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白紙領収書39枚 議員パーティーで受け取る

山本幸三地方創生担当相=国会内で2016年10月6日、川田雅浩撮影

 山本幸三・地方創生担当相(衆院福岡10区)関連の政治団体が2015年、他の国会議員の政治資金パーティーに参加した際、領収書計39枚(79万円分)を白紙で受け取り、山本氏の事務所側で宛名や金額を記入していたことが同年分の政治資金収支報告書で分かった。山本氏側は「主催者の受け付け業務の負担軽減のため白紙で受け取り、実際に払った参加費の額を記載した」と事実関係を認め、今後は改めるとしている。

 福岡県選挙管理委員会が公表した収支報告書によると、山本氏が代表を務める資金管理団体「山幸会」(北九州市小倉北区)は、自民党の衆参国会議員のパーティーや国政報告会の参加費を毎月支出していた。添付されたそれらの領収書計49枚のうち、39枚(1枚当たり2万~3万円)は宛名と金額がいずれも同じ筆跡で書かれていた。他の9枚も金額は主催側が記入していたが、宛名は筆跡が同じだった。

 山幸会会計責任者の地元事務所長は「パーティーでは次々に人が来て受け付けが混乱するので、白紙の領収書を預かりこちら側で記入していた」と釈明。山本氏側が主催する場合でも「『書いてくれ』と申し出がなければ白紙領収書を渡すことは当然ある」と語った。

 これまでに、菅義偉官房長官や稲田朋美防衛相、民進党の野田佳彦幹事長らも政治資金パーティーで白紙領収書を受け取り、事務所側で金額を記入していたことを認めている。自民党は問題発覚後の10月、パーティー主催者側が領収書を記入するよう全国会議員に通達しており、山本氏側は「今後の実務は通達通りにする」と見直す考えを示した。【門田陽介、吉川雄策】

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