国際学力調査 科学の学力トップクラスも意欲に課題

国際学力調査 科学の学力トップクラスも意欲に課題
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国際学力調査の結果、日本の高校生の「科学」の学力は世界トップクラスにあるものの、科学の本を読むことや知識を得ることを楽しいと感じる割合は、世界の子どもたちと比べていずれも10ポイント以上低く、学ぶ意欲に大きな課題があることがわかりました。
OECD=経済協力開発機構は世界の15歳の子どもを対象に科学と数学、それに読解力を測定する調査を実施し、日本の高校1年生の科学の成績は参加国中2位とトップクラスでした。

参加した日本の子どもたちに「科学の楽しさ」について聞くと、「科学の本を読むのが好きだ」と答えたのは35%で、OECDの平均より17ポイント低くなりました。また、「科学の知識を得ることなどが楽しい」と答えたのは55%で、こちらも平均より12ポイント低くなりました。
さらに、これらの結果は10年前と比べていずれも低下するなど、学ぶ意欲に大きな課題がありました。

一方、「自分の就きたい仕事で役に立つから理科を勉強するのは大切だ」という設問に対し、「そう思う」と答えたのは61%で、こちらは10年前と比べると15ポイント高くなっていました。

文部科学省は「科学を学ぶ目的をしっかりと生徒に伝えることが、学ぶ意欲の向上につながるのではないか」と話しています。

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