※この作品はR-18です。
軽いキャラ紹介
『源頼光』
作者がFGOで一番好きなサーヴァント。奇乳とかいう人もいるけど僕は大好きです。おっぱい万歳。真のいるカルデアは女性しかいない。つまり、金時がいないため彼女の狂愛は真一人だけに注がれる。そんな状態であっても頼光以外のサーヴァントと問題なく交流が出来ていたのは偏に真のスペックが化け物じみているため。スカサハに対して抱いていた殺意は真との激しすぎる一夜で綺麗さっぱり無くなった。今は結構仲がいい。
『スカサハ』
真を自分の息子として扱う頼光と激しく火花を散らせていた。殺し合いをする程度に険悪な間柄だったが、殺し合いがいいガス抜きになったのか、上述の通り今は良好な関係を築いている。時折、一緒にお茶を飲んだり真のご飯を作ったりしているそうな。
『坂田金時』
鬼ヶ島で真達と共に戦った漢のサーヴァント。顔色一つ変えずに頼光と接する真に頼光を託せるのはこいつだけだと確信する。『頼光サンのこと頼むぜ、真の大将。いや親友 !』そういって真に頼光を押し付け、もとい任せた。今頃はどこかの特異点でベアー号を転がしながら人助けしてる。
『魔術王』
サーヴァント版ゴジラVSガメラ唯一の被害者。この小説ではこんな形でしか出番はない。本編の方でラスボス頑張ってください。ちなみに頼光とスカサハ、どっちがゴジラでどっちがガメラなのかは読者の想像にお任せする。
女性サーヴァントしかいないカルデア 作:北斗七星
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7 / 7
本当はもっと後に書こうと思ってたけど、誰も書いてないみたいなんで書きました。それなりに気合い入れて書いたのでクオリティはそこそこいいような気がする。最後らへんは駆け足で書いちゃったけど。
『源頼光』貴方は私の……(俺の名前は遠野真。十八歳の誕生日、たまたま見つけた胡散臭いチラシに応募したらカルデアとかいう場所に拉致され、何故かマスターと呼ばれる何かになっていたごく普通の男の子だ。色々あって滅びそうになってる人類の歴史を救済するため何やかんやと頑張っている。人類最後のマスターとして行動している俺だが、実は二つの大きな問題を抱えている。一つはこのカルデアに召喚されるサーヴァント(何か凄い人たち)が何故か女性しかいないということ、そしてもう一つは女性サーヴァントたちとの距離が物理的にも精神的にも近いということだ)
「ようこそ。お待ちしておりました、マスター」
「……あの、どういうことこれ?」
老舗の宿屋、といった雰囲気の玄関で一組の男女が対峙している。片方は豊満な肉体を薄藤色の着物に包んだ女性サーヴァント、源頼光。もう一人は人理継続保障機関『カルデア』最後のマスター遠野真。一体、これはどういう状況なのか。簡潔に説明しよう。
『小さなものではあるが新たな特異点が観測された。調査のため、マシュ達と一緒にレイシフトする真』
『レイシフトしたはいいものの、何故か真以外の面々がカルデアに強制送還される。カルデアと連絡を取ることも出来ず、真は一人特異点に取り残された』
『このまま呆然としてても仕方ないと人類最後のマスターは行動開始。とりあえず、目の前に合った宿屋的な建物に足を踏み入れる』
『そこには数日前から姿を消していたサーヴァント、源頼光が礼の限りを尽くした姿勢で真を出迎えていた』
こんな感じだ。
「あの、頼光さん。これは一体全体どういう状況なのでしょうか?」
「その説明は後ほど。今はこちらに」
そう言って頼光は宿屋の奥へと歩いていく。ちょいと、と呼びかけるも足を止める気配が無かったので真は慌てて靴を脱いで彼女の後を追った。
「こちらです」
案内されたのは広くも狭くも無い和室。卓袱台や座布団が置かれた正に宿屋の一室といった雰囲気だ。
「粗茶ですが」
「あ、どもっす」
頭を下げながら卓袱台の上に出された湯呑を手に取る。湯気の立つお茶を一口飲んでホッと一息ついてから真は話を切り出した。
「それで、頼光さん。この特異点って何なんですか? レイシフトしてみりゃ俺以外の面子はカルデアに強制送還されるし、連絡はつかない。オマケに暫く姿を見てなかった貴方がこうして特異点にいるし……そもそも何してたんですか。凄ぇ心配したんですけど」
「それは……申し訳ございません、マスター。ただ、私にも準備というものがありまして」
準備? と湯呑を置きながら首を傾げる真に頼光は頷く。
「最初の疑問に答えましょう。この特異点を作ったのは私です」
「……マジすか?」
「はい」
んな馬鹿な、と真は振ろうとしていた首を止めた。何せ、彼女には聖杯を使って鬼ヶ島を創ったという前科がある(正確にいえば彼女の中にいる丑御前がやったことだが)。その時のような大規模な特異点はともかく、今回のような小さなものならお茶の子さいさいで創れるのだろう。
「それじゃあ、何か聖杯的なものを手に入れて暴走したりとか、強大な力を手に入れて調子に乗った馬鹿が起こした特異点じゃないって訳か」
他には何度も出てきて恥ずかしくないの系ドラ娘アイドルなんかの線があったが、それでも無いようだ。まずは一安心。真は軽く胸を撫で下ろしながら次の質問をする。
「さっき、準備って言ってましたけど、何のですか? そもそも、何のためにこんな特異点を」
「その質問に答える前に一つお聞きしたいのですがマスター。貴方が私達サーヴァントを労うために『ばかんす』なるものに連れて行ってくださるという話を聞いたのですが、それは本当ですか?」
「え? あぁ、本当ですよ。そんなすぐにって訳でもないですけど、近い内に」
真の返答に頼光は嬉しそうな悲しそうな複雑そうな顔を浮かべる。何でそんな顔をするのか分からずに疑問符を浮かべる真の手を頼光は両手でそっと包んだ。
「マスター。私達を慮ってくださるそのお気持ち、大変嬉しく思います。ですが、同時に母は怒っています。どうして貴方は自分のことを二の次にするのですか。カルデアで最も多忙なのは貴方なのですよ」
労われるべきはサーヴァントではなく真本人だ、と頼光はぷんぷんしながら主張した。彼女の言う通り、カルデアの中で一番忙しくしているのは遠野真その人だった。サーヴァントと共に特異点へと赴き、定礎復元をなす。どんなに規模が小さく、また発生した理由が下らないものであっても特異点を解決する。サーヴァント達から頼みをされれば、西へ東へ奔走 。そして彼女達との魔力供給(意味深)にも勤しんでいるのだ。忙しくない訳がない(まぁ、最後のものに関しては真自身がウェルカム状態だが)。頼光の言葉に真はあぁ~、と今更ながら納得していた。
「そう言われてみると確かに忙しいなぁ、俺」
でしょう、と我が意を得たりと胸を張る頼光。
「それはまぁ分かりました。で、その俺が忙しいってのと頼光さんが特異点を創るのにどんな繋がりが?」
「母は考えました。貴方を労い、貴方の疲れを取るためにはどうすれば良いのか」
カルデアでは駄目だ。特異点ないし何かしらの問題が発生すれば高確率で真が解決のために駆り出される。何の問題も起こらなかったとしても、真に構って欲しがるサーヴァント が確実に現れる。なら、自分と真以外に誰も来れない場所を創ればいい。それが頼光の出した結論だった。
「ここなら何の心配もありません。貴方を苦しめたり、悩ませたりするものは何もないのですから」
「はぁ、さいですか……」
頼光に生返事をしながら真は頭を掻く。頼光が自分のことを想って行動してくれたのは素直に嬉しい。嬉しいのだが、これが独断での行いだというのがいただけない。レイシフトする前、カルデアの面々はこの特異点について何も知らなかった。つまり、頼光は誰に何も話さずに計画を練り、真を特異点へと連れ込んだのだ。
サーヴァントだけがカルデアに戻り、特異点に残されたマスターとは通信も繋がらない状況。今頃、カルデアでは上よ下よの大騒ぎになっているはず。労い云々の前にまずは自分は無事だとカルデアに伝えなければならない。
「あの、マスター」
腕を組んで考える真の耳に震える声が届く。視線を上げると、今にも泣き出してしまいそうなくらいに目を潤ませた頼光が真を見ていた。
「もしかして、ご迷惑でしたか?」
「あ、いや、別に迷惑ではないですよ! そんな風に思ってもらえて凄い嬉しいですし……ただまぁ、誰に何も言わなかったっていうのはちょっといただけないですかねぇ」
必死に頼光を宥めながらも苦言を呈する。流石に今回の彼女の行動を全肯定する訳にはいかなかった。戦いとなれば普通にサーヴァント達に混じって暴れる彼も自分が人類最後の希望であることは自覚していた。
「それは、ごめんなさい。ここを創るのに夢中ですっかり忘れていました」
嘘だ。忘れていた訳ではない。実際は、
(誰かに言ってしまっていたら、確実に邪魔が入りますからね)
頼光の強い独占欲の表れだった。母と子の語り合いを邪魔する者は誰であっても許さない。
「カルデアのことは大丈夫です。ちゃんと私の名を書いた書置きを用意しておきましたので」
「書置きかぁ。なら、大丈夫か?」
全く大丈夫ではない。書置きを残したという頼光の言葉に嘘はない。ただ、その書置きの内容が『遠野真は私のものだ、フゥ~ハハ』的なものだったため、今度は別の意味でカルデアが地獄絵図と化しているがそれはここにいる二人には関係のないことだ。
「そういうことなら、まぁ、いっか。今日は頼光さんの好意に甘えさせてもらいましょう」
ぱぁ、と頼光の顔が華やぐ。
「えぇ、えぇ。存分に甘えてください。着替えはこちらに用意してありますので」
浴衣を真の前に置き、頼光は真が着替えるまでの間、和室の外に出て待った。胸中に湧く着替えを覗きたいという思春期かと突っ込みたくなるような欲求を抑える。どうせ、後で好きなだけ見れるのだ。
「えぇ、甘えさせてあげますとも……もう、母無しでは生きられないくらいたっぷりと癒して、たっぷりと愛してあげます」
淫靡な微笑みを浮かべながら頼光はゆっくりと舌舐めずりして形のいい唇を濡らした。
「癒し、といえばこれですね。マスター、どうぞ」
畳の上に正座した頼光が自身の膝を叩いた。これぞ平安最強の神秘殺しが持つ第二の宝具、源膝枕。効果は絶大であり、一度味わってしまえば忘れぬことの出来ぬ麻薬の如き代物だ。現に真も吸い込まれるように頼光の膝枕に頭を乗せていた。ただ、柔らかくて心地よいというだけではない。こうしていると頼光の持つ包容力というべきか、母性というべきか、そういったオーラ的なものに全身を包まれる感覚を味わうのだ。母に全てを任せるかのような安心感は半端ではない。
「あぁ~、癒される~」
「ふふ、それは何よりです」
温泉に入った老人のような声を出す真を笑顔で撫でながら頼光は傍らに置いてある小物入れに手を伸ばした。中には耳かきや綿棒といった道具が入っている。
「それでは始めます。動いては駄目ですよ」
はい~、と緩み切った真の返答にクスクスと笑い、頼光は耳かきを始めた。優しく感じる部分を擦られる感触が堪らなく気持ちいい。思わず口を半開きにする真とは対照的に頼光は少しばかり不満そうな顔をしていた。
「むぅ、余り汚れてはいませんね」
「……あぁ、そういや、何日か前に御師さんにしてもらいましたからね」
真が何気なく零した言葉に頼光は一瞬動きを止めた。御師さん、即ちスカサハ。頼光は彼女をいつか討ち果たすべき不倶戴天の敵と認識していた。
真を独り占めしたいという想い 一つで特異点を完成させた頼光と彼を自分の男と誰憚ることなく言い切るスカサハ。反りが合う訳がなかった。
想像してみて欲しい。絶世と評されても過言ではない豊満な肉体の美女二人が互いの息がかかるほどの距離で、薄氷のような笑みを浮かべながら言葉の刃を突きつけ合う光景を。
白百合の王妃は輝く笑顔を引き攣らせ、聖処女(元)は仲裁しようとした己を止めた。竜の魔女に至っては痛くなったお腹 をマスターに擦ってもらっていた。
『無理です、あれは無理です。絶対に止められない、というか割って入れないです。あれの仲裁とかやるくらいなら薩摩連中の猿叫を一日中聞き続けてた方がマシです』
とは幕末最強美少女剣士(自称)の言だ。とにかく、サーヴァントすらドン引きさせるほどの光景と空間を二人は作り出していた。
この前はとうとうガチの殺し合いをしていた。神殺し対神秘殺しという顔を輝かせればいいのか頭を抱えればいいのか分からない対決は周囲への影響を考えて人はおろか生物すらいない荒野にレイシフトして行われた。
二人の戦いは凄絶を極めた。天が泣き、大地が割れて世界が軋みだす光景は正に原初の地獄。最古の英雄が持つ乖離剣の権能が振るわれたが如きだった。具体的にどれくらい凄かったかというと、何事かと覗きに来た魔術王を戦いの余波でプチっと潰してしまうくらいだ。
もうお前らが原因で人理焼却完了しちゃうんじゃね? と思わず言いたくなるサーヴァント版ゴジラVSガメラな戦いを止めたのはブーディカ の拳骨と真 のハグだった。母は強し。そして愛に勝るものなし!
まぁ、そんなこんな色々あって頼光はスカサハに対して並々ならぬ対抗意識を持っていた。
「負けません。母がもっと綺麗にしてあげますからね」
思わず、こんなことを言ってしまうくらいに。何に負けないの、と聞きたくなる真だったが、今は耳穴を掻かれる心地よさに身を委ねる。源膝枕と耳かきが合わさり、正に夢心地といった感じだった。意識が半分微睡みに埋まっていく。
「はい、終わりましたよ」
気付けばそんな声が聞こえた。
「随分と気持ち良さそうに眠っていましたね。いい夢は見れましたか?」
寝ぼけ眼の真を慈しむように撫でる頼光。えぇ、まぁと曖昧な返事をしながら真は目を擦る。余りの心地よさに一眠りしてしまったようだ。勿体ないことしたなぁ、と内心で思いながら天井を見上げる。視界に入ったのは木目の天井、ではなく頼光の豊かすぎるバスト。
「Oh……Amazing」
自然と感想が漏れる。眼前の爆乳と表現して差し支えない双山にただただ圧倒された。着物を内側から隆起させる脅威の胸囲。手を伸ばせば触れられる所にある圧巻の膨らみに真は小さく息を呑む。
「どうかしましたか?」
「へ? あぁ、いや、別に。あはは……」
頼光の問いに要領を得ない返事をしていた真の手に何かが触れる。小物入れに入っている使っていない予備の耳かきだ。
「あら、またして欲しいんですか? 駄目ですよ、やり過ぎては耳の中を痛めてしまいますから」
ふと、真の胸中に雄の欲望と悪戯心が生まれる。手の中の耳かきと頼光のバストを見比べた。手の中で耳かきを回し、フワフワした梵天を頼光の胸へと向ける。
「?」
可愛らしく小首を傾げる頼光の姿にいや、やっちゃ駄目だろ、と心の中に紳士が現れるが、一瞬で十代の性欲に八つ裂きにされた。こんな素敵なものを目の前に出されて我慢出来るほど彼は人間が出来てはいなかった(相手が嫌がったらしないが)。
ゆっくりとした動きで梵天を頼光の乳首があるだろう部分へと触れさせる。
「ひゃっ……もう、何をしているのですか?」
小さく驚きの声を上げるも、頼光は大らかな笑みを崩さない。優しく髪を梳かす手付きは悪戯っ子を宥めるといった感じだ。着物と襦袢の上からでは梵天の刺激が乳首届かなかったらしい。
「頼光さん、失礼します」
ならば直接責めるまで、と真は一旦耳かきを置き、手を頼光の着物へと伸ばした。
「こ、こら。一体何を」
着物の衿に手をかけられて流石に狼狽したのか、頼光は小さく目尻を上げて真を睨む。しかし、着物にかかった手を払い除けようとはしなかった。真は内側の襦袢にも指をかけ、ゆっくりと着物ごと引き下ろす。
「ん……」
艶のある吐息と共に片乳が露わになった。衣服に覆われていない、生の頼光の胸に真は言葉を失う。メロンやスイカと表現しても過分ではない超ド級の膨らみ。母性の象徴でもある半球型の頂点にある桜色の乳輪ではまだ大きくなってない乳首が慎ましやかに鎮座していた。
「凄ぇでかい。それに綺麗だ」
真の感想に頼光は頬に薄く紅を差す。マジマジと視姦されている乳首がゆっくりと肥大化し、硬さを増していった。
耳かきを手に取り、血管が浮かぶほどに白い肉の果肉に梵天を触れさせる。ピクン、と頼光の体が揺れた。梵天を当てたまま、真は円を描くように手を動かして白いふわふわをピンク色の頂点へと向かわせていく。時折、体を小さく震わせて頼光は肌を滑るむず痒さに耐えた。
「あん」
ついに梵天が頂点に辿り着くと頼光は色っぽい喘ぎを零す。瞳は官能的な光を湛え、さっきまで幼子を見守る母のようだった顔に雌の欲望が浮かび始めていた。
そんな頼光の変化に気付かずに真は夢中で耳かきを動かす。執拗に梵天で乳輪の縁をなぞれば頼光の吐息が更に艶を増した。白いフワフワで乳頭を包み、持ち手を軸にして回転させると豊満な体が艶めかしく揺れる。グラマラスな女人の肢体を己の手で弄ぶような感覚が真の下半身に血流を集めていった。
乳首を弾くように梵天を上下に振る。鉤型に曲げた人差し指を唇に当てて声を抑えようとする頼光に興奮しながら耳かきを動かす内に真はあることに気付いた。梵天のフワフワの白い綿毛が湿り気を帯びている。注意深く見てみると、何か白い液体で濡れているのが分かった。
(まさか、これって……いや、いくら大きいからって)
茹った頭が出した答えにまさかと思っていると、額を軽くぺちりと叩かれる。
「あた」
「悪戯はそこまでですよ。どこでこんな悪いことを覚えてきたのですか」
僅かに柳眉を寄せる頼光。悪戯(というには些か性的過ぎるが)をした子供をやんわりと怒る母のようだ。真の手から耳かきを取り上げ、崩れた着物を直す。
「もう、男の子がそのような顔をするものではありません。母はこれから夕餉の準備をしてきますので、その間、貴方は温泉に入ってきてください。自慢ではありませんが、中々上手く出来ていますよ」
残念そうな顔をする真を膝の上からどけて一撫で。小物入れを手に部屋から出ていく頼光の後ろ姿に真は見入った。腰高に揺れる肉付きの良い美尻を思わず視線で追ってしまう姿は年相応の少年といえた。
「ご馳走様でした。いやぁ、マジで美味かったです」
「お粗末さまでした。お口に合って何よりです」
竹林に囲まれた露天風呂で体を清めてきた真を待っていたのは頼光が腕によりをかけて作った豪勢な夕飯だった。一人で食べれるのかと思ってしまうほどの量だったが、真はペロリと平らげた。健啖に箸を進めていた真の姿に頼光も心底嬉しそうに微笑んでいる。
「いやぁ、こんなにゆっくりしたのってカルデアに来てから初めてなんじゃないか」
夕飯を食べ終えた真がそんなことを漏らした。温泉で体を温めて疲れを癒し、美味い料理に舌鼓を打って腹を満たす。こんな贅沢を一人でしていいものかと真は小さな罪悪感を覚えた。
(後で頼光さんに頼んでカルデアの皆も来れるようにしてもらおう)
胸中で決心しながら真は大きく息を吐く。食後の一服にお茶が欲しいところだ。
「頼光さん。ちょっとお茶持ってきてもらってもいいですかね」
真の頼みに後片付けをしていた頼光の目が一瞬妖しく輝いた。
「はい。すぐに持ってきますね」
膳を抱えながら真を振り返った時は既に瞳の中の光は引っ込んでいた。部屋を後にする頼光の背に温めで頼みます、と真は贅沢なことを抜かす。ここまで来たらとことんまで甘えるつもりのようだ。
「お待たせしました」
数分後、部屋に手ぶらの頼光が戻ってくる。
「あり、頼光さん。お茶は」
「心配せずとも、ちゃんと持ってきていますよ……お茶ではありませんが」
どこか艶然と微笑みながら頼光は真の前に正座を組んだ。向けられる艶めかしい微笑とねっとりとした視線に思わず鼓動が高鳴る。真から目を逸らさず、頼光は色気のある吐息を漏らしながら襟に手をかけ、ゆっくりと着物と襦袢を下ろしていった。
薄藤の着物と真っ白な襦袢を脱ぎ、上半身を露わにする。細い肩には不釣り合いなほどに巨大な乳房。巨大でありながら美しい形を描くそれは頼光の呼吸に合わせてゆさっ、ゆさっと揺れていた。
「マスター……いえ、真。母の乳で喉を潤してはみませんか?」
ただでさえ大きな爆乳を更に強調させるため、頼光は両腕を寄せる。二の腕に形を変えられる乳房。先端ではピンク色の突起がしこり勃ち、乳輪から白い汁を滲ませていた。
「やっぱ、さっきのって母乳だったのか」
呆然と呟きながら真は誘蛾灯に誘われた蛾のように頼光へ歩み寄っていく。子供をあやす母の顔と男を求める女の顔。対極的な感情を同時に顔に浮かべる頼光の膝に頭を乗せると、彼女は笑みを深めて真の頭を撫でた。
「思う存分、心行くまで味わってください。そのためのお乳ですから」
真が吸いやすいように位置を調整し、頼光はゆっくりとバストを近づけていく。徐々に迫るド迫力の膨らみに思わず口を開けると、極上の柔らかさを持った乳肉が口腔を満たした。後頭部には源膝枕、そして顔には極大極上の乳。頭部を挟む幸せな圧迫感に真の股間に血流が集まっていく。
「吸って、吸ってぇ♡」
頼光の求めに応じるように乳房を甘噛みし、舌で乳首を転がす。すると、蕩けるように甘い液体が溢れてきた。更に一吸いすると驚くほどの量が出てくる。真は口内に注がれる温かい極上の甘露を喉を鳴らしながら夢中で飲んだ。
「母の乳は美味しいですか?」
頼光の問いに乳首から口を離さぬまま頷いて答える。しかし、自身の乳で真の顔が見えていない頼光にはたして通じたかどうか。片手で真の頭を変わらず撫でながら頼光は空いている手で手持ち無沙汰に動く真の手をもう片方の乳房へと導いた。
「あぁん♡」
掌で乳首を潰されるように乳を鷲掴みにされ、頼光は母乳を噴きながら悦びの声を上げる。掌を汚す母乳を乳肉にすり込むように動いたと思えば、白い液体を滴らせる乳首を人差し指で弾かれた。乳房の芯を痺れさせる甘い電流に頼光は乳の出をより良くさせる。
視線を真の下半身に向けてみれば、浴衣を跳ね除け、下着のトランクスに先走りで染みを作った逸物がそそり立っていた。クスリと笑いながら頼光は手を伸ばし、トランクスを下げて男根を下着の拘束から解放させる。
「こんなにも張り詰めさせて、何て雄々しい……」
天を突かんばかりにそびえる真のペニスにうっとりとした吐息が漏れる。妄想の中で何度も自分を絶頂させたものの現物を頼光は愛おしさを込めて撫でた。ビクン、と真の体が小さく痙攣する。
「母が気持ち良くしてあげます」
亀頭をテカテカに光らせる先走りを掌と全ての指腹に塗り付け、血管を浮かばせる剛直を握りゆっくりとしごいていく。ぬるついた指がカリを撫でると夢中で乳首を吸い立てていた真の口から微かな呻きが漏れた。
「感じてるのですね? もっと、もっと母を感じてください」
色白の頬を朱に染めながら頼光は夢中で逸物をしごき上げる。亀頭の先から根本まで手を往復させ、鈴口から零れる我慢汁で手を汚しながら卑猥な水音を奏でていった。
頼光に負けじと真も母乳を吸い上げる。頬を窄めて吸引力を上げ、スッポンのように喰らい付いていた。空いた乳房を弄る手を止めず、人差し指で乳首を乳肉の中に埋めていく。甘やかな嬌声が上がり、乳肉に包まれた人差し指が母乳で濡れた。指先に感じるコリっとした感触を肉の中に押し込むとよがり声に更なる色気が加わる。
片や相手の乳を口と手で味わい、片や相手の逸物を手で摩擦する。互いの行為がそれぞれの性感を高め合い、両者を絶頂へと導いていった。
「震えていますね。果てるのですか?」
肉棒に絡ませた指を激しく滑らせながら頼光は問い質す。答える代わりに真は全ての母乳を搾り出すように乳首を音を鳴らして吸い上げた。頤を反らし、頼光は舌を突き出して体をよがらせる。二人とも、果てはもう目の前だった。そのまま互いに手を取ってオーガズムへと至ろうとした刹那、
「っっっ!!!???」
股間に走った痛みに真は目を白黒させる。視線を向けてみると、頼光の親指と人差し指がリング状に逸物の根本を抑えつけていた。今にも精を吐き出そうとしていた逸物がビクビクと震え、精液の代わりに大量のカウパーを放出させている。
「ら、頼光さん。何で?」
口内から乳首を引き抜かれながら真は戸惑い気味に訊ねた。返ってくるのは荒く色っぽい呼吸と欲情の籠った目線。頼光も真同様、絶頂を迎える寸前だったようだ。
「何で? ふふ、何ででしょうね?」
頼光のからかうような返事に真は頭を熱くさせる。若い性欲を弄ばれた怒りが胸中を急速に満たした。犯してやる、という考えが血の昇った頭に浮かび上がる。目の前で笑みを浮かべる女を犯してやろう。快感に顔をぐちゃぐちゃにしながら泣き喚き、許しを乞うまで犯し抜いてやろう。
「……」
どす黒い感情に従い、頼光のまろやかな肩へと手を伸ばした。そのまま押し倒し、胸の中で暴れまわる獣欲を解放しようとした真の耳元で頼光の唇が動く。
ぼそりとした小さな囁きに真は雷に打たれたように動きを止めた。手を伸ばしたままの姿勢で凍り付く真の頬に口付けし、頼光は服装を正しながら立ち上がる。
「母はこれから身を清めて参ります。申し訳ないのですが、布団は自分で敷いて下さい……もし、寝てたりなんかしたら母は泣いちゃいますからね」
言い残し、頼光は部屋から出ていく。開いた襖がゆっくりと閉まる音で真は自分を取り戻した。唖然としながら襖を見詰める。耳には頼光の残した呟きがはっきりと残っていた。
『夜、忍んで参ります』
明かりを消した和室。組んだ両手を枕の下に潜り込ませながら真は天井を見上げていた。体を包む布団は温かく、瞼を閉じれば心地よい夢の世界へと誘ってくれるようだ……普通であれば。
「……夜這い、ってことだよな。どう考えても」
さっきの言葉と一緒に頼光の姿を思い出す。上気した頬、淫蕩に光る双眸。どう見ても仲良く添い寝、という雰囲気では無かった。
それに、と真は僅かに上体を起こして下半身に目を向ける。股間の辺りを見ると、布団の上からでも容易に分かるほど真の分身が勃起していた。夕餉に食べたものは余程精のつくものだったのだろう。限界を超えて膨張するそこは鋼鉄のように硬く、そして熱された火掻き棒のように熱かった。
「うっ……」
剥き出しになった亀頭がトランクスで擦れる際に走った快感が真を呻かせる。さっきの夕餉は真の男性機能を増大させただけでなく、彼の感度をも上げたみたいだ。下着が触れる僅かな刺激でも逸物は震え、先走りを溢れさせる。もう、トランクスは吐き出された我慢汁でべちょべちょに汚れ、不快感を覚えるほどになっていた。
また快感だけでなく、五感も研ぎ澄まされているらしい。天井の木目を動物に見立てて気を紛らわせようとしている真の耳が廊下を素足で歩くひた、ひたという足音を捉えた。
「来たか」
ゆっくりと視線を廊下に続く襖に向ける。足音の主はすぐそこまで迫っていた。
「やっと、やっとこの時が……」
真っ暗な廊下を歩く一つの人影。白い長襦袢を纏ったその女人は男であれば思わず生唾を呑んでしまいそうな淫らな表情を浮かべていた。
床スレスレまで伸びた黒髪は香油に濡れ、美しくも性欲を掻き立てる艶を放っている。また、香油は全身にも塗られており、長襦袢が濡れた肌にぴったりと張り付いていた。透けた薄い布地越しに見える白肌は例えようもなく淫靡であり、全裸でいるよりも男の官能を掻き立てることだろう。支えがなくとも垂れる気配の無い爆乳は頂点を硬く尖らせている。決して肥え太っている訳ではない、肉の付いた量感たっぷりの美尻が歩くたびに悩ましく揺れていた。これら全てが長襦袢の下からくっきりと形を浮かび上がらせている。見ているだけでも射精してしまいそうになりそうな卑猥な光景だ。
整った陰毛が濡れるほどに溢れ返った愛液は内股を湿らせながら廊下へと垂れ落ちていた。頼光が振り返れば、廊下に点々と滴り落ちた秘蜜が見て取れただろう。だが、今の彼女にそんなものを見る気は欠片も無かった。あるのはただ、愛しの息子 と交わることへの期待と高揚感だけ。
「真。今宵は貴方にとって必要なのが誰なのかを教えてあげます」
他の女などいらない。自分だけが真を愛し、また自分だけが真から愛されればいいのだ。己を突き動かす狂った母性愛を微塵も疑うことなく、頼光は真の眠る和室の前へと辿り着く。襖に手をかけるだけで心臓が胸を突き破るのではないかと思えるほどに鼓動を強くさせた。
一度、大きく息を吐いて落ち着き、音を立てぬように襖を開いた。暗闇に慣れた目が部屋の中央にある布団に向けられる。敷居を跨ぎ、入った時と同じように音も無く襖を閉じた。
「あぁ、真……」
うっとりと呟きながら畳に四つん這いになる。獲物に狙いを定めるネコ科の肉食獣のような動きで布団へと迫りながら腰紐を解いた。広がった前衿から乳房が飛び出し、重々しく揺れる。
「真、母が来ましたよ」
頭まで布団を被っているのか、真の姿は見えない。膨らんだ布団に手をかけ、頼光は優しく揺すった。何の反応も無い。もう一度してみるも、結果は同じだった。
「むぅ。まさか眠ってしまったのですか?」
子供のように頬を膨らませ、布団を一気に剥ぎ取る。そこには枕と座布団だけがあり、真の姿は影も形も無かった。
「あ、あら?」
頼光が戸惑いの声を上げるのとほぼ同時に和室の隅で何かが動く。ハッとしながら振り返ろうとする頼光の背に覆い被さるようにその何かは抱き付いた。
「きゃあっ! い、一体何をしているのです、真!」
驚きながらも頼光は首を捻り、肩越しに背後から抱き付く者に目を向ける。彼女の目に映ったのは瞳から理性の光をなくし、獣のように唸る真の姿だった。頼光の作った夕餉で余程精力がついてしまったらしい。夜這いをかけてきた所を背後から抱き付いて驚かせてやろうという考えは綺麗に押し流され、頭の中には彼女を犯すこと以外何も残っていなかった。
身を捩らせる頼光を片腕で拘束し、長襦袢の裾を掴んで腰まで捲り上げる。外気にさらされたボリューム満点の尻肉はむっちりと張り詰めており、薄らと香油で濡れていた。香油の艶と肉感的な美尻が合わさり、真の欲望はより強く燃え上がる。両手の指が肌に食い込むほどの力で頼光の腰を掴み、真は猛り立つ男根を蜜と熱で蕩け切った女陰に突き挿れた。
「あああぁぁぁ」
豊満な女体に雷撃のような快感が奔る。はしたなく開いた口から絶叫のような嬌声を上げ、頼光は上半身を布団に崩し落とした。体重で潰れる乳房がスライムのように左右に広がる。ただ挿れただけで逝ってしまった頼光を気遣うこともせず、真は膨れ上がった我欲のままに腰を動かし始めた。
「あぁぁ、あぁ、あうぅ~! は、激しすぎますぅ!」
尻と腰が高速でぶつかり合う。室内に響くパンパンと肉が肉を打つ音は拍手のようだった。長大な逸物で秘所を貫かれるその都度、頼光は涎と共に逝き汁を布団へと撒き散らした。硬く、熱い男根が齎す快感は絶大であり、脳髄を焼かれるような感覚に頼光は自分が狂ってしまうのではという恐怖すら覚える。
「ゆ、ゆっくり、もう少しゆっくり……!」
哀切な訴えとは裏腹に彼女の蜜壺は男の精を貪ろうと蠢いていた。突かれる時は最奥まで誘うように肉襞が蠕動し、引き抜かれる時はいかないでと言わんばかりに吸い付いて外側までめくり上がる。張ったカリのエラが吸着してくる媚肉を抉れば、頼光の全身が女の悦びで震えた。
真も頼光同様、快感に背筋を粟立たせていた。複雑にうねり、そして絡みついてくる肉筒は確実に男の性感を刺激してくる。射精を促すようにねっとりと男根を包むそこは正に名器といえた。
最奥まで肉棒を突き入れる。子宮口を押し上げられ、頼光は喘ぎながら体を揺らした。同時に彼女の雌穴が真に凄絶な快感を与えてくる。入り口が男根の根本を締め上げ、肉襞が竿を舐めしゃぶる。カリ首はやわやわと蠢く媚肉に包まれ、子宮口は亀頭にキスをするように吸い付いてきた。極上の四段責めに耐えきれず、真は唸りながら体を打ち震わせて精を解き放った。
「くぅぅぅっっ!!!」
奥歯を噛み締め、こみ上げる絶叫を殺しながら頼光は子宮に注がれる白濁液に全身を慄かせる。並の男性なら一度で尽きてしまいそうな量の精液が赤子を宿すための器官に延々と流し込まれていった。子宮内が濁液で白く染められるのに合わせ、頼光の脳内も桃色に塗り潰されていく。多幸感に全身を包まれ、頼光は断続的に吐息を漏らしていた。
長い時間をかけて徐々に男の怒張が治まっていく。精の放出が終わり、頼光は大きく息を吐きながら体を弛緩させた。真も魂を持っていかれそうな射精で疲れたのか、腰を掴んだ体勢のまま荒い息を吐いている。
「ふぅ、ふぅ……落ち着きましたか、真?」
薄く涙の膜を張った瞳に情愛の光を湛えながら頼光は真を振り返った。顔が俯き気味のため表情は窺い知れない。何も言わずに肩を上下させて息をしていたが、真は唐突に頼光の腰を掴む手に再び力を入った。
声を上げる間もなく再開された激しい抽挿。一度、精を撃ち出しても萎えなかった肉槍が敏感になった頼光を打ち抜く。
「あひいぃぃ!」
何の前触れも無しに始まった交わりに頼光は悲鳴を上げる。絶頂から醒めていない女体は容赦のないピストン運動に翻弄され、口から身も世も無い嬌声を溢れさせた。
「だめぇ、だめぇ! こんなことをされたら、母は壊れてしまいますぅ!」
頼光の悲痛な懇願を意に介さず、真は更に力強く腰をつかう。男は亀頭から伝わる奥をゴツンゴツンと突き上げる手応えに征服欲を燃え滾らせ、女は子宮口を執拗に穿ち貫く快感に涙を流しながらよがり狂った。
「うぅん、んひぃ、んはあぁぁぁ!」
抑えようとしても全く抑えきれないよがり声が頼光の口から上がる。頼光は咄嗟に布団のシーツを両手で掴み、更に思い切り噛み締めて声を出さないようにした。背後から己を犯す一切の情けも無い動きに押し殺した嬌声が混ざった吐息を漏らす。シーツがくしゃくしゃになるのもお構いなしに両手に力を込め、布を強く強く噛んで声だけは上げるまいと歯を食い縛った。
不意に真の手が頼光の腰から離れる。伸びた両手は頼光の腕を掴み、一際強い腰使いで彼女の蜜壺を抉った。全身に迸った快楽に我慢できず、頼光は口と手からシーツを放した。そのタイミングを逃さずに真は頼光の両腕を思い切り引っ張り、バストを前方に突き出すような体勢を彼女に強要させた。両腕を後ろに引くのに合わせ、腰を前に突き出す。最奥にまで到達していた亀頭が子宮口をこじ開けて更に先へと進み、未踏の高みへと頼光を引き上げた。
「あぁ、はあぁ、あ、あ、んぅぅ、んほぉぉ、ひああああ!」
抑えられなくなった嬌声が氾濫した川のように溢れ出した。雷のように全身に叩き付けられる快楽に頼光は溺れ、獣ような嬌声を恥も外聞もなく上げて真の逸物を受け入れる。雌穴を貫く男根と連動するように巨大なバストが揺れた。迫力満点に揺さぶられる乳房の頂点からは母乳が漏れ出し、前後に動くたびに白い雫を布団に落としていた。
蜜壺への侵入と脱出を繰り返していた肉棒がムクムクと膨れ始める。精の放出が間近に迫っていた。愛液と精液を体外に掻き出していたカリ首もより一層拡がり、肉襞の一枚一枚をこそぎ落とすように前後する。頼光に与えられる快感もより大きくなったが、それは真も同じこと。カリ首とその下にある窪みが絶え間なく柔らかな媚肉に擦られる感触は甘美な痺れとなって真の全身に行き渡っていく。否応なく射精感を高める雌穴をもっと味わおうと男は腰の動きをより速く、そして小刻みにさせた。
汗で美しい黒髪が貼りついた背中に覆い被さり、両腕ごと拘束するように頼光を抱きすくめる。たわわに揺れる二つの乳房に五指を沈ませ、思い切り揉み潰した。甘い悲鳴が上がり、乳輪から母乳が迸る。噴水のように出てくる母乳は大量の飛沫となってシーツに落ちていった。
濡れ羽色の黒髪に鼻を押し付けながら胸一杯に息を吸い込む。微かに香ばしさを感じさせる香油の薫りと女体から放たれる甘い香りが肺に流れ込んできた。もっと感じたいと鼻頭を左右に振れば汗ばんだ項に辿り着く。白磁のような肌に舌を這わせ、汗と香油の味を愉しんだ。
項を舐られ、乳房を揉みしだかれ、秘所を犯される。自分の意思とは関係なく与えられる快感。全身に満ちる喜悦に頼光は大粒の涙を流して逼迫した喘ぎを漏らした。
「母は、母はもう……!」
ひっきりなしに収縮する膣内が彼女の限界を物語っていた。自身も性器を膨張させながら真は快楽の階段を無我夢中で駆け上がっていく。頂上はもうすぐそこにあった。
パァン! パァン! と互いの肌が赤くなるほどの勢いで真は頼光の艶めかしい臀部に腰を叩き付ける。大きく引いては力の限り突き込み、また腰を引く。大きく波打つ肌が汗を飛ばし、結合部は泡を出しながら淫らな撹拌音を奏でた。
「逝くぅ! イく、イくイく、いっくぅぅぅぅぅ!!!!!」
項から臀部に至るまでの美しいラインが弓なりに反り上がる。黒髪を振り乱し、嬌声というよりは絶叫を上げて頼光は体を震わせた。真の両手に覆われている乳房から母乳を迸らせ、雌穴から布団に水溜りが出来るほどの潮を噴き出す。
真も同時に絶頂に辿り着いた。急激に締め上げてくる肉壺を押し返すように男根が爆発的に体積を増し、鈴口から飛び出した白濁液で頼光の胎内を汚していく。
「あ、あ、あぁぁぁぁ!」
頼光は視界を明滅させながら全身に広がる喜悦を享受していった。未だかつて味わったことのない快感と悦びに神秘殺しは顔を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながら体を震わせる。身も心も溢れ返らんばかりの幸せで満ちていた。
もう彼女は十二分に満足しているのだが、男はそうではないようだ。精を頼光の胎 にぶち撒けながら硬さを失わない逸物を今まで以上の力強さで蜜壺に捻じ込んでいる。
快楽と苦しさが混じった悲鳴が室内に木霊した。全身をガクガクと震わせながら母乳や潮を噴き散らす頼光を真は脈動しながら射精を続ける男根で犯し続けた。
ポコン。
「あだ」
頭に軽く落とされた拳骨に真は小さく声を上げる。頭を擦りながら拳骨を落とした相手、即ち頼光を非難がましい目で見つめた。頼光も頼光で手拭いで顔を拭きながら真を軽く睨んでいる。
真が正気を取り戻したのはあれから十回近くも精を吐き出してからのことだった。現在、二人は新しく引いた布団の上に正座しながら向かい合っている。少し離れたところにある二人の体液で酷いことになっている布団が情事の激しさを物語っていた。
「もう、貴方は何て悪い子なのでしょう。あのようにじ、女性を弄ぶ方法なぞどこで覚えてきたのです?」
さっきまで行われていた交合を思い出したのか、頼光は顔を赤らめながらも真に問い質す。対して真は唇をへの字に曲げて頼光を見返していた。
「女性を弄ぶも何も、頼光さんが作ってくれた飯食ったから俺あんな風になったんじゃないですか。よっぽど精のつくもんだったみたいですけど、俺に何食べさせたんです?」
「そ、それは……」
逆に問い返され、頼光は口元に手を当てて口籠った。答えられないようなもの食わせたのか? と思わず言いたくなってしまうも、毒になるようなものを人に食べさせる人ではないと真は口から出かかった言葉を飲み込む。
「お、お黙りなさい! 母は今、貴方の行いについて話しているのです。話をすり替えるんじゃありません!」
(どっちがだよ!?)
キッと眦を吊り上げて逆切れする頼光に真は心の中で突っ込んだ。以前、鬼ヶ島で共に戦ったサーヴァント、坂田金時曰く、彼女は悲しいことなんかがあると周囲が困り果てるほどに泣いて喚いて駄々をこねるそうだ。普段は母性の塊のようなのに、変な所で子供っぽい。今がそうだ。己の行動を棚に上げて真の行動を断じようとしている。
「よいですか、真。女性というのは繊細なのです。いくら私がサーヴァントだといっても、されては苦しいことや痛いことも……」
(そんなこと言ったって頼光さんも結構ノリノリやったやん)
完全に説教モードに入った頼光を真は納得のいかない顔で見ていた。こうなった彼女は話は長い。このままでは朝まで説教コース確実だ。
(どうにかして頼光さんの話を止めなければ……それに俺の宝具ももう限界だし)
先ほど、散々頼光の胎に精を注ぎ込んだ逸物は今もなお雄々しさを保っている。今は両手で抑えて頼光から見えないようにしているが、真はこのまま自分の愚息と性欲をコントロール出来る自身はなかった。
更に目の前には一糸纏わぬ裸身の頼光。巨大な乳房の頂点では自身が説教をしているにも関わらずに硬くなった乳首が自己主張している。視線を胸から臍、その下にある女の園へと向ければ、真と頼光の様々な体液で濡れ縺れた陰毛が見て取れた。これを前にして劣情を催すなというほうが無理な話だ。
「ですから男の子は女性を大切に、それこそ武器を手入れする時のように繊細に扱わねば……真、母の話を聞いているのですか?」
「えぇ、聞いてますよ……あ、御師さん」
何気なく真が呟いた言葉に頼光はギョッとする。自分と真しかいられないはずの場所に何故スカサハがと戦慄しながら背後へと振り返った。
(まさか、一日足らずでこの特異点に侵入する方法を見つけたとでも……!)
勢いよく振り返るが、そこには誰もいなかった。あら? と首を傾げる頼光に真は音も無く忍び寄った。
「もう、驚かせないでください。スカサハの姿なんてどこにむぅ!」
アメフト選手が相手にタックルをするように鋭く、だが痛みを与えないよう細心の注意を払いながら真は頼光を布団の上に押し倒す。両手で彼女の両手首を布団に押さえつけ、頼光の唇を強引に奪った。
「っ……や、止めなさい、真。今、母は貴方にうぅん」
一瞬、頼光の瞳が蕩けるも、すぐに正気を取り戻して真を振り払うが何かを言う前に二回目のキスをされる。唇を舌で強引にこじ開けられ、口内に柔らかく温かい異物が入り込んできた。口内粘膜に触れるぬめった感触が快感に変わり、無意識に体が震える。流し込まれる唾液はとても甘く、天上の美酒となって頼光を酔わせた。
「ん、ちゅぅ、はぷ、ちゅぱ……」
数分もすると、頼光は目元を緩ませて真の口付けに応じていた。拘束されていた手もいつの間にか恋人同士がするかのように指を絡ませ合っている。乳房と乳首が真の鍛えられた胸板に押し潰される感触と下腹部に直に触れる男根の熱さが頼光の女を刺激してきた。
唇が離れ、頼光の口元に二人を繋いでいた唾液の糸が落ちる。真がそれを舐め取ると、頼光はぶるりと体を震わせた。
「頼光、お願いしたいことがあるんだけど」
情欲に染まった瞳を覗き込みながら真は言う。名前も呼び捨てになっているが、そんなこと気にすることなく頼光は嬉しそうに何度も頷いた。
「はい、はい。何でも仰ってください。母は貴方の願いならどんなことでも何でも聞きますよ」
どんなことでも、何でも。このフレーズに真の双眸が煌めいた。
「ほう、何でもときましたか。では、早速やってもらいましょう」
数分後。
「う~ん。やっぱりエロいなぁ、その格好」
「う、うぅ~」
真の目の前に頼光が立っていた。全裸ではない、何時もの戦装束。つまり、あの何の素材で作られたのか皆目見当がつかない謎のピッチリスーツである。乳房や尻たぶの丸み、体のラインは勿論、腹部から太腿にかけてのラインや臍の窪みまでくっきりと浮かび上がっている超絶エロ仕様。誰がどうやって、何の目的で頼光にこの服を着せたのかは知らないし、どうでもいい。この服を着た時の頼光は裸の時よりも扇情的だというのが重要だった。
「そ、そんな目で見ないでください……」
今にも消そうな恥じ入った声で頼光は囁く。しかし、
「いや、無理」
と、真は頼光の頼みをバッサリと切り捨てる。大きく開いた頼光を見詰める瞳は皿のようだった。鎧や武具を付けてないだけでこんなに違うのか、と自身の中の劣情を大きくさせながら穴が開くほど頼光(特に胸部や臀部、そして女陰)を凝視する。
「あ、腕で体を隠すのなしで」
「し、真の鬼畜~」
両腕で胸や股間を隠そうとする頼光に釘をさす。恨みがましい視線を真に向けながら頼光は顔を熟れたトマトのように真っ赤に染め上げた。戦闘時の凛々しさ、普段の母性はどこかへと消え失せた彼女の姿は花も恥じらう乙女としか表現のしようがなかった。
「真、母をこのようにイジメて愉しいのですか? 私は泣いてしまいそうです。既にちょっと泣いてますが……」
「うん、愉しい。だって、頼光ってばこんなに綺麗でエロくてオマケに可愛いんだもん」
頼光の後ろに回り、背後から彼女を抱き締める。スベスベとしたピッチリスーツに両手を這わせ、頼光の格好でより熱く燃え滾りだした男根を円熟した尻の割れ目に当てる。スーツ越しに伝わる硬さと熱さに頼光は期待の籠った声を上げた。
「本当、エロ過ぎだろ。この対○忍スーツ、もとい源氏スーツ」
「ん……あの、○魔忍というのは?」
「気にしない、気にしない。頼光、太腿閉じて。余り力を込めないで、でも隙間もないように」
「は、はいぃ」
全身をまさぐっていた両手が乳房へと移動する。スーツの上からでも分かるほどに硬くなった乳首を摘ままれ、もどかしさを覚える微弱な快楽に苛まれながら頼光は唯々諾々と真の言葉に従った。
「そのまま動かないで」
剛直を握り、左右の太腿に挟まるように亀頭の位置を調節する。そしてピッタリと閉じられた太腿の間を女のアソコに見立て、ゆっくりと逸物を埋め込んでいった。男根をべとべとにしていた先走りが潤滑油となり、スムーズに太腿の中を進んでいく。つるつるのスーツとむちむちの太腿の感触に真は気持ちよさそうに吐息を漏らし、頼光はスーツに形をくっきりと浮かばせた女陰を男根に撫でられる快感に小さく喘いだ。
「頼光、こっち向いて……ん」
「ちゅ、んぷ、ちゅぱぁ」
自身の太腿の間から頭を覗かせた亀頭に官能的なため息をついていた頼光を振り返らせ、唇を奪う。積極的に入り込んできた頼光の舌を絡め取りながら真は根元から搾るように乳房を揉み、腰を前後に動かし始めた。
「んぅ、はあぁぁ……」
「気持ちいいか?」
真の問いにこくこくと頷き、頼光はせがむように唇を突き出す。再び触れ合った唇と二つの局所から齎せられる快感に頼光は官能を燃え上がらせた。女の悦ばせ方を心得た手付きに乳房は芯から痺れて先端から乳を漏れ出させ、ふっくらとした陰唇の上を滑っていく逸物が頼光を否応なく昂ぶらせていく。
「真、もっと、もっと強く口付けてください。このままでは母は貴方にはしたない声を聞かせてしまいます……」
「お任せを」
双眸を切なそうに細めながら訴えてくる頼光の要望に応え、真はより強く彼女の唇に吸い付いた。ぴくぴくと体を痙攣させる頼光を絶頂へと誘うため、真は唇を激しく合わせながら手と腰の動きを強める。本音を言えば彼女のはしたない声を聞きたいが、今は彼女の望みを優先させた。
体の中に溜まっていく悦楽に頼光は苦しげな鼻息を漏らす。バストからは母乳が溢れ出し、肉壺は女体の奥からとろりとした蜜を漏らしていた。優しく、だが執拗に襲い来る快感と太腿から発生するにぢゅっ、にぢゅっ、という卑猥な音が彼女を追いこんでいき、遂にその時が訪れる。
「ん、んぅぅぅぅ!!!」
絶頂に呑み込まれ、頼光はくぐもった嬌声を塞がれた唇から漏らして女体の至る所を痙攣させた。乳首から母乳が迸り、割れ目から潮が噴き出す。多量に分泌するが、源氏スーツは乳首と股間の部分を僅かに湿らせただけだった。凄まじい耐水性である。源氏スーツ恐るべし。尤も、外に出なかった分中はひどいことになっているのだろうが。
真は腰が抜けそうになる頼光の体を両腕で支える。頬を紅くしながら荒い息を吐く美女の姿は怖気が走るほどに官能的だった。太腿から引き抜いた肉棒が硬度と大きさを増し、快楽を求めて先走りを零れさせる。
「頼光、横になって」
真の言葉に頷きながら頼光は導かれるがまま布団の上に横たわる。スーツに支えられ、形を崩すことなくでかでかと存在感を放つ爆乳を軽く揉みながら真は頼光の上半身に跨った。掌から伝わってくるのはスーツの滑らかさと乳肉の柔らかさ。そして何かぬめった液体で滑るような感覚だった。
「こん、どは、母の、胸を犯す、のですか?」
頼光の問いに頷きながら真は源氏スーツに手をかける。丁度、谷間の真下に穴が出来るようにスーツを破いた。途端に白い液体がスーツの中から溢れ出す。同時にむせ返りそうな乳臭さが真の鼻腔を刺激し、逸物の角度がより強くなった。
試しにスーツの穴に指を入れてみると、そこは既に汗と母乳でぐちょぐちょのどろどろになっていた。蜜壺と比べても何ら遜色はないくらいに濡れている。軽く目を血走らせながら真は体を進ませ、スーツに包まれた爆乳の間に愚息を侵入させた。何の滞りも無く、そしてみっちりと逸物を包んでくるバストに軽く呻きながら真は腰を前進させる。頼光が濡れた瞳を向けると、谷間の上部分のスーツに亀頭の形が浮かび上がっていた。人差し指で軽く触れてみると、真の体が敏感な反応を返してくる。
(あぁ。こんなに昂ぶらせて……母の体がこうしてしまったのですね)
なら、私が解消させねばなるまいと頼光は両手で自身のバストを寄せ上げ、真の逸物を締め付けた。突然高まった乳圧に目を白黒させる真を優しさといやらしさが同居した笑顔で見つめる。
「どうぞ、好きなように。母の体は、貴方のものですから……だから、気の済むまで」
こんなことを言われて我慢が利くはずも無い。真は頼光の手に自身の手を重ねながら全開の動きで乳房を犯していった。男根が出入りする度、バストから卑猥な水音が漏れる。母乳や汗を掻き出していく様は本当に性器同士で交わっているかのようだ。
肉棒から伝わってくる快感に真は力の限り歯を食い縛る。猛ったカリ首を常に乳肉で包まれる感覚も去ることながら、ピッタリと竿に吸い付いてくる摩擦を失った柔肌の感触も堪らない。真は貪欲に快楽を味わいながら頼光の乳内に白いものが混じった先走りを吐き出していく。
更なる快楽を求め、真は頼光の手ごと乳房を上下に動かし始めた。激しく前後する腰に合わせるように動かすと、脳内が真っ白になってしまいそうな快感が真を襲う。必死で射精を耐えようとする真を頼光は艶然とした笑みで見上げていた。どうしようもないほどの愛おしさが胸の中に溢れてくる。もっと気持ち良くしてあげたい、もっと必死な顔を見てみたいという想いを彼女は同時に抱いていた。
「えい♪」
バストを寄せる両手に力を込め、男根を包む圧を上げる。前触れなしに増大した快感に真は背筋をビクビクと震わせて腰を止めた。食い縛った歯の間から音を立てて息をしていると、クスクスと笑う頼光と目が合った。快楽に染まった脳内に悔しさが浮かび上がる。このまま良い様にされてなるものかと真は頼光の乳首を摘まみ、思いっきり捻り上げた。
「んひああああ♡」
乳首から発生した僅かな痛みを伴った快楽電流が頼光の全身を駆け巡る。歓喜の悲鳴を上げながら頼光は両脚を爪先までピンと伸ばし、母乳を噴かした。乳首を右に左に捩じられ、頼光の悲鳴が艶を増していく。腰の動きを再開させた真に合わせ、快感で思考を焼かれながらも頼光はバストを上下させて真を射精へと追い込んでいった。
新たな母乳が谷間に加わり、その生暖かさとぬめりが真の射精感を爆発的に高める。胸に打ち付けるように腰を振りながら真は逸物を膨れ上がらせ、パンパンになった玉袋から欲望をマグマのように噴火させた。
びちゃびちゃと音を立てて精が谷間に放出される。スーツ内に広がっていく粘ついた感触と熱さに頼光は蠱惑的な吐息を漏らした。谷間に溜まった精液から漂ってくる雄の生臭さが『女』を焚きつけて、彼女の中に辛うじて残っていた母の気概を焼き尽くしていく。もう、頼光に残っているのは浅ましく男を求める女の本能だけだった。
「私、もう我慢できません……」
射精を終えた真の耳に頼光の呟きが届く。長く美しい睫を震わせながら頼光は媚びに媚びた女の顔で真を見上げていた。谷間から真の男根を引き抜いて立ち上がる。腹部へと垂れてきた大量の精液をぼたぼたと畳に落としながら壁に背を預け、見せつけるようにスーツの股部分を両手で引き破いた。
「ここに、ここに注いでください。私の胎を貴方で満たしてください。でないと私、切なくて頭が変になってしまいそうです」
右脚を右手で持ち上げ、蜜を滴らせる性器を露わにする。しとどに濡れたそこは男を誘い込むように開いたり閉じたりを繰り返し、頼光の情欲の強さを表していた。
「早く、早くぅ♡」
科を作りながら腰をくねらせる頼光に無言で歩み寄り、真は彼女の豊満なバストを胸板で押し潰すように抱き付いた。上げられた右脚を抱え上げ、濃厚な雌の匂いを放つ女陰に亀頭を宛がう。
「行くぞ」
「はい」
真の首に両腕を回しながら頼光は頷く。それと同時に真は力の限りに腰を繰り出し、潤み蕩けた雌穴に男根を埋め込んだ。
「「あああぁぁぁ!」」
二人の口から喜悦の声が上がる。性器から迸る快感に全身を震わせながら男と女は激しい交合を始めた。
「頼光、頼光!」
「真、真!」
狂ったように相手の名を呼びながら激しく体をつかう。脳髄を溶かす快楽と燃え上がるような人肌の熱さをもっと感じ合おうと二人は体を一つにさせんばかりに密着させて互いを貪った。媚肉を掻き分けて子宮口を突く男根を頼光は腰を淫靡にグラインドさせて受け入れる。前後左右、そして上下に揺らしてそそり立つ逸物を肉襞で撫で上げていった。
真も頼光に答えるように腰を激しく振りたくる。精を搾り取るように蠢く膣内をカリ首で抉り、亀頭を突き上げて子宮口にキスを何度も浴びせた。カリ首に走り続ける性的快感にくらくらしながらも肉の坩堝と化した秘所を只管に貫き続ける。
「一緒に、一緒にぃ……!」
胎内に響く衝撃と快楽に涙を浮かべながら頼光は哀切な声を上げて真を見詰めた。無言で頷き、真はピストン運動とシンクロし始めた頼光の腰により強い抽挿を叩き込む。執拗にカリ絡みつき、極太の竿を捏ね繰り回してくる肉襞を振り払いながら逸物で頼光を責め立てた。真の口から漏れる獣のような唸りと頼光が発する乱れた喘ぎが共鳴し、室内に響き渡る。
「出す、出すぞ!」
壊れた機械のように何度も頷く頼光の子宮口へ亀頭をめり込ませ、命を宿すための部屋に白濁液をぶち撒けた。温かいものに胎内を満たされていき、頼光は口を半開きにしながら絶頂し続けるも、波打つように動く腰を止めようとはしなかった。
「もっと、もっとくださいぃ!」
悲鳴を上げながら精を求めて肉壺を蠕動させる。子宮口も離れたくないと言わんばかりに亀頭に密着していた。頼光の求めに真は返事ではなく、行動で応える。ぶるぶる震えながら頼光の体を支えていた彼女の左脚を抱え上げ、より深い結合で頼光と繋がった。
喉を震わせて絶叫する頼光を真は容赦なく犯し続ける。肉と肉がぶつかり合う音は一度も途切れることはなく、雌の嬌声と共に部屋の中に響き続けた。
星を散りばめた空に浮かぶ満月。放たれる美しくもどこか妖しい月光に照らされた露天風呂に二人はいた。
「はむ、ちゅぱ、真……」
「頼光さん、もっと口を大きく開けて……」
竹林に囲まれただけの、柵も何もない温泉。自分達以外誰もいないのをいいことに真と頼光は公序良俗に真っ向から喧嘩を売るような絡み合いをお湯の中でしていた。互いの体を両手でまさぐり合い、片時も離すことなく愛を伝え合うように口付けを続ける。
「このまま時が止まればいいのに……そうすれば、ここに二人だけで暮らしていけるのに」
「そういう訳にもいかんでしょう」
しな垂れかかってくる頼光の肩に手を回しながら真は朗らかに笑った。
「俺達には人理救済っていう使命がある。成し遂げなければならない使命がある以上、一つの時間に留まり続けるってのは無理な話さ」
それは分かってますが、と頼光は寂しげに呟いた。特異点 を出れば、真は再びカルデアにいる自分以外のサーヴァントの相手をしなければならなくなる。それが頼光には我慢ならなかった。愛する息子には自分だけいればそれでいい、他の女など必要ない。
どうにかして真を独占出来ないかと考えていた頼光だったが、ふとあるものに気付いた。視線を真の胸元、正確には心臓の真上の位置にある何かの跡に注視させる。スカサハが真の童貞を奪った時に作ったキスマークだ。
「真、これは?」
「へっ!? あ、あぁ、これですか。いや、何か知んないけどいつの間にか出来てたんですよね。痣にしちゃいくら経っても消えないし……まぁ、特に痛かったりとかもしないから放っておいたんですけど」
底冷えするような声音で問われ、ギョッとしながら真は答える。彼はこの跡が何なのか分からないと言うが、頼光はすぐにこれを作ったのが誰なのかを悟った。
(あの女……)
ぎりぃ、と音が鳴るほどに奥歯を噛み締める。愛する息子に残された、まるで自分のものだと言わんばかりのキスマーク。頼光は今すぐにでもカルデアに戻り、スカサハをミンチになるまで切り刻んでやりたかった。
(しかし、容易く殺せるほどあの女は弱くない。あの女と戦っている間に他のサーヴァントが真を……)
怒りと殺意で茹った頭を無理矢理冷やして平静を取り戻す。スカサハを殺すよりも、真を自分の手許に置いておくことの方が余程重要だ。そして頼光は真を永遠に自分の許に置くための手段を既に持っている。
「真」
蠱惑的な声で真を呼びながら頼光は恵体を押し付けるように真の首へ両腕を絡ませた。ゆっくりと頬を舐め上げ、舌先を耳の穴に挿しこむ。ぴちゃぴちゃとわざと音が鳴るように舌を動かすと真の肌に鳥肌が立つのが分かった。
「本当に母とここで永遠に過ごしませんか?」
耳元で囁かれた台詞に真は目を見開く。
「人理救済の使命など忘れてしまいましょう。元々、貴方が背負うべきものではないのですから」
一個人で背負うには余りに重過ぎるものだ。仮に真がこの使命を投げ捨てたとしても、断じられる者は誰一人としていないはずだ。もしいたら、私が叩き斬ると頼光は言う。
「ここに貴方を脅かすものは何もありません。使命を背負う必要もない、命を落としかねない戦いをする必要も無い。ありとあらゆる艱難辛苦から母が貴方を守ってあげます」
例え相手が魔術の王であろうとも、他のグランドを冠するサーヴァントであったとしても。そしてカルデアの仲間達だとしても。
「いずれは、金時もここに呼んで」
饒舌に語る頼光の口を口で塞ぐ。突然のキスに頼光は驚きに目を見開くが、すぐに目尻を幸せそうに垂らして自分から唇を押し付けていった。
「ここで頼光さんとずっと一緒にいるってのも素敵ですわな」
触れ合うだけのキスを終え、真は満更でもなさそうに呟いた。でしたら、と目を輝かせる頼光に真は首を振って見せる。
「でも、そいつぁ駄目だよ、頼光さん。自分の欲望と人類。この二つを秤にかけて、自分の欲望のほうが重いって言えるほど俺は強欲な人間じゃない」
それに、と薄く笑いながら頼光の頬を優しく撫でた。
「安全が保障された生活ってのはそれはそれで退屈そうだ……夜は素敵だろうけどね」
まぁ、と顔を赤らめる頼光。頼光の反応に真はケラケラと笑うも、すぐに真剣な表情を作って彼女の手を握った。
「全人類のためとか言うつもりはない。見ず知らずの奴を助けたいと思うほど俺聖人君子じゃないし。でも、俺に力を貸してくれる人がいる。俺を信じてくれる人がいる。その人達のために俺は戦うって決めたんだ。だから、頼光さんも力を貸して欲しい」
真摯な目を向けてくる真の姿を見て、頼光は急に自分が恥ずかしくなって思わず目を逸らした。真は覚悟を決めて戦っているというのに自分は……。
「……分かりました。この頼光、改めてここに誓います。貴方の覚悟と願いのため、全霊をかけて戦いましょう」
愛する息子が世界を救うと言っているのだ。なら、力を貸すのが母としての務め。居住まいを正した頼光の宣言に真は相好を崩した。
「ありがとう、頼光さん」
「礼など不要です。私は貴方の刃ですから」
微笑みながらそう返す頼光に真の瞳が光る。
「言葉の礼はいりませんか。そうですか」
「え? きゃあ!?」
いきなり抱き上げられ、頼光は小さく悲鳴を上げた。背中と膝裏に両腕を回された、いわゆるお姫様抱っこの状態。落ちないように真の首に反射的に両腕を回す。
「い、いきなり何を」
「言葉の礼がいらないなら体でお礼をしなくちゃなと思いまして」
さっきまでの覚悟を決めた男の顔はどこへやら。好色な笑みを浮かべながらのしのしと露天風呂から出ていく。体も碌に拭かず、水滴を廊下にぽたぽた垂らしながら部屋へと向かっていった。
「せ、せめて体を拭かせて」
「どうせまた色々と濡れるんだ。今、拭いたって意味ないでしょう」
身を捩らせる頼光を抱きかかえたまま、部屋へと辿り着く。器用に足だけで襖を開き、中に入って布団の上に頼光を押し倒した。
「夜もまだ半ば。朝焼けが空を染めるまで楽しみましょう」
下半身から何かが抜けていくような感覚と快感に真は目を覚ました。
「朝か……あだだ、何か腰痛いな」
ぼやきながら小さく欠伸をする。何故か理由は分からないが腰が妙にハッていた。
「腰、寝違えたかなぁ。にしても、何かよく眠れたな。今までにないほどに快眠だったぜ」
とても心地よく眠ることが出来た。実際の睡眠時間は一、二時間程度だろうが、まるでたっぷり八時間以上も熟睡したかのような爽快感が頭の中に広がっている。
「これも全部この抱き枕のお蔭……抱き枕?」
俺そんなの持ってたっけ? 仮に持ってたとしてどこに置いてた? と頭に幾つもの疑問符を浮かべながら真は瞬きを何度も繰り返して寝ぼけ眼をハッキリさせ、そして両腕の中にあるとびきりの柔らかさと抱き心地を持つ抱き枕に目を向けた。
「あ……あひぁ……♡」
それは抱き枕などではなく、頼光だった。口から意味の無い呻きを漏らし、快感に蕩け切ったアクメ顔を晒している。
「ら、頼光さん?」
まさかと思いつつ真は下半身に目を向けた。予想通り、彼女と繋がり合ったままだった。慌てて逸物を引き抜くと、ゴボゴボと音が出そうな勢いで雌穴から大量の白濁液が噴き出してくる。布団の上に精液溜まりを作るほどの精液を注ぎ込まれた頼光の腹部は薄らと膨らんでいた。
「え、ってことは何? 俺、寝ながら頼光さんとやってたの?」
道理で腰が痛いわけだ、と一人納得しながら真は周囲を見回す。布団は二人の体液で濡れていない場所を探すのが困難なほどで、黄色い染みがあることから推察するに頼光に失禁までさせてしまったのだろう。畳にも出来た精液や愛液の染みが二人の行為がどれだけ激しかったのかを物語っていた。
「あの、頼光さん。大丈夫?」
恐る恐る声をかけると、亀のようなのろまな動きで頼光の目が真に向けられた。本当に一晩中犯され続けたのだろう。顔には涙や涎、鼻水の跡まで残っていた。急いで真は卓袱台の上に置いてあった綺麗な手拭いで頼光の顔を清める。
「えっと、その、すいませんでした」
頭を下げる真に頼光はゆっくりと首を振って見せる。
『流石に死ぬかと思いましたが、貴方の愛を溢れるほど注がれて母は幸せです』
上手く言葉を発せられればこう言っていただろう。何度もぺこぺこと謝りながら真は頼光の体を拭っていった。
「この埋め合わせは後日必ず。とりあえず、温泉入ってから部屋の掃除して、それからカルデアに戻りましょう」
にへらぁ、と笑いながら頼光は小さく頷いた。
「ようこそ。お待ちしておりました、マスター」
「……あの、どういうことこれ?」
老舗の宿屋、といった雰囲気の玄関で一組の男女が対峙している。片方は豊満な肉体を薄藤色の着物に包んだ女性サーヴァント、源頼光。もう一人は人理継続保障機関『カルデア』最後のマスター遠野真。一体、これはどういう状況なのか。簡潔に説明しよう。
『小さなものではあるが新たな特異点が観測された。調査のため、マシュ達と一緒にレイシフトする真』
『レイシフトしたはいいものの、何故か真以外の面々がカルデアに強制送還される。カルデアと連絡を取ることも出来ず、真は一人特異点に取り残された』
『このまま呆然としてても仕方ないと人類最後のマスターは行動開始。とりあえず、目の前に合った宿屋的な建物に足を踏み入れる』
『そこには数日前から姿を消していたサーヴァント、源頼光が礼の限りを尽くした姿勢で真を出迎えていた』
こんな感じだ。
「あの、頼光さん。これは一体全体どういう状況なのでしょうか?」
「その説明は後ほど。今はこちらに」
そう言って頼光は宿屋の奥へと歩いていく。ちょいと、と呼びかけるも足を止める気配が無かったので真は慌てて靴を脱いで彼女の後を追った。
「こちらです」
案内されたのは広くも狭くも無い和室。卓袱台や座布団が置かれた正に宿屋の一室といった雰囲気だ。
「粗茶ですが」
「あ、どもっす」
頭を下げながら卓袱台の上に出された湯呑を手に取る。湯気の立つお茶を一口飲んでホッと一息ついてから真は話を切り出した。
「それで、頼光さん。この特異点って何なんですか? レイシフトしてみりゃ俺以外の面子はカルデアに強制送還されるし、連絡はつかない。オマケに暫く姿を見てなかった貴方がこうして特異点にいるし……そもそも何してたんですか。凄ぇ心配したんですけど」
「それは……申し訳ございません、マスター。ただ、私にも準備というものがありまして」
準備? と湯呑を置きながら首を傾げる真に頼光は頷く。
「最初の疑問に答えましょう。この特異点を作ったのは私です」
「……マジすか?」
「はい」
んな馬鹿な、と真は振ろうとしていた首を止めた。何せ、彼女には聖杯を使って鬼ヶ島を創ったという前科がある(正確にいえば彼女の中にいる丑御前がやったことだが)。その時のような大規模な特異点はともかく、今回のような小さなものならお茶の子さいさいで創れるのだろう。
「それじゃあ、何か聖杯的なものを手に入れて暴走したりとか、強大な力を手に入れて調子に乗った馬鹿が起こした特異点じゃないって訳か」
他には何度も出てきて恥ずかしくないの系ドラ娘アイドルなんかの線があったが、それでも無いようだ。まずは一安心。真は軽く胸を撫で下ろしながら次の質問をする。
「さっき、準備って言ってましたけど、何のですか? そもそも、何のためにこんな特異点を」
「その質問に答える前に一つお聞きしたいのですがマスター。貴方が私達サーヴァントを労うために『ばかんす』なるものに連れて行ってくださるという話を聞いたのですが、それは本当ですか?」
「え? あぁ、本当ですよ。そんなすぐにって訳でもないですけど、近い内に」
真の返答に頼光は嬉しそうな悲しそうな複雑そうな顔を浮かべる。何でそんな顔をするのか分からずに疑問符を浮かべる真の手を頼光は両手でそっと包んだ。
「マスター。私達を慮ってくださるそのお気持ち、大変嬉しく思います。ですが、同時に母は怒っています。どうして貴方は自分のことを二の次にするのですか。カルデアで最も多忙なのは貴方なのですよ」
労われるべきはサーヴァントではなく真本人だ、と頼光はぷんぷんしながら主張した。彼女の言う通り、カルデアの中で一番忙しくしているのは遠野真その人だった。サーヴァントと共に特異点へと赴き、定礎復元をなす。どんなに規模が小さく、また発生した理由が下らないものであっても特異点を解決する。サーヴァント達から頼みをされれば、西へ東へ
「そう言われてみると確かに忙しいなぁ、俺」
でしょう、と我が意を得たりと胸を張る頼光。
「それはまぁ分かりました。で、その俺が忙しいってのと頼光さんが特異点を創るのにどんな繋がりが?」
「母は考えました。貴方を労い、貴方の疲れを取るためにはどうすれば良いのか」
カルデアでは駄目だ。特異点ないし何かしらの問題が発生すれば高確率で真が解決のために駆り出される。何の問題も起こらなかったとしても、
「ここなら何の心配もありません。貴方を苦しめたり、悩ませたりするものは何もないのですから」
「はぁ、さいですか……」
頼光に生返事をしながら真は頭を掻く。頼光が自分のことを想って行動してくれたのは素直に嬉しい。嬉しいのだが、これが独断での行いだというのがいただけない。レイシフトする前、カルデアの面々はこの特異点について何も知らなかった。つまり、頼光は誰に何も話さずに計画を練り、真を特異点へと連れ込んだのだ。
サーヴァントだけがカルデアに戻り、特異点に残されたマスターとは通信も繋がらない状況。今頃、カルデアでは上よ下よの大騒ぎになっているはず。労い云々の前にまずは自分は無事だとカルデアに伝えなければならない。
「あの、マスター」
腕を組んで考える真の耳に震える声が届く。視線を上げると、今にも泣き出してしまいそうなくらいに目を潤ませた頼光が真を見ていた。
「もしかして、ご迷惑でしたか?」
「あ、いや、別に迷惑ではないですよ! そんな風に思ってもらえて凄い嬉しいですし……ただまぁ、誰に何も言わなかったっていうのはちょっといただけないですかねぇ」
必死に頼光を宥めながらも苦言を呈する。流石に今回の彼女の行動を全肯定する訳にはいかなかった。戦いとなれば普通にサーヴァント達に混じって暴れる彼も自分が人類最後の希望であることは自覚していた。
「それは、ごめんなさい。ここを創るのに夢中ですっかり忘れていました」
嘘だ。忘れていた訳ではない。実際は、
(誰かに言ってしまっていたら、確実に邪魔が入りますからね)
頼光の強い独占欲の表れだった。母と子の語り合いを邪魔する者は誰であっても許さない。
「カルデアのことは大丈夫です。ちゃんと私の名を書いた書置きを用意しておきましたので」
「書置きかぁ。なら、大丈夫か?」
全く大丈夫ではない。書置きを残したという頼光の言葉に嘘はない。ただ、その書置きの内容が『遠野真は私のものだ、フゥ~ハハ』的なものだったため、今度は別の意味でカルデアが地獄絵図と化しているがそれはここにいる二人には関係のないことだ。
「そういうことなら、まぁ、いっか。今日は頼光さんの好意に甘えさせてもらいましょう」
ぱぁ、と頼光の顔が華やぐ。
「えぇ、えぇ。存分に甘えてください。着替えはこちらに用意してありますので」
浴衣を真の前に置き、頼光は真が着替えるまでの間、和室の外に出て待った。胸中に湧く着替えを覗きたいという思春期かと突っ込みたくなるような欲求を抑える。どうせ、後で好きなだけ見れるのだ。
「えぇ、甘えさせてあげますとも……もう、母無しでは生きられないくらいたっぷりと癒して、たっぷりと愛してあげます」
淫靡な微笑みを浮かべながら頼光はゆっくりと舌舐めずりして形のいい唇を濡らした。
「癒し、といえばこれですね。マスター、どうぞ」
畳の上に正座した頼光が自身の膝を叩いた。これぞ平安最強の神秘殺しが持つ第二の宝具、源膝枕。効果は絶大であり、一度味わってしまえば忘れぬことの出来ぬ麻薬の如き代物だ。現に真も吸い込まれるように頼光の膝枕に頭を乗せていた。ただ、柔らかくて心地よいというだけではない。こうしていると頼光の持つ包容力というべきか、母性というべきか、そういったオーラ的なものに全身を包まれる感覚を味わうのだ。母に全てを任せるかのような安心感は半端ではない。
「あぁ~、癒される~」
「ふふ、それは何よりです」
温泉に入った老人のような声を出す真を笑顔で撫でながら頼光は傍らに置いてある小物入れに手を伸ばした。中には耳かきや綿棒といった道具が入っている。
「それでは始めます。動いては駄目ですよ」
はい~、と緩み切った真の返答にクスクスと笑い、頼光は耳かきを始めた。優しく感じる部分を擦られる感触が堪らなく気持ちいい。思わず口を半開きにする真とは対照的に頼光は少しばかり不満そうな顔をしていた。
「むぅ、余り汚れてはいませんね」
「……あぁ、そういや、何日か前に御師さんにしてもらいましたからね」
真が何気なく零した言葉に頼光は一瞬動きを止めた。御師さん、即ちスカサハ。頼光は彼女をいつか討ち果たすべき不倶戴天の敵と認識していた。
真を独り占めしたいという
想像してみて欲しい。絶世と評されても過言ではない豊満な肉体の美女二人が互いの息がかかるほどの距離で、薄氷のような笑みを浮かべながら言葉の刃を突きつけ合う光景を。
白百合の王妃は輝く笑顔を引き攣らせ、聖処女(元)は仲裁しようとした己を止めた。竜の魔女に至っては痛くなった
『無理です、あれは無理です。絶対に止められない、というか割って入れないです。あれの仲裁とかやるくらいなら薩摩連中の猿叫を一日中聞き続けてた方がマシです』
とは幕末最強美少女剣士(自称)の言だ。とにかく、サーヴァントすらドン引きさせるほどの光景と空間を二人は作り出していた。
この前はとうとうガチの殺し合いをしていた。神殺し対神秘殺しという顔を輝かせればいいのか頭を抱えればいいのか分からない対決は周囲への影響を考えて人はおろか生物すらいない荒野にレイシフトして行われた。
二人の戦いは凄絶を極めた。天が泣き、大地が割れて世界が軋みだす光景は正に原初の地獄。最古の英雄が持つ乖離剣の権能が振るわれたが如きだった。具体的にどれくらい凄かったかというと、何事かと覗きに来た魔術王を戦いの余波でプチっと潰してしまうくらいだ。
もうお前らが原因で人理焼却完了しちゃうんじゃね? と思わず言いたくなるサーヴァント版ゴジラVSガメラな戦いを止めたのは
まぁ、そんなこんな色々あって頼光はスカサハに対して並々ならぬ対抗意識を持っていた。
「負けません。母がもっと綺麗にしてあげますからね」
思わず、こんなことを言ってしまうくらいに。何に負けないの、と聞きたくなる真だったが、今は耳穴を掻かれる心地よさに身を委ねる。源膝枕と耳かきが合わさり、正に夢心地といった感じだった。意識が半分微睡みに埋まっていく。
「はい、終わりましたよ」
気付けばそんな声が聞こえた。
「随分と気持ち良さそうに眠っていましたね。いい夢は見れましたか?」
寝ぼけ眼の真を慈しむように撫でる頼光。えぇ、まぁと曖昧な返事をしながら真は目を擦る。余りの心地よさに一眠りしてしまったようだ。勿体ないことしたなぁ、と内心で思いながら天井を見上げる。視界に入ったのは木目の天井、ではなく頼光の豊かすぎるバスト。
「Oh……Amazing」
自然と感想が漏れる。眼前の爆乳と表現して差し支えない双山にただただ圧倒された。着物を内側から隆起させる脅威の胸囲。手を伸ばせば触れられる所にある圧巻の膨らみに真は小さく息を呑む。
「どうかしましたか?」
「へ? あぁ、いや、別に。あはは……」
頼光の問いに要領を得ない返事をしていた真の手に何かが触れる。小物入れに入っている使っていない予備の耳かきだ。
「あら、またして欲しいんですか? 駄目ですよ、やり過ぎては耳の中を痛めてしまいますから」
ふと、真の胸中に雄の欲望と悪戯心が生まれる。手の中の耳かきと頼光のバストを見比べた。手の中で耳かきを回し、フワフワした梵天を頼光の胸へと向ける。
「?」
可愛らしく小首を傾げる頼光の姿にいや、やっちゃ駄目だろ、と心の中に紳士が現れるが、一瞬で十代の性欲に八つ裂きにされた。こんな素敵なものを目の前に出されて我慢出来るほど彼は人間が出来てはいなかった(相手が嫌がったらしないが)。
ゆっくりとした動きで梵天を頼光の乳首があるだろう部分へと触れさせる。
「ひゃっ……もう、何をしているのですか?」
小さく驚きの声を上げるも、頼光は大らかな笑みを崩さない。優しく髪を梳かす手付きは悪戯っ子を宥めるといった感じだ。着物と襦袢の上からでは梵天の刺激が乳首届かなかったらしい。
「頼光さん、失礼します」
ならば直接責めるまで、と真は一旦耳かきを置き、手を頼光の着物へと伸ばした。
「こ、こら。一体何を」
着物の衿に手をかけられて流石に狼狽したのか、頼光は小さく目尻を上げて真を睨む。しかし、着物にかかった手を払い除けようとはしなかった。真は内側の襦袢にも指をかけ、ゆっくりと着物ごと引き下ろす。
「ん……」
艶のある吐息と共に片乳が露わになった。衣服に覆われていない、生の頼光の胸に真は言葉を失う。メロンやスイカと表現しても過分ではない超ド級の膨らみ。母性の象徴でもある半球型の頂点にある桜色の乳輪ではまだ大きくなってない乳首が慎ましやかに鎮座していた。
「凄ぇでかい。それに綺麗だ」
真の感想に頼光は頬に薄く紅を差す。マジマジと視姦されている乳首がゆっくりと肥大化し、硬さを増していった。
耳かきを手に取り、血管が浮かぶほどに白い肉の果肉に梵天を触れさせる。ピクン、と頼光の体が揺れた。梵天を当てたまま、真は円を描くように手を動かして白いふわふわをピンク色の頂点へと向かわせていく。時折、体を小さく震わせて頼光は肌を滑るむず痒さに耐えた。
「あん」
ついに梵天が頂点に辿り着くと頼光は色っぽい喘ぎを零す。瞳は官能的な光を湛え、さっきまで幼子を見守る母のようだった顔に雌の欲望が浮かび始めていた。
そんな頼光の変化に気付かずに真は夢中で耳かきを動かす。執拗に梵天で乳輪の縁をなぞれば頼光の吐息が更に艶を増した。白いフワフワで乳頭を包み、持ち手を軸にして回転させると豊満な体が艶めかしく揺れる。グラマラスな女人の肢体を己の手で弄ぶような感覚が真の下半身に血流を集めていった。
乳首を弾くように梵天を上下に振る。鉤型に曲げた人差し指を唇に当てて声を抑えようとする頼光に興奮しながら耳かきを動かす内に真はあることに気付いた。梵天のフワフワの白い綿毛が湿り気を帯びている。注意深く見てみると、何か白い液体で濡れているのが分かった。
(まさか、これって……いや、いくら大きいからって)
茹った頭が出した答えにまさかと思っていると、額を軽くぺちりと叩かれる。
「あた」
「悪戯はそこまでですよ。どこでこんな悪いことを覚えてきたのですか」
僅かに柳眉を寄せる頼光。悪戯(というには些か性的過ぎるが)をした子供をやんわりと怒る母のようだ。真の手から耳かきを取り上げ、崩れた着物を直す。
「もう、男の子がそのような顔をするものではありません。母はこれから夕餉の準備をしてきますので、その間、貴方は温泉に入ってきてください。自慢ではありませんが、中々上手く出来ていますよ」
残念そうな顔をする真を膝の上からどけて一撫で。小物入れを手に部屋から出ていく頼光の後ろ姿に真は見入った。腰高に揺れる肉付きの良い美尻を思わず視線で追ってしまう姿は年相応の少年といえた。
「ご馳走様でした。いやぁ、マジで美味かったです」
「お粗末さまでした。お口に合って何よりです」
竹林に囲まれた露天風呂で体を清めてきた真を待っていたのは頼光が腕によりをかけて作った豪勢な夕飯だった。一人で食べれるのかと思ってしまうほどの量だったが、真はペロリと平らげた。健啖に箸を進めていた真の姿に頼光も心底嬉しそうに微笑んでいる。
「いやぁ、こんなにゆっくりしたのってカルデアに来てから初めてなんじゃないか」
夕飯を食べ終えた真がそんなことを漏らした。温泉で体を温めて疲れを癒し、美味い料理に舌鼓を打って腹を満たす。こんな贅沢を一人でしていいものかと真は小さな罪悪感を覚えた。
(後で頼光さんに頼んでカルデアの皆も来れるようにしてもらおう)
胸中で決心しながら真は大きく息を吐く。食後の一服にお茶が欲しいところだ。
「頼光さん。ちょっとお茶持ってきてもらってもいいですかね」
真の頼みに後片付けをしていた頼光の目が一瞬妖しく輝いた。
「はい。すぐに持ってきますね」
膳を抱えながら真を振り返った時は既に瞳の中の光は引っ込んでいた。部屋を後にする頼光の背に温めで頼みます、と真は贅沢なことを抜かす。ここまで来たらとことんまで甘えるつもりのようだ。
「お待たせしました」
数分後、部屋に手ぶらの頼光が戻ってくる。
「あり、頼光さん。お茶は」
「心配せずとも、ちゃんと持ってきていますよ……お茶ではありませんが」
どこか艶然と微笑みながら頼光は真の前に正座を組んだ。向けられる艶めかしい微笑とねっとりとした視線に思わず鼓動が高鳴る。真から目を逸らさず、頼光は色気のある吐息を漏らしながら襟に手をかけ、ゆっくりと着物と襦袢を下ろしていった。
薄藤の着物と真っ白な襦袢を脱ぎ、上半身を露わにする。細い肩には不釣り合いなほどに巨大な乳房。巨大でありながら美しい形を描くそれは頼光の呼吸に合わせてゆさっ、ゆさっと揺れていた。
「マスター……いえ、真。母の乳で喉を潤してはみませんか?」
ただでさえ大きな爆乳を更に強調させるため、頼光は両腕を寄せる。二の腕に形を変えられる乳房。先端ではピンク色の突起がしこり勃ち、乳輪から白い汁を滲ませていた。
「やっぱ、さっきのって母乳だったのか」
呆然と呟きながら真は誘蛾灯に誘われた蛾のように頼光へ歩み寄っていく。子供をあやす母の顔と男を求める女の顔。対極的な感情を同時に顔に浮かべる頼光の膝に頭を乗せると、彼女は笑みを深めて真の頭を撫でた。
「思う存分、心行くまで味わってください。そのためのお乳ですから」
真が吸いやすいように位置を調整し、頼光はゆっくりとバストを近づけていく。徐々に迫るド迫力の膨らみに思わず口を開けると、極上の柔らかさを持った乳肉が口腔を満たした。後頭部には源膝枕、そして顔には極大極上の乳。頭部を挟む幸せな圧迫感に真の股間に血流が集まっていく。
「吸って、吸ってぇ♡」
頼光の求めに応じるように乳房を甘噛みし、舌で乳首を転がす。すると、蕩けるように甘い液体が溢れてきた。更に一吸いすると驚くほどの量が出てくる。真は口内に注がれる温かい極上の甘露を喉を鳴らしながら夢中で飲んだ。
「母の乳は美味しいですか?」
頼光の問いに乳首から口を離さぬまま頷いて答える。しかし、自身の乳で真の顔が見えていない頼光にはたして通じたかどうか。片手で真の頭を変わらず撫でながら頼光は空いている手で手持ち無沙汰に動く真の手をもう片方の乳房へと導いた。
「あぁん♡」
掌で乳首を潰されるように乳を鷲掴みにされ、頼光は母乳を噴きながら悦びの声を上げる。掌を汚す母乳を乳肉にすり込むように動いたと思えば、白い液体を滴らせる乳首を人差し指で弾かれた。乳房の芯を痺れさせる甘い電流に頼光は乳の出をより良くさせる。
視線を真の下半身に向けてみれば、浴衣を跳ね除け、下着のトランクスに先走りで染みを作った逸物がそそり立っていた。クスリと笑いながら頼光は手を伸ばし、トランクスを下げて男根を下着の拘束から解放させる。
「こんなにも張り詰めさせて、何て雄々しい……」
天を突かんばかりにそびえる真のペニスにうっとりとした吐息が漏れる。妄想の中で何度も自分を絶頂させたものの現物を頼光は愛おしさを込めて撫でた。ビクン、と真の体が小さく痙攣する。
「母が気持ち良くしてあげます」
亀頭をテカテカに光らせる先走りを掌と全ての指腹に塗り付け、血管を浮かばせる剛直を握りゆっくりとしごいていく。ぬるついた指がカリを撫でると夢中で乳首を吸い立てていた真の口から微かな呻きが漏れた。
「感じてるのですね? もっと、もっと母を感じてください」
色白の頬を朱に染めながら頼光は夢中で逸物をしごき上げる。亀頭の先から根本まで手を往復させ、鈴口から零れる我慢汁で手を汚しながら卑猥な水音を奏でていった。
頼光に負けじと真も母乳を吸い上げる。頬を窄めて吸引力を上げ、スッポンのように喰らい付いていた。空いた乳房を弄る手を止めず、人差し指で乳首を乳肉の中に埋めていく。甘やかな嬌声が上がり、乳肉に包まれた人差し指が母乳で濡れた。指先に感じるコリっとした感触を肉の中に押し込むとよがり声に更なる色気が加わる。
片や相手の乳を口と手で味わい、片や相手の逸物を手で摩擦する。互いの行為がそれぞれの性感を高め合い、両者を絶頂へと導いていった。
「震えていますね。果てるのですか?」
肉棒に絡ませた指を激しく滑らせながら頼光は問い質す。答える代わりに真は全ての母乳を搾り出すように乳首を音を鳴らして吸い上げた。頤を反らし、頼光は舌を突き出して体をよがらせる。二人とも、果てはもう目の前だった。そのまま互いに手を取ってオーガズムへと至ろうとした刹那、
「っっっ!!!???」
股間に走った痛みに真は目を白黒させる。視線を向けてみると、頼光の親指と人差し指がリング状に逸物の根本を抑えつけていた。今にも精を吐き出そうとしていた逸物がビクビクと震え、精液の代わりに大量のカウパーを放出させている。
「ら、頼光さん。何で?」
口内から乳首を引き抜かれながら真は戸惑い気味に訊ねた。返ってくるのは荒く色っぽい呼吸と欲情の籠った目線。頼光も真同様、絶頂を迎える寸前だったようだ。
「何で? ふふ、何ででしょうね?」
頼光のからかうような返事に真は頭を熱くさせる。若い性欲を弄ばれた怒りが胸中を急速に満たした。犯してやる、という考えが血の昇った頭に浮かび上がる。目の前で笑みを浮かべる女を犯してやろう。快感に顔をぐちゃぐちゃにしながら泣き喚き、許しを乞うまで犯し抜いてやろう。
「……」
どす黒い感情に従い、頼光のまろやかな肩へと手を伸ばした。そのまま押し倒し、胸の中で暴れまわる獣欲を解放しようとした真の耳元で頼光の唇が動く。
ぼそりとした小さな囁きに真は雷に打たれたように動きを止めた。手を伸ばしたままの姿勢で凍り付く真の頬に口付けし、頼光は服装を正しながら立ち上がる。
「母はこれから身を清めて参ります。申し訳ないのですが、布団は自分で敷いて下さい……もし、寝てたりなんかしたら母は泣いちゃいますからね」
言い残し、頼光は部屋から出ていく。開いた襖がゆっくりと閉まる音で真は自分を取り戻した。唖然としながら襖を見詰める。耳には頼光の残した呟きがはっきりと残っていた。
『夜、忍んで参ります』
明かりを消した和室。組んだ両手を枕の下に潜り込ませながら真は天井を見上げていた。体を包む布団は温かく、瞼を閉じれば心地よい夢の世界へと誘ってくれるようだ……普通であれば。
「……夜這い、ってことだよな。どう考えても」
さっきの言葉と一緒に頼光の姿を思い出す。上気した頬、淫蕩に光る双眸。どう見ても仲良く添い寝、という雰囲気では無かった。
それに、と真は僅かに上体を起こして下半身に目を向ける。股間の辺りを見ると、布団の上からでも容易に分かるほど真の分身が勃起していた。夕餉に食べたものは余程精のつくものだったのだろう。限界を超えて膨張するそこは鋼鉄のように硬く、そして熱された火掻き棒のように熱かった。
「うっ……」
剥き出しになった亀頭がトランクスで擦れる際に走った快感が真を呻かせる。さっきの夕餉は真の男性機能を増大させただけでなく、彼の感度をも上げたみたいだ。下着が触れる僅かな刺激でも逸物は震え、先走りを溢れさせる。もう、トランクスは吐き出された我慢汁でべちょべちょに汚れ、不快感を覚えるほどになっていた。
また快感だけでなく、五感も研ぎ澄まされているらしい。天井の木目を動物に見立てて気を紛らわせようとしている真の耳が廊下を素足で歩くひた、ひたという足音を捉えた。
「来たか」
ゆっくりと視線を廊下に続く襖に向ける。足音の主はすぐそこまで迫っていた。
「やっと、やっとこの時が……」
真っ暗な廊下を歩く一つの人影。白い長襦袢を纏ったその女人は男であれば思わず生唾を呑んでしまいそうな淫らな表情を浮かべていた。
床スレスレまで伸びた黒髪は香油に濡れ、美しくも性欲を掻き立てる艶を放っている。また、香油は全身にも塗られており、長襦袢が濡れた肌にぴったりと張り付いていた。透けた薄い布地越しに見える白肌は例えようもなく淫靡であり、全裸でいるよりも男の官能を掻き立てることだろう。支えがなくとも垂れる気配の無い爆乳は頂点を硬く尖らせている。決して肥え太っている訳ではない、肉の付いた量感たっぷりの美尻が歩くたびに悩ましく揺れていた。これら全てが長襦袢の下からくっきりと形を浮かび上がらせている。見ているだけでも射精してしまいそうになりそうな卑猥な光景だ。
整った陰毛が濡れるほどに溢れ返った愛液は内股を湿らせながら廊下へと垂れ落ちていた。頼光が振り返れば、廊下に点々と滴り落ちた秘蜜が見て取れただろう。だが、今の彼女にそんなものを見る気は欠片も無かった。あるのはただ、愛しの
「真。今宵は貴方にとって必要なのが誰なのかを教えてあげます」
他の女などいらない。自分だけが真を愛し、また自分だけが真から愛されればいいのだ。己を突き動かす狂った母性愛を微塵も疑うことなく、頼光は真の眠る和室の前へと辿り着く。襖に手をかけるだけで心臓が胸を突き破るのではないかと思えるほどに鼓動を強くさせた。
一度、大きく息を吐いて落ち着き、音を立てぬように襖を開いた。暗闇に慣れた目が部屋の中央にある布団に向けられる。敷居を跨ぎ、入った時と同じように音も無く襖を閉じた。
「あぁ、真……」
うっとりと呟きながら畳に四つん這いになる。獲物に狙いを定めるネコ科の肉食獣のような動きで布団へと迫りながら腰紐を解いた。広がった前衿から乳房が飛び出し、重々しく揺れる。
「真、母が来ましたよ」
頭まで布団を被っているのか、真の姿は見えない。膨らんだ布団に手をかけ、頼光は優しく揺すった。何の反応も無い。もう一度してみるも、結果は同じだった。
「むぅ。まさか眠ってしまったのですか?」
子供のように頬を膨らませ、布団を一気に剥ぎ取る。そこには枕と座布団だけがあり、真の姿は影も形も無かった。
「あ、あら?」
頼光が戸惑いの声を上げるのとほぼ同時に和室の隅で何かが動く。ハッとしながら振り返ろうとする頼光の背に覆い被さるようにその何かは抱き付いた。
「きゃあっ! い、一体何をしているのです、真!」
驚きながらも頼光は首を捻り、肩越しに背後から抱き付く者に目を向ける。彼女の目に映ったのは瞳から理性の光をなくし、獣のように唸る真の姿だった。頼光の作った夕餉で余程精力がついてしまったらしい。夜這いをかけてきた所を背後から抱き付いて驚かせてやろうという考えは綺麗に押し流され、頭の中には彼女を犯すこと以外何も残っていなかった。
身を捩らせる頼光を片腕で拘束し、長襦袢の裾を掴んで腰まで捲り上げる。外気にさらされたボリューム満点の尻肉はむっちりと張り詰めており、薄らと香油で濡れていた。香油の艶と肉感的な美尻が合わさり、真の欲望はより強く燃え上がる。両手の指が肌に食い込むほどの力で頼光の腰を掴み、真は猛り立つ男根を蜜と熱で蕩け切った女陰に突き挿れた。
「あああぁぁぁ」
豊満な女体に雷撃のような快感が奔る。はしたなく開いた口から絶叫のような嬌声を上げ、頼光は上半身を布団に崩し落とした。体重で潰れる乳房がスライムのように左右に広がる。ただ挿れただけで逝ってしまった頼光を気遣うこともせず、真は膨れ上がった我欲のままに腰を動かし始めた。
「あぁぁ、あぁ、あうぅ~! は、激しすぎますぅ!」
尻と腰が高速でぶつかり合う。室内に響くパンパンと肉が肉を打つ音は拍手のようだった。長大な逸物で秘所を貫かれるその都度、頼光は涎と共に逝き汁を布団へと撒き散らした。硬く、熱い男根が齎す快感は絶大であり、脳髄を焼かれるような感覚に頼光は自分が狂ってしまうのではという恐怖すら覚える。
「ゆ、ゆっくり、もう少しゆっくり……!」
哀切な訴えとは裏腹に彼女の蜜壺は男の精を貪ろうと蠢いていた。突かれる時は最奥まで誘うように肉襞が蠕動し、引き抜かれる時はいかないでと言わんばかりに吸い付いて外側までめくり上がる。張ったカリのエラが吸着してくる媚肉を抉れば、頼光の全身が女の悦びで震えた。
真も頼光同様、快感に背筋を粟立たせていた。複雑にうねり、そして絡みついてくる肉筒は確実に男の性感を刺激してくる。射精を促すようにねっとりと男根を包むそこは正に名器といえた。
最奥まで肉棒を突き入れる。子宮口を押し上げられ、頼光は喘ぎながら体を揺らした。同時に彼女の雌穴が真に凄絶な快感を与えてくる。入り口が男根の根本を締め上げ、肉襞が竿を舐めしゃぶる。カリ首はやわやわと蠢く媚肉に包まれ、子宮口は亀頭にキスをするように吸い付いてきた。極上の四段責めに耐えきれず、真は唸りながら体を打ち震わせて精を解き放った。
「くぅぅぅっっ!!!」
奥歯を噛み締め、こみ上げる絶叫を殺しながら頼光は子宮に注がれる白濁液に全身を慄かせる。並の男性なら一度で尽きてしまいそうな量の精液が赤子を宿すための器官に延々と流し込まれていった。子宮内が濁液で白く染められるのに合わせ、頼光の脳内も桃色に塗り潰されていく。多幸感に全身を包まれ、頼光は断続的に吐息を漏らしていた。
長い時間をかけて徐々に男の怒張が治まっていく。精の放出が終わり、頼光は大きく息を吐きながら体を弛緩させた。真も魂を持っていかれそうな射精で疲れたのか、腰を掴んだ体勢のまま荒い息を吐いている。
「ふぅ、ふぅ……落ち着きましたか、真?」
薄く涙の膜を張った瞳に情愛の光を湛えながら頼光は真を振り返った。顔が俯き気味のため表情は窺い知れない。何も言わずに肩を上下させて息をしていたが、真は唐突に頼光の腰を掴む手に再び力を入った。
声を上げる間もなく再開された激しい抽挿。一度、精を撃ち出しても萎えなかった肉槍が敏感になった頼光を打ち抜く。
「あひいぃぃ!」
何の前触れも無しに始まった交わりに頼光は悲鳴を上げる。絶頂から醒めていない女体は容赦のないピストン運動に翻弄され、口から身も世も無い嬌声を溢れさせた。
「だめぇ、だめぇ! こんなことをされたら、母は壊れてしまいますぅ!」
頼光の悲痛な懇願を意に介さず、真は更に力強く腰をつかう。男は亀頭から伝わる奥をゴツンゴツンと突き上げる手応えに征服欲を燃え滾らせ、女は子宮口を執拗に穿ち貫く快感に涙を流しながらよがり狂った。
「うぅん、んひぃ、んはあぁぁぁ!」
抑えようとしても全く抑えきれないよがり声が頼光の口から上がる。頼光は咄嗟に布団のシーツを両手で掴み、更に思い切り噛み締めて声を出さないようにした。背後から己を犯す一切の情けも無い動きに押し殺した嬌声が混ざった吐息を漏らす。シーツがくしゃくしゃになるのもお構いなしに両手に力を込め、布を強く強く噛んで声だけは上げるまいと歯を食い縛った。
不意に真の手が頼光の腰から離れる。伸びた両手は頼光の腕を掴み、一際強い腰使いで彼女の蜜壺を抉った。全身に迸った快楽に我慢できず、頼光は口と手からシーツを放した。そのタイミングを逃さずに真は頼光の両腕を思い切り引っ張り、バストを前方に突き出すような体勢を彼女に強要させた。両腕を後ろに引くのに合わせ、腰を前に突き出す。最奥にまで到達していた亀頭が子宮口をこじ開けて更に先へと進み、未踏の高みへと頼光を引き上げた。
「あぁ、はあぁ、あ、あ、んぅぅ、んほぉぉ、ひああああ!」
抑えられなくなった嬌声が氾濫した川のように溢れ出した。雷のように全身に叩き付けられる快楽に頼光は溺れ、獣ような嬌声を恥も外聞もなく上げて真の逸物を受け入れる。雌穴を貫く男根と連動するように巨大なバストが揺れた。迫力満点に揺さぶられる乳房の頂点からは母乳が漏れ出し、前後に動くたびに白い雫を布団に落としていた。
蜜壺への侵入と脱出を繰り返していた肉棒がムクムクと膨れ始める。精の放出が間近に迫っていた。愛液と精液を体外に掻き出していたカリ首もより一層拡がり、肉襞の一枚一枚をこそぎ落とすように前後する。頼光に与えられる快感もより大きくなったが、それは真も同じこと。カリ首とその下にある窪みが絶え間なく柔らかな媚肉に擦られる感触は甘美な痺れとなって真の全身に行き渡っていく。否応なく射精感を高める雌穴をもっと味わおうと男は腰の動きをより速く、そして小刻みにさせた。
汗で美しい黒髪が貼りついた背中に覆い被さり、両腕ごと拘束するように頼光を抱きすくめる。たわわに揺れる二つの乳房に五指を沈ませ、思い切り揉み潰した。甘い悲鳴が上がり、乳輪から母乳が迸る。噴水のように出てくる母乳は大量の飛沫となってシーツに落ちていった。
濡れ羽色の黒髪に鼻を押し付けながら胸一杯に息を吸い込む。微かに香ばしさを感じさせる香油の薫りと女体から放たれる甘い香りが肺に流れ込んできた。もっと感じたいと鼻頭を左右に振れば汗ばんだ項に辿り着く。白磁のような肌に舌を這わせ、汗と香油の味を愉しんだ。
項を舐られ、乳房を揉みしだかれ、秘所を犯される。自分の意思とは関係なく与えられる快感。全身に満ちる喜悦に頼光は大粒の涙を流して逼迫した喘ぎを漏らした。
「母は、母はもう……!」
ひっきりなしに収縮する膣内が彼女の限界を物語っていた。自身も性器を膨張させながら真は快楽の階段を無我夢中で駆け上がっていく。頂上はもうすぐそこにあった。
パァン! パァン! と互いの肌が赤くなるほどの勢いで真は頼光の艶めかしい臀部に腰を叩き付ける。大きく引いては力の限り突き込み、また腰を引く。大きく波打つ肌が汗を飛ばし、結合部は泡を出しながら淫らな撹拌音を奏でた。
「逝くぅ! イく、イくイく、いっくぅぅぅぅぅ!!!!!」
項から臀部に至るまでの美しいラインが弓なりに反り上がる。黒髪を振り乱し、嬌声というよりは絶叫を上げて頼光は体を震わせた。真の両手に覆われている乳房から母乳を迸らせ、雌穴から布団に水溜りが出来るほどの潮を噴き出す。
真も同時に絶頂に辿り着いた。急激に締め上げてくる肉壺を押し返すように男根が爆発的に体積を増し、鈴口から飛び出した白濁液で頼光の胎内を汚していく。
「あ、あ、あぁぁぁぁ!」
頼光は視界を明滅させながら全身に広がる喜悦を享受していった。未だかつて味わったことのない快感と悦びに神秘殺しは顔を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながら体を震わせる。身も心も溢れ返らんばかりの幸せで満ちていた。
もう彼女は十二分に満足しているのだが、男はそうではないようだ。精を頼光の
快楽と苦しさが混じった悲鳴が室内に木霊した。全身をガクガクと震わせながら母乳や潮を噴き散らす頼光を真は脈動しながら射精を続ける男根で犯し続けた。
ポコン。
「あだ」
頭に軽く落とされた拳骨に真は小さく声を上げる。頭を擦りながら拳骨を落とした相手、即ち頼光を非難がましい目で見つめた。頼光も頼光で手拭いで顔を拭きながら真を軽く睨んでいる。
真が正気を取り戻したのはあれから十回近くも精を吐き出してからのことだった。現在、二人は新しく引いた布団の上に正座しながら向かい合っている。少し離れたところにある二人の体液で酷いことになっている布団が情事の激しさを物語っていた。
「もう、貴方は何て悪い子なのでしょう。あのようにじ、女性を弄ぶ方法なぞどこで覚えてきたのです?」
さっきまで行われていた交合を思い出したのか、頼光は顔を赤らめながらも真に問い質す。対して真は唇をへの字に曲げて頼光を見返していた。
「女性を弄ぶも何も、頼光さんが作ってくれた飯食ったから俺あんな風になったんじゃないですか。よっぽど精のつくもんだったみたいですけど、俺に何食べさせたんです?」
「そ、それは……」
逆に問い返され、頼光は口元に手を当てて口籠った。答えられないようなもの食わせたのか? と思わず言いたくなってしまうも、毒になるようなものを人に食べさせる人ではないと真は口から出かかった言葉を飲み込む。
「お、お黙りなさい! 母は今、貴方の行いについて話しているのです。話をすり替えるんじゃありません!」
(どっちがだよ!?)
キッと眦を吊り上げて逆切れする頼光に真は心の中で突っ込んだ。以前、鬼ヶ島で共に戦ったサーヴァント、坂田金時曰く、彼女は悲しいことなんかがあると周囲が困り果てるほどに泣いて喚いて駄々をこねるそうだ。普段は母性の塊のようなのに、変な所で子供っぽい。今がそうだ。己の行動を棚に上げて真の行動を断じようとしている。
「よいですか、真。女性というのは繊細なのです。いくら私がサーヴァントだといっても、されては苦しいことや痛いことも……」
(そんなこと言ったって頼光さんも結構ノリノリやったやん)
完全に説教モードに入った頼光を真は納得のいかない顔で見ていた。こうなった彼女は話は長い。このままでは朝まで説教コース確実だ。
(どうにかして頼光さんの話を止めなければ……それに俺の宝具ももう限界だし)
先ほど、散々頼光の胎に精を注ぎ込んだ逸物は今もなお雄々しさを保っている。今は両手で抑えて頼光から見えないようにしているが、真はこのまま自分の愚息と性欲をコントロール出来る自身はなかった。
更に目の前には一糸纏わぬ裸身の頼光。巨大な乳房の頂点では自身が説教をしているにも関わらずに硬くなった乳首が自己主張している。視線を胸から臍、その下にある女の園へと向ければ、真と頼光の様々な体液で濡れ縺れた陰毛が見て取れた。これを前にして劣情を催すなというほうが無理な話だ。
「ですから男の子は女性を大切に、それこそ武器を手入れする時のように繊細に扱わねば……真、母の話を聞いているのですか?」
「えぇ、聞いてますよ……あ、御師さん」
何気なく真が呟いた言葉に頼光はギョッとする。自分と真しかいられないはずの場所に何故スカサハがと戦慄しながら背後へと振り返った。
(まさか、一日足らずでこの特異点に侵入する方法を見つけたとでも……!)
勢いよく振り返るが、そこには誰もいなかった。あら? と首を傾げる頼光に真は音も無く忍び寄った。
「もう、驚かせないでください。スカサハの姿なんてどこにむぅ!」
アメフト選手が相手にタックルをするように鋭く、だが痛みを与えないよう細心の注意を払いながら真は頼光を布団の上に押し倒す。両手で彼女の両手首を布団に押さえつけ、頼光の唇を強引に奪った。
「っ……や、止めなさい、真。今、母は貴方にうぅん」
一瞬、頼光の瞳が蕩けるも、すぐに正気を取り戻して真を振り払うが何かを言う前に二回目のキスをされる。唇を舌で強引にこじ開けられ、口内に柔らかく温かい異物が入り込んできた。口内粘膜に触れるぬめった感触が快感に変わり、無意識に体が震える。流し込まれる唾液はとても甘く、天上の美酒となって頼光を酔わせた。
「ん、ちゅぅ、はぷ、ちゅぱ……」
数分もすると、頼光は目元を緩ませて真の口付けに応じていた。拘束されていた手もいつの間にか恋人同士がするかのように指を絡ませ合っている。乳房と乳首が真の鍛えられた胸板に押し潰される感触と下腹部に直に触れる男根の熱さが頼光の女を刺激してきた。
唇が離れ、頼光の口元に二人を繋いでいた唾液の糸が落ちる。真がそれを舐め取ると、頼光はぶるりと体を震わせた。
「頼光、お願いしたいことがあるんだけど」
情欲に染まった瞳を覗き込みながら真は言う。名前も呼び捨てになっているが、そんなこと気にすることなく頼光は嬉しそうに何度も頷いた。
「はい、はい。何でも仰ってください。母は貴方の願いならどんなことでも何でも聞きますよ」
どんなことでも、何でも。このフレーズに真の双眸が煌めいた。
「ほう、何でもときましたか。では、早速やってもらいましょう」
数分後。
「う~ん。やっぱりエロいなぁ、その格好」
「う、うぅ~」
真の目の前に頼光が立っていた。全裸ではない、何時もの戦装束。つまり、あの何の素材で作られたのか皆目見当がつかない謎のピッチリスーツである。乳房や尻たぶの丸み、体のラインは勿論、腹部から太腿にかけてのラインや臍の窪みまでくっきりと浮かび上がっている超絶エロ仕様。誰がどうやって、何の目的で頼光にこの服を着せたのかは知らないし、どうでもいい。この服を着た時の頼光は裸の時よりも扇情的だというのが重要だった。
「そ、そんな目で見ないでください……」
今にも消そうな恥じ入った声で頼光は囁く。しかし、
「いや、無理」
と、真は頼光の頼みをバッサリと切り捨てる。大きく開いた頼光を見詰める瞳は皿のようだった。鎧や武具を付けてないだけでこんなに違うのか、と自身の中の劣情を大きくさせながら穴が開くほど頼光(特に胸部や臀部、そして女陰)を凝視する。
「あ、腕で体を隠すのなしで」
「し、真の鬼畜~」
両腕で胸や股間を隠そうとする頼光に釘をさす。恨みがましい視線を真に向けながら頼光は顔を熟れたトマトのように真っ赤に染め上げた。戦闘時の凛々しさ、普段の母性はどこかへと消え失せた彼女の姿は花も恥じらう乙女としか表現のしようがなかった。
「真、母をこのようにイジメて愉しいのですか? 私は泣いてしまいそうです。既にちょっと泣いてますが……」
「うん、愉しい。だって、頼光ってばこんなに綺麗でエロくてオマケに可愛いんだもん」
頼光の後ろに回り、背後から彼女を抱き締める。スベスベとしたピッチリスーツに両手を這わせ、頼光の格好でより熱く燃え滾りだした男根を円熟した尻の割れ目に当てる。スーツ越しに伝わる硬さと熱さに頼光は期待の籠った声を上げた。
「本当、エロ過ぎだろ。この対○忍スーツ、もとい源氏スーツ」
「ん……あの、○魔忍というのは?」
「気にしない、気にしない。頼光、太腿閉じて。余り力を込めないで、でも隙間もないように」
「は、はいぃ」
全身をまさぐっていた両手が乳房へと移動する。スーツの上からでも分かるほどに硬くなった乳首を摘ままれ、もどかしさを覚える微弱な快楽に苛まれながら頼光は唯々諾々と真の言葉に従った。
「そのまま動かないで」
剛直を握り、左右の太腿に挟まるように亀頭の位置を調節する。そしてピッタリと閉じられた太腿の間を女のアソコに見立て、ゆっくりと逸物を埋め込んでいった。男根をべとべとにしていた先走りが潤滑油となり、スムーズに太腿の中を進んでいく。つるつるのスーツとむちむちの太腿の感触に真は気持ちよさそうに吐息を漏らし、頼光はスーツに形をくっきりと浮かばせた女陰を男根に撫でられる快感に小さく喘いだ。
「頼光、こっち向いて……ん」
「ちゅ、んぷ、ちゅぱぁ」
自身の太腿の間から頭を覗かせた亀頭に官能的なため息をついていた頼光を振り返らせ、唇を奪う。積極的に入り込んできた頼光の舌を絡め取りながら真は根元から搾るように乳房を揉み、腰を前後に動かし始めた。
「んぅ、はあぁぁ……」
「気持ちいいか?」
真の問いにこくこくと頷き、頼光はせがむように唇を突き出す。再び触れ合った唇と二つの局所から齎せられる快感に頼光は官能を燃え上がらせた。女の悦ばせ方を心得た手付きに乳房は芯から痺れて先端から乳を漏れ出させ、ふっくらとした陰唇の上を滑っていく逸物が頼光を否応なく昂ぶらせていく。
「真、もっと、もっと強く口付けてください。このままでは母は貴方にはしたない声を聞かせてしまいます……」
「お任せを」
双眸を切なそうに細めながら訴えてくる頼光の要望に応え、真はより強く彼女の唇に吸い付いた。ぴくぴくと体を痙攣させる頼光を絶頂へと誘うため、真は唇を激しく合わせながら手と腰の動きを強める。本音を言えば彼女のはしたない声を聞きたいが、今は彼女の望みを優先させた。
体の中に溜まっていく悦楽に頼光は苦しげな鼻息を漏らす。バストからは母乳が溢れ出し、肉壺は女体の奥からとろりとした蜜を漏らしていた。優しく、だが執拗に襲い来る快感と太腿から発生するにぢゅっ、にぢゅっ、という卑猥な音が彼女を追いこんでいき、遂にその時が訪れる。
「ん、んぅぅぅぅ!!!」
絶頂に呑み込まれ、頼光はくぐもった嬌声を塞がれた唇から漏らして女体の至る所を痙攣させた。乳首から母乳が迸り、割れ目から潮が噴き出す。多量に分泌するが、源氏スーツは乳首と股間の部分を僅かに湿らせただけだった。凄まじい耐水性である。源氏スーツ恐るべし。尤も、外に出なかった分中はひどいことになっているのだろうが。
真は腰が抜けそうになる頼光の体を両腕で支える。頬を紅くしながら荒い息を吐く美女の姿は怖気が走るほどに官能的だった。太腿から引き抜いた肉棒が硬度と大きさを増し、快楽を求めて先走りを零れさせる。
「頼光、横になって」
真の言葉に頷きながら頼光は導かれるがまま布団の上に横たわる。スーツに支えられ、形を崩すことなくでかでかと存在感を放つ爆乳を軽く揉みながら真は頼光の上半身に跨った。掌から伝わってくるのはスーツの滑らかさと乳肉の柔らかさ。そして何かぬめった液体で滑るような感覚だった。
「こん、どは、母の、胸を犯す、のですか?」
頼光の問いに頷きながら真は源氏スーツに手をかける。丁度、谷間の真下に穴が出来るようにスーツを破いた。途端に白い液体がスーツの中から溢れ出す。同時にむせ返りそうな乳臭さが真の鼻腔を刺激し、逸物の角度がより強くなった。
試しにスーツの穴に指を入れてみると、そこは既に汗と母乳でぐちょぐちょのどろどろになっていた。蜜壺と比べても何ら遜色はないくらいに濡れている。軽く目を血走らせながら真は体を進ませ、スーツに包まれた爆乳の間に愚息を侵入させた。何の滞りも無く、そしてみっちりと逸物を包んでくるバストに軽く呻きながら真は腰を前進させる。頼光が濡れた瞳を向けると、谷間の上部分のスーツに亀頭の形が浮かび上がっていた。人差し指で軽く触れてみると、真の体が敏感な反応を返してくる。
(あぁ。こんなに昂ぶらせて……母の体がこうしてしまったのですね)
なら、私が解消させねばなるまいと頼光は両手で自身のバストを寄せ上げ、真の逸物を締め付けた。突然高まった乳圧に目を白黒させる真を優しさといやらしさが同居した笑顔で見つめる。
「どうぞ、好きなように。母の体は、貴方のものですから……だから、気の済むまで」
こんなことを言われて我慢が利くはずも無い。真は頼光の手に自身の手を重ねながら全開の動きで乳房を犯していった。男根が出入りする度、バストから卑猥な水音が漏れる。母乳や汗を掻き出していく様は本当に性器同士で交わっているかのようだ。
肉棒から伝わってくる快感に真は力の限り歯を食い縛る。猛ったカリ首を常に乳肉で包まれる感覚も去ることながら、ピッタリと竿に吸い付いてくる摩擦を失った柔肌の感触も堪らない。真は貪欲に快楽を味わいながら頼光の乳内に白いものが混じった先走りを吐き出していく。
更なる快楽を求め、真は頼光の手ごと乳房を上下に動かし始めた。激しく前後する腰に合わせるように動かすと、脳内が真っ白になってしまいそうな快感が真を襲う。必死で射精を耐えようとする真を頼光は艶然とした笑みで見上げていた。どうしようもないほどの愛おしさが胸の中に溢れてくる。もっと気持ち良くしてあげたい、もっと必死な顔を見てみたいという想いを彼女は同時に抱いていた。
「えい♪」
バストを寄せる両手に力を込め、男根を包む圧を上げる。前触れなしに増大した快感に真は背筋をビクビクと震わせて腰を止めた。食い縛った歯の間から音を立てて息をしていると、クスクスと笑う頼光と目が合った。快楽に染まった脳内に悔しさが浮かび上がる。このまま良い様にされてなるものかと真は頼光の乳首を摘まみ、思いっきり捻り上げた。
「んひああああ♡」
乳首から発生した僅かな痛みを伴った快楽電流が頼光の全身を駆け巡る。歓喜の悲鳴を上げながら頼光は両脚を爪先までピンと伸ばし、母乳を噴かした。乳首を右に左に捩じられ、頼光の悲鳴が艶を増していく。腰の動きを再開させた真に合わせ、快感で思考を焼かれながらも頼光はバストを上下させて真を射精へと追い込んでいった。
新たな母乳が谷間に加わり、その生暖かさとぬめりが真の射精感を爆発的に高める。胸に打ち付けるように腰を振りながら真は逸物を膨れ上がらせ、パンパンになった玉袋から欲望をマグマのように噴火させた。
びちゃびちゃと音を立てて精が谷間に放出される。スーツ内に広がっていく粘ついた感触と熱さに頼光は蠱惑的な吐息を漏らした。谷間に溜まった精液から漂ってくる雄の生臭さが『女』を焚きつけて、彼女の中に辛うじて残っていた母の気概を焼き尽くしていく。もう、頼光に残っているのは浅ましく男を求める女の本能だけだった。
「私、もう我慢できません……」
射精を終えた真の耳に頼光の呟きが届く。長く美しい睫を震わせながら頼光は媚びに媚びた女の顔で真を見上げていた。谷間から真の男根を引き抜いて立ち上がる。腹部へと垂れてきた大量の精液をぼたぼたと畳に落としながら壁に背を預け、見せつけるようにスーツの股部分を両手で引き破いた。
「ここに、ここに注いでください。私の胎を貴方で満たしてください。でないと私、切なくて頭が変になってしまいそうです」
右脚を右手で持ち上げ、蜜を滴らせる性器を露わにする。しとどに濡れたそこは男を誘い込むように開いたり閉じたりを繰り返し、頼光の情欲の強さを表していた。
「早く、早くぅ♡」
科を作りながら腰をくねらせる頼光に無言で歩み寄り、真は彼女の豊満なバストを胸板で押し潰すように抱き付いた。上げられた右脚を抱え上げ、濃厚な雌の匂いを放つ女陰に亀頭を宛がう。
「行くぞ」
「はい」
真の首に両腕を回しながら頼光は頷く。それと同時に真は力の限りに腰を繰り出し、潤み蕩けた雌穴に男根を埋め込んだ。
「「あああぁぁぁ!」」
二人の口から喜悦の声が上がる。性器から迸る快感に全身を震わせながら男と女は激しい交合を始めた。
「頼光、頼光!」
「真、真!」
狂ったように相手の名を呼びながら激しく体をつかう。脳髄を溶かす快楽と燃え上がるような人肌の熱さをもっと感じ合おうと二人は体を一つにさせんばかりに密着させて互いを貪った。媚肉を掻き分けて子宮口を突く男根を頼光は腰を淫靡にグラインドさせて受け入れる。前後左右、そして上下に揺らしてそそり立つ逸物を肉襞で撫で上げていった。
真も頼光に答えるように腰を激しく振りたくる。精を搾り取るように蠢く膣内をカリ首で抉り、亀頭を突き上げて子宮口にキスを何度も浴びせた。カリ首に走り続ける性的快感にくらくらしながらも肉の坩堝と化した秘所を只管に貫き続ける。
「一緒に、一緒にぃ……!」
胎内に響く衝撃と快楽に涙を浮かべながら頼光は哀切な声を上げて真を見詰めた。無言で頷き、真はピストン運動とシンクロし始めた頼光の腰により強い抽挿を叩き込む。執拗にカリ絡みつき、極太の竿を捏ね繰り回してくる肉襞を振り払いながら逸物で頼光を責め立てた。真の口から漏れる獣のような唸りと頼光が発する乱れた喘ぎが共鳴し、室内に響き渡る。
「出す、出すぞ!」
壊れた機械のように何度も頷く頼光の子宮口へ亀頭をめり込ませ、命を宿すための部屋に白濁液をぶち撒けた。温かいものに胎内を満たされていき、頼光は口を半開きにしながら絶頂し続けるも、波打つように動く腰を止めようとはしなかった。
「もっと、もっとくださいぃ!」
悲鳴を上げながら精を求めて肉壺を蠕動させる。子宮口も離れたくないと言わんばかりに亀頭に密着していた。頼光の求めに真は返事ではなく、行動で応える。ぶるぶる震えながら頼光の体を支えていた彼女の左脚を抱え上げ、より深い結合で頼光と繋がった。
喉を震わせて絶叫する頼光を真は容赦なく犯し続ける。肉と肉がぶつかり合う音は一度も途切れることはなく、雌の嬌声と共に部屋の中に響き続けた。
星を散りばめた空に浮かぶ満月。放たれる美しくもどこか妖しい月光に照らされた露天風呂に二人はいた。
「はむ、ちゅぱ、真……」
「頼光さん、もっと口を大きく開けて……」
竹林に囲まれただけの、柵も何もない温泉。自分達以外誰もいないのをいいことに真と頼光は公序良俗に真っ向から喧嘩を売るような絡み合いをお湯の中でしていた。互いの体を両手でまさぐり合い、片時も離すことなく愛を伝え合うように口付けを続ける。
「このまま時が止まればいいのに……そうすれば、ここに二人だけで暮らしていけるのに」
「そういう訳にもいかんでしょう」
しな垂れかかってくる頼光の肩に手を回しながら真は朗らかに笑った。
「俺達には人理救済っていう使命がある。成し遂げなければならない使命がある以上、一つの時間に留まり続けるってのは無理な話さ」
それは分かってますが、と頼光は寂しげに呟いた。
どうにかして真を独占出来ないかと考えていた頼光だったが、ふとあるものに気付いた。視線を真の胸元、正確には心臓の真上の位置にある何かの跡に注視させる。スカサハが真の童貞を奪った時に作ったキスマークだ。
「真、これは?」
「へっ!? あ、あぁ、これですか。いや、何か知んないけどいつの間にか出来てたんですよね。痣にしちゃいくら経っても消えないし……まぁ、特に痛かったりとかもしないから放っておいたんですけど」
底冷えするような声音で問われ、ギョッとしながら真は答える。彼はこの跡が何なのか分からないと言うが、頼光はすぐにこれを作ったのが誰なのかを悟った。
(あの女……)
ぎりぃ、と音が鳴るほどに奥歯を噛み締める。愛する息子に残された、まるで自分のものだと言わんばかりのキスマーク。頼光は今すぐにでもカルデアに戻り、スカサハをミンチになるまで切り刻んでやりたかった。
(しかし、容易く殺せるほどあの女は弱くない。あの女と戦っている間に他のサーヴァントが真を……)
怒りと殺意で茹った頭を無理矢理冷やして平静を取り戻す。スカサハを殺すよりも、真を自分の手許に置いておくことの方が余程重要だ。そして頼光は真を永遠に自分の許に置くための手段を既に持っている。
「真」
蠱惑的な声で真を呼びながら頼光は恵体を押し付けるように真の首へ両腕を絡ませた。ゆっくりと頬を舐め上げ、舌先を耳の穴に挿しこむ。ぴちゃぴちゃとわざと音が鳴るように舌を動かすと真の肌に鳥肌が立つのが分かった。
「本当に母とここで永遠に過ごしませんか?」
耳元で囁かれた台詞に真は目を見開く。
「人理救済の使命など忘れてしまいましょう。元々、貴方が背負うべきものではないのですから」
一個人で背負うには余りに重過ぎるものだ。仮に真がこの使命を投げ捨てたとしても、断じられる者は誰一人としていないはずだ。もしいたら、私が叩き斬ると頼光は言う。
「ここに貴方を脅かすものは何もありません。使命を背負う必要もない、命を落としかねない戦いをする必要も無い。ありとあらゆる艱難辛苦から母が貴方を守ってあげます」
例え相手が魔術の王であろうとも、他のグランドを冠するサーヴァントであったとしても。そしてカルデアの仲間達だとしても。
「いずれは、金時もここに呼んで」
饒舌に語る頼光の口を口で塞ぐ。突然のキスに頼光は驚きに目を見開くが、すぐに目尻を幸せそうに垂らして自分から唇を押し付けていった。
「ここで頼光さんとずっと一緒にいるってのも素敵ですわな」
触れ合うだけのキスを終え、真は満更でもなさそうに呟いた。でしたら、と目を輝かせる頼光に真は首を振って見せる。
「でも、そいつぁ駄目だよ、頼光さん。自分の欲望と人類。この二つを秤にかけて、自分の欲望のほうが重いって言えるほど俺は強欲な人間じゃない」
それに、と薄く笑いながら頼光の頬を優しく撫でた。
「安全が保障された生活ってのはそれはそれで退屈そうだ……夜は素敵だろうけどね」
まぁ、と顔を赤らめる頼光。頼光の反応に真はケラケラと笑うも、すぐに真剣な表情を作って彼女の手を握った。
「全人類のためとか言うつもりはない。見ず知らずの奴を助けたいと思うほど俺聖人君子じゃないし。でも、俺に力を貸してくれる人がいる。俺を信じてくれる人がいる。その人達のために俺は戦うって決めたんだ。だから、頼光さんも力を貸して欲しい」
真摯な目を向けてくる真の姿を見て、頼光は急に自分が恥ずかしくなって思わず目を逸らした。真は覚悟を決めて戦っているというのに自分は……。
「……分かりました。この頼光、改めてここに誓います。貴方の覚悟と願いのため、全霊をかけて戦いましょう」
愛する息子が世界を救うと言っているのだ。なら、力を貸すのが母としての務め。居住まいを正した頼光の宣言に真は相好を崩した。
「ありがとう、頼光さん」
「礼など不要です。私は貴方の刃ですから」
微笑みながらそう返す頼光に真の瞳が光る。
「言葉の礼はいりませんか。そうですか」
「え? きゃあ!?」
いきなり抱き上げられ、頼光は小さく悲鳴を上げた。背中と膝裏に両腕を回された、いわゆるお姫様抱っこの状態。落ちないように真の首に反射的に両腕を回す。
「い、いきなり何を」
「言葉の礼がいらないなら体でお礼をしなくちゃなと思いまして」
さっきまでの覚悟を決めた男の顔はどこへやら。好色な笑みを浮かべながらのしのしと露天風呂から出ていく。体も碌に拭かず、水滴を廊下にぽたぽた垂らしながら部屋へと向かっていった。
「せ、せめて体を拭かせて」
「どうせまた色々と濡れるんだ。今、拭いたって意味ないでしょう」
身を捩らせる頼光を抱きかかえたまま、部屋へと辿り着く。器用に足だけで襖を開き、中に入って布団の上に頼光を押し倒した。
「夜もまだ半ば。朝焼けが空を染めるまで楽しみましょう」
下半身から何かが抜けていくような感覚と快感に真は目を覚ました。
「朝か……あだだ、何か腰痛いな」
ぼやきながら小さく欠伸をする。何故か理由は分からないが腰が妙にハッていた。
「腰、寝違えたかなぁ。にしても、何かよく眠れたな。今までにないほどに快眠だったぜ」
とても心地よく眠ることが出来た。実際の睡眠時間は一、二時間程度だろうが、まるでたっぷり八時間以上も熟睡したかのような爽快感が頭の中に広がっている。
「これも全部この抱き枕のお蔭……抱き枕?」
俺そんなの持ってたっけ? 仮に持ってたとしてどこに置いてた? と頭に幾つもの疑問符を浮かべながら真は瞬きを何度も繰り返して寝ぼけ眼をハッキリさせ、そして両腕の中にあるとびきりの柔らかさと抱き心地を持つ抱き枕に目を向けた。
「あ……あひぁ……♡」
それは抱き枕などではなく、頼光だった。口から意味の無い呻きを漏らし、快感に蕩け切ったアクメ顔を晒している。
「ら、頼光さん?」
まさかと思いつつ真は下半身に目を向けた。予想通り、彼女と繋がり合ったままだった。慌てて逸物を引き抜くと、ゴボゴボと音が出そうな勢いで雌穴から大量の白濁液が噴き出してくる。布団の上に精液溜まりを作るほどの精液を注ぎ込まれた頼光の腹部は薄らと膨らんでいた。
「え、ってことは何? 俺、寝ながら頼光さんとやってたの?」
道理で腰が痛いわけだ、と一人納得しながら真は周囲を見回す。布団は二人の体液で濡れていない場所を探すのが困難なほどで、黄色い染みがあることから推察するに頼光に失禁までさせてしまったのだろう。畳にも出来た精液や愛液の染みが二人の行為がどれだけ激しかったのかを物語っていた。
「あの、頼光さん。大丈夫?」
恐る恐る声をかけると、亀のようなのろまな動きで頼光の目が真に向けられた。本当に一晩中犯され続けたのだろう。顔には涙や涎、鼻水の跡まで残っていた。急いで真は卓袱台の上に置いてあった綺麗な手拭いで頼光の顔を清める。
「えっと、その、すいませんでした」
頭を下げる真に頼光はゆっくりと首を振って見せる。
『流石に死ぬかと思いましたが、貴方の愛を溢れるほど注がれて母は幸せです』
上手く言葉を発せられればこう言っていただろう。何度もぺこぺこと謝りながら真は頼光の体を拭っていった。
「この埋め合わせは後日必ず。とりあえず、温泉入ってから部屋の掃除して、それからカルデアに戻りましょう」
にへらぁ、と笑いながら頼光は小さく頷いた。
軽いキャラ紹介
『源頼光』
作者がFGOで一番好きなサーヴァント。奇乳とかいう人もいるけど僕は大好きです。おっぱい万歳。真のいるカルデアは女性しかいない。つまり、金時がいないため彼女の狂愛は真一人だけに注がれる。そんな状態であっても頼光以外のサーヴァントと問題なく交流が出来ていたのは偏に真のスペックが化け物じみているため。スカサハに対して抱いていた殺意は真との激しすぎる一夜で綺麗さっぱり無くなった。今は結構仲がいい。
『スカサハ』
真を自分の息子として扱う頼光と激しく火花を散らせていた。殺し合いをする程度に険悪な間柄だったが、殺し合いがいいガス抜きになったのか、上述の通り今は良好な関係を築いている。時折、一緒にお茶を飲んだり真のご飯を作ったりしているそうな。
『坂田金時』
鬼ヶ島で真達と共に戦った漢のサーヴァント。顔色一つ変えずに頼光と接する真に頼光を託せるのはこいつだけだと確信する。『頼光サンのこと頼むぜ、真の大将。いや
『魔術王』
サーヴァント版ゴジラVSガメラ唯一の被害者。この小説ではこんな形でしか出番はない。本編の方でラスボス頑張ってください。ちなみに頼光とスカサハ、どっちがゴジラでどっちがガメラなのかは読者の想像にお任せする。