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 全国の現金自動出入機(ATM)から計約18億6千万円が一斉に引き出された事件で、警察当局はこれまでに引き出し役(出し子)ら130人近くを窃盗容疑などで逮捕した。うち十数人は五つの指定暴力団の傘下組織に所属する組員だった。別の指定暴力団系組員の関与も浮上している。捜査関係者への取材でわかった。

 警察当局は組上層部に金が流れたとみており、今後、特殊詐欺などとともに暴力団の新たな資金源となる可能性がある。

 事件では5月15日朝、東京、愛知、大阪、福岡など17都府県で、3時間弱のうちに、南アフリカの銀行から流出したデビットカードなどの情報約3千件をもとに偽造されたカードで1万8千回以上引き出された。

 捜査関係者らによると、逮捕者…

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