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鳥インフル 県内の動物園も対策

◆名古屋で「陽性」

 名古屋市の東山動植物園(千種区)のコクチョウ一羽から簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で、愛知県は七日、同園や半径三キロ圏内にある二カ所の家禽(かきん)農場を立ち入り検査し、異常はなかったと発表した。同園は八日も消毒にあたり、野鳥の侵入を防ぐ防鳥ネットをペンギン舎に掛けるなどする。

◆展示中止や消毒マット

フライングケージと猛禽舎周辺の立ち入り制限を示すコーンなどを設置する職員=7日、浜松市西区の浜松市動物園で

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 四十五種百六十二羽(十月末現在)の鳥類を飼育している浜松市西区舘山寺町の浜松市動物園は七日、放し飼いの鳥の中を散策できる「フライングケージ」と、ワシやタカを展示する猛禽(もうきん)舎がある約千平方メートルの範囲の展示を中止にし、来園者の立ち入りができないようにした。

 フライングケージには十五種類七十羽、猛禽舎には六種類八羽がいる。

 フラミンゴやアヒルがいる水禽(すいきん)舎やペンギンの展示は継続しているが、鳥インフルエンザの広がりによっては、防鳥ネットの上にさらにブルーシートを掛けて野鳥の侵入を防ぐ措置や、展示の中止も検討する。

 また、六日午後からウイルスや汚れの侵入を防ぐために全入場口に消毒マットを設置。七日には職員や業者が出入りする通用口二カ所に石灰をまいた。

 同園の神保達也獣医師(36)は「今のところ突然死したり体調が悪くなった鳥類はいないが、野鳥が飛来する浜名湖が近く、園内に池もあるので対岸の火事ではない。動物園は、鳥インフルが発生しても養鶏業者のようにすぐに全ての鳥類を殺処分とはいかない。ウイルス感染防止へ万全の対策をとっていく」と話す。

 六十種類約四百羽の鳥類がいる伊東市の伊豆シャボテン動物公園は、一年通して鳥舎の入り口に消毒液を染み込ませたマットを設置している。鳥インフルエンザの季節を迎えた十一月末からは公園の入り口にも設けたほか、来園者が手を消毒できるようポンプ式の消毒液も各所に置いた。担当者は「感染場所が近づいてきているので会議を開き、対策を強化しているところ」と話した。

 静岡市駿河区の日本平動物園では、対応マニュアルに従って来園者や業者の出入り口に消毒マットを設置した。外部からのふん便や汚れの持ち込みを防ぐ。また、野生傷病鳥獣の受け入れも停止した。

 

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