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【首都スポ】

サッカーインカレきょう開幕 日体大・高野、明大・河面燃える

2016年12月7日 紙面から

インカレ開幕前日記者会見で互いの健闘を誓う、明大DFの河面旺成(左)と日体大DFの高野遼=東京都文京区のJFAハウスで(斉藤直己撮影)

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 サッカーの第65回全日本大学選手権(インカレ)は7日、関東各地で開幕する。6日、東京都文京区のJFAハウスで記者会見が行われ、ともに左サイドバックで、来季J1大宮内定の明大DF河面旺成(4年・作陽)、J1横浜M内定の日体大DF高野遼(同・横浜Mユース)らが出席。河面は7大会ぶりの優勝で、8月の総理大臣杯全日本大学トーナメント、関東大学1部リーグとの3冠を、高野は35大会ぶりの日本一をそれぞれ誓った。決勝は18日(浦和駒場スタジアム)。

 入学当初からの目標を達成するときがやってきた。日体大の左サイドバック・高野は「この大学で日本一になりたいとずっと心の中で思っていたんです」と力を込める。

 過去3年間は全国大会のピッチに立つことすらできなかったが、今季は総理大臣杯とインカレの両方で、ひのき舞台に進出してきた。総理大臣杯では躍進の4強入りを果たし、関東大学1部リーグでも3位と好成績。チームは着実に右肩上がりの成長を続けている。

 「総理大臣杯は頂点が少し見えた中で負けて、悔しさがすごく残りました。インカレでは日本一を取りたいですし、その自信はあります」

 日体大が今大会に参戦するのは1981年以来で久々となる。「ほとんど初めてのようなもの」だが、前回出場時は優勝しているだけに、「そのときに並んで、歴史をまたつくりたいです」と35年前の再現を狙う。

 個人的には地元大和市の会場で初戦を戦えることも大きな気合につながっている。「早く試合をしたくてウズウズしているんです」とモチベーションはマックスだ。正確で力強いクロスボールを持ち味とするレフティーが、はやる気持ちをパワーに変え、念願の全国制覇へとチームを導く。(関孝伸)

◆関東勢初の快挙

 関東勢初の「3冠」のチャンス。河面は威勢よく、言い切った。

 「明大は3冠を目標に取り組んできて、総理大臣杯と関東(大学1部)リーグ優勝と2冠を取っていますが、誰ひとり満足はしていません。スタッフ、試合に出る選手はもちろん、試合に出ていない選手、マネジャーも含めて全員がひとつの目標に向かって取り組めています。一戦一戦しっかり戦い、結果を求めていきたいと思います」

 昨季の明大は総理大臣杯で準優勝、関東大学1部は2位、インカレは準決勝で敗退した。河面自身、いずれも関学大が相手だった総理大臣杯決勝、インカレ準決勝に途中出場し、苦い思いをした。

 「去年は全部、あと一歩、というところで負けました。その悔しさを経験しているからこそ、無駄にしないようにと思って取り組んできました」

 室屋(FC東京)、和泉(名古屋)ら主力がごっそりと抜けた今季開幕前、明大は「(関東大学)2部に落ちるのではないか」との周囲の声が耳に届いたという。ふたを開けてみれば、盤石の強さで2冠を達成し、どの大学からも警戒されるだけの力をつけてきた。

 7大会ぶりの日本一に輝けば、昨季の関学大に続く3冠で、関東勢初の快挙となる。「明大のスタイルは、ハイプレッシャーと、ショートカウンター。その質や精度、スピードは日々の練習から突き詰めていますし、自分たちらしくということを崩さずにいきます」。左サイドから背番号5が攻撃に絡む機会が増えれば増えるほど、明大は3冠にグッと近づくに違いない。 

  (関陽一郎)

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