。

 

東京散歩ぽぐるりみち。みたいな種類の地域縛りがゆるめな代わりに、その時々のスポット紹介をしてる「お出かけブロガー」も含めて「街のブログ屋さん」と読んでいいんじゃないかな?

青二才「南武線で言えば、川崎〜武蔵小杉メインで紹介するので、武蔵中原より向こうは誰か別の人に頼んで」

人にこのやり方を紹介するときに、僕が冗談半分に行ってるフレーズは

自分の最寄り駅から半径5キロ〜10キロ(田舎なら半径30キロ)程度の範囲を重点的に紹介すればいい。それこそ、僕は川崎〜小杉は面倒見てやるけど、武蔵新城のお店なんか用事もないし、研究するのも大変だから、僕とは別に武蔵新城によく行くブロガーさんにやってほしい。(川崎も、蒲田〜鶴見や、川崎〜小島新田までのラインに強い人がいたらもっと面白いと思ってるから京急大師線ブロガーが出てきてほしい

そんな感じで、首都圏の街には5〜10キロおきにブロガーがいて、地元の美味しいところを開拓して紹介していくネットワークができてくれたら僕はすごく嬉しい。

 

そんでこう続ける

 

「グルメや地域紹介メインじゃなくたっていいけど、ブロガーがブロガー同士のつながりと地域のつながりとそれぞれを持っとくとすごく得。

実際に関わった事例では、お店紹介している人が地元にいて横つなぎにブロガーさん同士につながっていることを町の人が知っていると【新装オープンするから同じようなブロガーさんが集まって、お店をPRしてほしい】という依頼だって周り回ってきたりすることもあるし、逆に共有できることだってある。

参照:【PR】横浜中華街まで行くなら、敢えて「ミルキー鉄男のかき小屋byTYCOON」へ行け!! - かくいう私も青二才でね

あるいは、趣味が同じブロガーさん同士がオフ会やイベントをやりたい時にも飲食店や地域の人と繋がってると有利なことはある。

参照:というわけで27歳になりました。(誕生会編) - かくいう私も青二才でね(※この誕生会をやったお店が実はたっけくんという僕が教えているブロガーが働いているバーなんです)」

 

そのため、僕がブログを教えているあきさねゆうさんや、たっけくんには街のブログ屋さんを目指すように言ってるし、そのカテゴリに初期段階にいた事がブログを成長させる上で役立っていると思う。

結果的にはあきさねさんは二郎ブロガーになってしまったのが計算外だったけど、ブログでの情報発信力で横つなぎになることの重要性はきちっと理解してくれていて、野球や二郎の記事を書くときにはネットでの人脈を使っていくことや持ちネタを交換する重要性を理解して、よくよく会った時に情報交換をしてる。

 

これからのブロガーはそこを目指していくと、10年前のブロガー特有の学者崩れとバーチャルを煮詰めたノリからも脱却できる。

現在の大手IT企業が進んでいるキュレーションで情報を拾っていく一見リアルなのに、実態はものすごくバーチャルでこたつ記事的で、ライターと読者の距離がちっとも埋まってない状態からももう一歩進んだ所へ行ける。

キュレーションの限界と、オタクが足し算された時の強み

キュレーションという手法は、著作権法上の「引用」さえ満たしているならば、悪い手法ではないと思う。

ただ、引用を満たしてもなおキュレーションという手法には弱点があり、それは「新しい情報を取ってこられない」ということだ。

 

1つの記事でガツッと説明してくれている記事には当たるかもしれないけど、そのサイトを見回しても、そのライターをウォッチしても新しいお店・新しい趣味は開拓できない。

 

情報にキャラクターも趣向も反映されないことは…言い換えると無難でありふれた情報が溢れかえることになる。

 

それはエビデンス(根拠)をしっかり示せる・精査できる専門機関がまとめるならまだいい。そういう機関がやる分には彼らこそ検索1位になるべきだ。

 

しかし、その次に表示されたい、人気のサイトを作りたいとブロガーが考えるならば、キュレーションよりも、実際に読まれる記事・役に立つ記事・自分しか書けない記事を目指さなければならない。

 

「地元民でも知らない穴場のお店」は足で探すか、詳しい知り合いがいないとできない。

どの分野でも自分にしか書けない所…無難にそれらしいまとめ記事を作れば同じものができてしまう所以外のところを狙うべきではある。

でも、地域ブログやグルメ記事は最も顕著に独自性を体現できるからこそ、是非ブロガーをしたいならやってほしいと思う。

 

最後に

今後のインターネット…特に個人のブロガーが「街のブログ屋さん」化しつつ、街のブログ屋さんが横つなぎになることで生存していくことになる理由を最後にまとめる。

1、初心者がブログをはじめる際、いいテーマ・売れるテーマを狙うよりも最も自分らしい独自の記事をかけるジャンルは地元の話だから。

2、地元の記事を扱うことで、読者もまた地元の人が増えたり、いい悪いをすぐに判断してもらえるため、ブログと実際の評判が瞬時に結びつきやすいため。(ネット上の友達に地元の友達がいる場合、地元紹介がブログの評判を一気に上げる事に繋がる)

3、ブロガー特有のバーチャル感・得体のしれなさ・胡散臭さはブロガー同士で群れてる限り拭えるものではなく、ブロガーはバーチャルなことを学びつつも心はリアルを向いてないと信用されないから。

4、本当に強いブロガー同士で繋がりたければ、相手が敬意を払って欲しければ、人気やアクセス数だけでなく、独自の記事・ジャンルを持つことこそが一番の近道だから。

5、手数や量、資金的なリソースで勝負すれば、リクルートやヤフーみたいな世界的な企業との勝負になってしまうから、個人ブロガーが目指す所はあくまでもコアな人・現場の人に密着した部分を目指さなければならないため。

6、それでいて濃さと横のつながりで、数や資本に負けないものを作れるような状態だけでも作っておくため。

 

この辺のことを抑えて個人ブログを書き続ける、街やオフ会に出て情報収集するブロガーがこの先10年は増えていくだろうし、面白くなっていくだろうと思います。

 

もう始まってますが、独占的な地位を持った人はまだいないので、まずは自分の地元から始めてみてください。