こんにちは!
突然ですが、タイトルの通り、私は発達障害者です。
発達障害ってどんな障害か分かりますか?
聞いたことぐらいはあると思います。
発達障害とは、簡単に言うと発達の遅れがある障害です。
「遅れ」だからと言って、成長と共に治るわけではありません。
先天性の障害で、他の身体的な障害などの多くがそうであるように、一生治ることはありません。
病気ではなく障害ですから。
ただし、身体障害者が車椅子に乗るように、発達障害者が生きやすいように工夫することはできます。
どんな工夫ができるかは別の機会に、発達障害の分類について説明します。
(今回説明する分類方法は実は少し古いです。しかし、現在も使われていますし、今回はこちらで説明させていただきます)
・広汎性発達障害
・学習障害
・注意欠陥多動性障害そのため、広汎性発達障害の特徴を上げます。
この中で、私は広汎性発達障害に当てはまります。
広汎性発達障害は更にいくつかに分類できます。
・自閉症
・特定不能の広汎性発達障害
など
私は、最後の特定不能の広汎性発達障害です。
謎の障害名です。
特定不能のってなんやねんΣ\( ̄ー ̄;)
って思いました(笑)
一般的に広汎性発達障害はアスペルガー症候群と自閉症があるよ〜くらいしか言われません。
発達障害児の保護者向けみたいな本を読んでも、特定不能の広汎性発達障害なんて名前も出てきません(笑)
人口比率が少ないんでしょうかね。
広汎性発達障害の中には、この特定不能の広汎性発達障害と同じぐらいマイナーな障害があと2つありますが、割愛。
なぜ「特定不能の広汎性発達障害」なんて変な名称なのかというと、診断基準にあります。
・広汎性発達障害の診断基準に当てはまる
・広汎性発達障害に含まれる他の障害(自閉症など)の診断基準に当てはまらない
そう!広汎性発達障害だけど、その中の何にも当てはまらない「その他」の障害ってこと!
なんという適当…。
一概に広汎性発達障害と言っても、人によって症状(病気ではなく障害なので、【特徴】ということが多いです)が違ったり、その程度が違ったりします。
私はかなり軽いです。
障害と言っても、健常者でも持っている特徴が一定レベルよりも高い人が障害者、みたいなイメージです。
だから、障害者と健常者の境界線が明確にあるわけではありません(診断基準はありますが)。
私は障害者の中でも健常者に限りなく近いと思われます。
病院で診断されたのも小学校5年生で、それまで誰も障害なんて疑わなかったくらいですから。
普段の生活で障害者を意識することはありません。
普通に友達と話もできますし、社会生活に問題なくて、日常生活では対策も必要ありませんので。
ただ、何か問題が起こったとき、普通に解決できないとき、考えてみたら原因が障害の特徴であることは多いです。
そういうときはそういえば障害者だった!と思い出すような感覚です(笑)
これはのんきとかそういう問題ではありませんから‼
でも、障害者であることを忘れて生きているという感覚は、健常者にも障害者にも分かりづらいかもしれませんね。
「あなたは健常者だ」と言われたら、普通のことは普通にできているので、健常者と変わらないくらいじゃない?とも思います。
でも、障害者だと言われたら、しばしば納得することもあるんです。
(診断されたのだから当たり前ですが)
こういうのをグレーゾーンというのでしょうか。
一般にはグレーゾーンは、障害とは診断されないけれどその傾向がある健常者のことを言うのかもしれませんが。
さて、肝心の(?)特徴ですが、他には当てはまらない広汎性発達障害なので、特定不能の広汎性発達障害のの症状は〇〇で…などと決まっていません。
そのため、広汎性発達障害の特徴を紹介します。
社会性・対人関係の障害
「社会性・対人関係の障害」は4つの特徴に分かれます。
■孤立型
・人に関心がなく、関わるのを避ける
・呼んでも反応しない
・視線を合わせようとしない
■受動型
・言われたことに何でも従う
・嫌なことも受け入れてパニックを起こして固まってしまう
・固まってしまう
■積極・奇異型
・一方的に話し続ける
・同じことを何度も言う
■尊大型
・人を見下したような言い方をする
・横柄な態度を取る
他にも社会で適切に対応できる「適応型」などの特徴もありますが、広く知られているのは上記4つのタイプです。
■ コミュニケーションや言葉の発達の遅れ
・言葉の発達が遅い(オウムがえしが多い、単語しか発しないなど)
・会話が苦手(一方的に話す、受け答えができないなど)
・言葉を意味通りに理解してしまう(冗談や皮肉が通じない、たとえ話などを誤解してしまう)
・抽象的な言葉の意味や文脈の理解が困難(遊びのルールが分からない、「みんな」に自分が含まれていると気づかないなど)
■ 行動と興味の偏り
広汎性発達障害の人は、ある特定のモノに強い興味やこだわりを見せることがあります。
具体的な特徴としては、
・予定の変更や初めての場所などに苦痛を感じる
・食事へのこだわりが激しいなどの偏食
・パターン化していない自由時間などが苦手
・普段はできていることが場所が変わるとできない
などが挙げられます。
広汎性発達障害の人は自分なりのこだわりがあるため、やり方に少しでも変化があると対応できなかったり、パニックを起こして泣き喚いたりする場合があります。
この中で私にも当てはまるのは、かなり少ないです。
1つ目の社会性・対人関係の障害は、4つの特徴に分かれていますが、どれにもうまくあてはまりません。
2つ目のコミュニケーションや言葉の発達の遅れは、思い当たる節があります。
「抽象的な言葉の意味や文脈の理解が困難」が怪しい時はあります。
例にある「みんな」に自分が含まれていると気づかないなどはありませんが、抽象的な話の理解は苦手です。
どんな組織でも(?)、上の人ってわりと抽象的な話をしはることが多くて、意味が分かりづらいことがあったり、間違えて理解していることがたまにあります。
3つ目の行動と興味の偏りですが、「予定の変更や初めての場所などに苦痛を感じる」、「普段はできていることが場所が変わるとできない」はあります。
程度は強くありませんが。
他にも広汎性発達障害の特徴がいくつかあるので、私に当てはまるものだけ紹介します。
・強いこだわり
これも程度の問題はありますが、健常者以上にはこだわりはあります。
日常生活に支障が出るほどではありません。
・曖昧が苦手
「ちょっと待っといて」のちょっとってどのくらい?
「その辺におって」のその辺ってどこ?
のような。
健常者からしたらめんどくさ~って感じかもしれません。
私の場合は「ちょっと待っといて」には対応できます。
一番困るのは、料理のレシピの「少々」とか苦手です。
できるのはできるんです。
小さじ半分くらいかな?
わざわざ書いてないんやからもっと少ないんかな?
これやったら入ってるかどうかわからんからもうちょっと多い方がいいんかな?
とかいろいろ考えながら。
量を失敗したこともなくいつも取り越し苦労ですが、けっこう不安に感じることもあります。
・選択的注意が苦手
選択的注意とは、たくさんの音や視覚情報の中から必要な情報を選択することです。
人ごみの中で特定の人を探せるのは、この能力があるからです。
それが苦手だと、普通の人は特に入ってこない情報も入ってきて、逆に必要な情報が分かりづらいということが起こります。
雑音が多いところで、数人で会話していると、私以外のみんなは普通に話しているのに、私だけ聞き取りにくいことがあります。
また、極度に視覚情報や聴覚情報が多いところだとすっかり疲弊してしまいます。
USJに初めて言ったときはひどかったです。
入る前から人が多かったので、入る前から疲れてきて・・・。
電車に乗っているときはワイワイ喋っていましたが、だんだん黙り込んで、真顔になって、気分悪くなってきて・・・と。
友人に心配されました。
人が多いだけでなく、音もあちこちでけっこううるさくなっているので。
休憩もしつつ1時間ぐらいしたら慣れました。
このあたり、グレーゾーンなんでしょうか(笑)
・健常者より発想力が豊か
逆に良いところも。
確かに、人が思いつかないことを思いつくことはありますね。
こんな感じですね。
発達障害、特に広汎性発達障害について詳しく理解していただけましたでしょうか。
カミングアウトした理由なども後日話そうと思います。