ワシントン=峯村健司
2016年12月8日03時27分
トランプ次期米大統領が駐中国大使にアイオワ州のテリー・ブランスタッド知事(70)を指名することを決めた。政権移行チームの報道官が7日明らかにした。ブランスタッド知事は6日にニューヨークでトランプ氏と会談し、受け入れる意向を示した。新政権発足後、上院の承認を経て就任する見通し。
知事は、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が同州を訪れた1985年以来の交友関係があるとされる。トランプ氏は2日に台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統と電話会談したほか、為替や貿易政策などで中国批判を展開しており、中国との対立が深まっている。習氏と個人的関係が深いブランスタッド氏を起用することで、対中関係の改善を進めていく狙いがあるとみられる。
ブランスタッド氏は83~99年と、2011年からアイオワ州知事を務めており、州知事の通算の在任期間としては最長。河北省正定県共産党委員会書記だった習氏が85年、農業視察のために同州を訪れた際に面会しており、その後も交流が続いているという。(ワシントン=峯村健司)
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朝日新聞国際報道部