アノニマスが日本に再攻撃、9月以降急増108件
昨秋に官公庁のホームページ(HP)などで被害が相次いだ、国際ハッカー集団「アノニマス」によるとみられる日本へのサイバー攻撃が、今年9月以降、再び増加している。
ただ、情報を盗み出すような巧妙なサイバー攻撃とは異なるため、ネットに詳しい関係者は「過度に恐れず、事前に対策を講じておくことが大事」と冷静な対応を呼びかけている。
9月3日深夜、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市)のHPが閲覧不能となり、まもなく、アノニマスを名乗り、イルカ漁などに反対するグループの犯行声明がネット上に投稿された。「我々はイルカ漁とは全く関係ないのに」と、同館の担当者は困惑した。
アノニマスの一連の攻撃は、和歌山県太地町で毎年9月に解禁されるイルカなどの追い込み漁や捕鯨への抗議名目で、2013年頃から「オペレーション・キリング・ベイ(殺りくの入り江作戦)」などと名付けられて始まったとされる。昨年も、太地町でのイルカ漁への反対をうたい、秋以降にサーバーに大量のデータを送り付けてHPなどを閲覧不能とする「