先日上砂川町長にインタビューしました。
その際、こんな会話がありました。
町長のお気に入りスポットはどこですか?
そうですね…。スキー場の頂上が好きですね。町が一望できるんです。
お~!行ってみますね!
そのときの僕はとてものんきでした…。
上砂川岳国際スキー場へ。
町長のお気に入りスポットを目指して、上砂川のスキー場にやってきました。
普通に雪山です。
上砂川岳国際スキー場は既に閉鎖されてて、斜面は草木に覆われています。これ、けっこう登るの大変そうだな…。
でもこのくらいは想定の範囲内です。僕は道産子ですし皮膚が強い気がするので、このくらいは朝飯前なのです。
ちなみに今日の気温は-6℃でございます。
まぁ…余裕です。
覚悟を決めて僕はホワイトワールドに足を踏み入れていきます。
確かにキレイな景色だった!
雪山はわりと急斜面でした。
しかも予想以上に雪が深い。膝くらいまで足が埋まってしまいます。
でも、素晴らしい景色が上で僕を待っているので、根性で上まで登っていきます。
30分くらい登ったでしょうか。
やっとのことで上までやってきました。
そこから見る景色は…。
さすが町長、確かにキレイでしたよ!
▼雪山の上から見たふもとの温泉。
▼雪山の上から見た上砂川の町と山。
町長お気に入りだけあって、とても素敵な景色でした。雪にまみれて、息を切らしながら登った甲斐があったなぁ。
でも、驚いたのは景色だけではありません。
雪山の上に雪山があった。
いやーびっくりしましたよ。
雪山の上に、もっとでかい雪山があったんですもん。
まさかの二段構成かい!って話です。
最初の雪山を登った時点でわりと満足しちゃったんですけど、これは困りましたね…。
町長はこう言ってたんですよね。
スキー場の頂上が好きです。
ちっくしょー登るしかねぇ。
僕は力を振り絞って歩み始めました。
雪山なめてました。
しかし、登っていくごとに天気が悪くなっていきます。さらに二段目の雪山は「モーグル用なの?」ってくらい急斜面で、雪の深さも太ももくらいあります。
あぁ、さむい…。
当初の「雪山くらい登れるっしょ」って余裕は消え去りました。無事に帰ることを優先して、ここで引き返すべきなのか…。
でも、僕は歩き続けました。
なぜなら僕にはやらなくてはいけないことがあるからです。いや、証明しなくてはいけないことがあるからです。
スニーカーとジーンズでも雪山は登れるということを。
僕はこの日、完全に山を舐めきっていました。雪山くらい普通に登れると思ってました。でも普通にスニーカーとジーンズだとめちゃくちゃ寒いです。あほでした。
そうです。
これは雪山をなめてた自分との戦いなのです。
俺の楽観的な性格は雪山なんかに負けない。スニーカーとジーンズで山を登れると思った自分は何も間違えてはいない!
それを証明するんだ!おらあああ。
そこからはあまり覚えていないんですけど、1時間くらいは登ったのかな。
頂上が見えてきました。
限界でした。スニーカーに冷たい雪が染み込んで、ジーンズはガチガチに凍ってます。
うおおお!ヤマモト雪の子、元気の子~!!
きのこ、たけのこ、どくきのこ!!
僕はやっとのことで頂上に到着しました。
本当にしんどかったです。
でもやり切った。
登り切った。
がんばった。
よくやったよおれ。
標高500m超。道のりは約2km。
やっとの思いで頂上に辿り着いて、僕が目にした景色がこちらです。
天気悪くて、良く見えませんでした。
切ないなぁ…。一段目の雪山から見た景色の方がキレイだった…。
でも景色とかどうでも良い気がしてきました。
雪山を通して、自分の限界に挑戦できたから。
本気を出せばできないことはない。
行けない所なんてない。
僕は証明できたのです。
スニーカーとジーパンでも雪山登れる。
次回、「サンダルと短パンで雪山登れるか!?」もお楽しみに。
上砂川の記事書いてます。