岡本玄、高島曜介
2016年12月8日13時11分
原爆ドーム(広島市)が7日、世界遺産登録から20年を迎え、ドーム周辺の木々に青い電飾が点灯された。観光キャンペーンの一環として市が企画したが、「慰霊の地」に適切なのかをめぐり、議論が起きている。
午後7時。ドーム周辺の12本の木に付けられた青色LEDライト約3万5千球が一斉に点灯された。
遺産登録20年に合わせ、市が「優しく語りかけるような光で平和のメッセージを世界に届ける」として企画した。だが電飾された場所は、世界遺産の緩衝地帯として保護や保全が求められる区域。市には7日までに「鎮魂の場にそぐわない」などといった批判や疑問の声が約20件、寄せられたという。
松井一実(かずみ)市長は、1…
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朝日新聞社会部