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【首都スポ】

サッカーインカレ 法大6発快勝 ディサロ大暴れ

2016年12月8日 紙面から

法大−高知大 後半33分、ゴールを決める法大のディサロ燦シルヴァーノ(右)=江戸川区陸上競技場で(武藤健一撮影)

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◇全日本大学選手権 法大6−0高知大

 サッカーの第65回全日本大学選手権(インカレ)は7日、関東各地で1回戦の8試合で開幕し、関東勢は法大(関東第5)、慶大(同6)、専大(プレーオフ枠)の3校が2回戦へ駒を進めた。法大はFWディサロ燦シルヴァーノ(2年・三菱養和SCユース)が1得点1アシストなど4点に絡む大活躍で高知大(四国)に6−0で大勝。慶大は4−0で四国学院大(プレーオフ枠)に快勝、専大は3−2で日本文理大(九州第2)に競り勝った。10日の2回戦は、8月の総理大臣杯全日本大学トーナメントと関東大学1部リーグとの3冠を目指す明大(関東第1)などシード校が登場する。

 法大のストライカーが覚醒のときを迎えた。関東大学リーグ終盤の残り5試合で3得点1アシストを記録したFWディサロが、勢いそのままにインカレ初戦の高知大戦でも1得点を含む4得点に絡む大暴れ。自身初の舞台で、チームを9年ぶりの初戦突破へと導いた。

 「ラストワンプレー」

 そう長山監督に告げられた直後の後半33分だった。「ここで取りたいと思ったので、全てを注ぎました」。左CKからMF長倉を経由し、背番号「26」にボールが渡ると、左足を振ってゴールネットを揺らした。

 この日は、この得点だけでなく出色のできだった。前半、自身が獲得したPKが先制点となった。同35分には追加点を演出。後半29分にも得点に絡み、ゴール直後に途中交代するまでドリブル突破やパスでも圧倒的な存在感を放った。

 指揮官も、その活躍に「ここ1カ月でグッと伸びた」と、目を細めた。覚醒のきっかけは、副将のDF山田に掛けられた言葉だったという。

 「ヤマ君(山田)から守備ができればもっといい選手になると言われ、映像を見返したり、(鈴木)歩君の守備を参考にしました」

 課題だった守備を克服すると、本来のプレーが際立つようになった。もともと三菱養和時代は、優勝した日本クラブユース選手権(U−18)で得点王にも輝いた生粋のストライカーだった。

 「どこかで自分はそういう(エゴイスティックな)選手じゃないと思っていました」

 そう言って自分の中に押し込めていた得点感覚がついに呼び覚まされた。「僕らは優勝できるチーム。僕が点を取れれば勝つことができる」。目覚めのときを迎えた点取り屋は、チームを勝利に導く次なるゴールを欲していた。

  (馬場康平)

<ディサロ燦(あきら)シルヴァーノ> 1996(平成8)年4月2日生まれの20歳。東京都出身。175センチ、64キロ。FW。父がイタリア人、母が日本人。三菱養和SCユース時代(高3時)の2014年に日本クラブユース選手権(U−18)で優勝し、大会得点王に輝いた。15年に法大へ進学。関東大学1部リーグ通算43試合7得点4アシスト。

    ◇

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