- 172cm
- 東京都
- 桐朋高校→早稲田大学第一文学部
- 2006年4月1日
- 牡羊座
秘島!フローレス!その④
インドネシア・フローレス島の西の端にある港町、ラブアンバジョー。
来る日も来る日も、何かに追い立てられるように移動し続けた結果、
わずか4日で島の横断に成功しました。(オススメはしません…)
これほど厳しいスケジュールを組んでまで、
ラブアンバジョーに来たかった理由。
それが…
ドラゴン・ツアー!!なんというインパクト…!
実は、ここラブアンバジョーの近くには、コモド島という小さな島があり、
そこには“コモドドラゴン”なる生き物が生息しているんです。
世界最大のトカゲと言われる、コモドドラゴン。
日本では、コモドオオトカゲとも呼ばれますね。
しかも、町の人に聞くと、そいつがコモド島には、
「うじゃうじゃいる」と言うじゃないですか。
これは行かない手はない、という事でここまで来た訳です。
ラブアンバジョー。こぢんまりとした港町です。
そんな訳で、“ドラゴン・ツアー”に出発。
まだ辺りも暗い早朝、宿から3分ほどの港に歩いて行きます。
前日のうちにツアーを予約していたので、待ち合わせ場所に向かいます。
こちらが、今回乗った船。
とっても小さな船ですが、今回お客さんは僕だけです。
個人でやっているような小さな店で予約したので、
かなり安く、貸し切りでの“ドラゴン・ツアー”が実現しました。
船に乗り込んだのは4人。
やけに陽気な船長(何を言っているかは理解できない)
とっても寡黙な副船長(喋らない)
お調子者の見習いの少年(少しだけ英語が喋れる)
そして、僕です。
そんな個性的なメンバーで沖に繰り出し、
暫くすると見えてきました。コモド島。
早速、上陸。
見習いの少年だけ付いて来てくれます。
陽気な船長は身振り手振りで、
「ドラゴンに喰われるなよ!」的な事を言いながら笑ってます。
コモド島では、レンジャーの同伴なしで歩いてはいけないので、
レンジャーの後ろにくっついて島を散策します。
この、レンジャーが右手に持っている棒。
これが、ドラゴンが万が一襲ってきた時の、こちらの唯一の武器のようです。
心許ない…。
そんなレンジャーと一緒に島内を少し歩いていくと、
こんな生き物が…
なに、この色…。
絶対触らない…。
更に暫く歩くと、(と言っても上陸から5分も経ってない)
いました。
ゆっくり、ノシノシと歩いてました。
本当に、あっさり見つかりました。
後ろ姿は、まさに恐竜…!
デカイ…
思っていた以上に、デカイ。。
全身から醸し出される威圧感に圧倒され、正面に回ってお顔を見られず。
じっくり見たい…と思っていると、
レンジャーから「もう次に行くぞ」と言われ、
「え、もったいない」と思いながらも散策を再開。
すると、またすぐにコモドドラゴンを発見。
今度は2匹並んで寝てます。
意外とカワイイ顔をしてる気もしないでもない
ここで、嬉しそうに写真を撮りまくる僕を見て、
レンジャーが「カメラを貸せ、オレが撮ってきてやる」と申し出ます。
「オレは、“コレ”を持ってるから近付いて写真が撮れる」と言わんばかりに、
右手に持った“棒”を掲げてみせます。
よし、ここは託してみようと、カメラを預けます。
そんな彼が撮ってくれた写真が、コチラ!
顔の超アップ!
自分はこれだけ近寄れるんだ、そんな誇りが滲み出るような作品。
レンジャー曰く、「この舌が出ている時に撮ると喜ばれるんだ」そうです。
他にも、コモドドラゴンとのツーショットも撮ってくれました。
これは嬉しい。
ちなみに、この時も「舌が出るまで」何回も何回も撮ってくれました…
結局この日は、5匹のドラゴンと遭遇できました。
恐らく、行けば100%近く見られると思うので、興味がある方は是非。
ところで、散策を終え船に戻る途中、
レンジャーが「ドラゴンはアレを食べてるんだよ」と指差す先を見てみると…
アレを襲って食べてるのかよ…
やっぱり“棒”じゃ意味ないんじゃないかと。
お世話になったレンジャーの今後の無事を祈りつつ船に乗り込みました。
その後また暫く船に乗って、今度はピンクビーチという場所に。
名前の通り、ピンクの砂浜が美しいビーチで、
ここでランチのお弁当を食べます。
綺麗なピンクビーチ
そして、ここからラブアンバジョーに戻る道のりで“事件”は起きました。
順調な航海が続く中、
陽気な船長が突然、大きな声を出して海の方を指差します。
そちらに目をやると、とんでもない光景が!
!!!
これ、アレだ!
ヤバイやつだ!
映画とかで見た事あるやつだ!
しかも、良く見てみると…
いっぱいいるーー!!!
終わった!
完全に人生終わった\(^o^)/
写真では良く分からないと思いますが、
この時、船は100匹くらいの集団に囲まれていました。
なんてこった、ドラゴンより怖いじゃねーか、
なんて思っていると…。
陽気な船長が船の先端で、手をパタパタしてます。
そして、突如「マンタ!」と叫んで海に飛び込みます。
そう、この大集団は鮫ではなく、マンタだったんです。
1匹見るだけでも“ダイバーの夢”とも言われるマンタ、
それが100匹単位の大群で目の前に…。
鮫じゃなかった安堵感と、マンタだった感激。
僕も迷わず飛び込みます。
ここに飛び込んじゃいます!
大口を開けて、こちらに向かってくる大量のマンタの中を泳ぐという、
得難い経験は、一生忘れられそうにありません。
火山湖に、蜘蛛の巣状の田んぼに、ドラゴン、更にマンタ。
インドネシアのフローレス島は、まさに秘島。
人も優しく、ご飯が旨くて、物価も安い。
今回も、イイ旅でした。
お調子者の見習いの少年と!兄弟みたい…。