12月07日 19時21分
受託収賄などの罪に問われ、11月、2審の判決で有罪を言い渡された岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長が、7日、市議会議長に辞職願を提出し、市長を続けることに市民の信を問いたいとして、出直しの選挙に改めて立候補する意向を表明しました。
美濃加茂市の藤井市長は浄水設備の導入をめぐり、業者から現金を受け取ったとして受託収賄などの罪に問われ、11月、2審の名古屋高等裁判所は1審の無罪判決を取り消して執行猶予の付いた有罪判決を言い渡し、市長側はこれを不服として上告しています。
藤井市長は、7日朝、市議会議長に辞職願を提出し、このあと開かれた市議会の本会議で「全く身に覚えのないことで潔白を一貫して訴え続けてきた。市長職を続けることを市民に認めていただけるか、選挙で審判をあおぐことを決意した」と述べ、出直しの市長選挙に改めて立候補する意向を表明しました。
これについて議会は採決の結果、辞職に同意することを決め、藤井市長は、いまの市議会が閉会する12月19日付けで辞職することになりました。
選挙管理委員会によりますと、市長選挙は1月22日に告示され、1月29日に行われる岐阜県知事選挙と同じ日に投票が行われる見通しです。
藤井市長が辞職願を提出したことについて、市内に住む70代の男性は、「市長を信じているが、いま辞職して出直し選挙をしなくても市民の支持は得られると思う」と話していました。
一方、市内に住む20歳の男子大学生は「信頼されている市長だと思っているので出直し選挙でそれを証明してもらいたい。このまま続けるより、選挙で信任を得れば、気持ちの良い状態で仕事をしてもらえるのでいいと思う」と話していました。
また、60代の男性は、「白黒はっきりしない状態なので一度辞職して出直す方が良いのではないかと思っていた。選挙でけじめをつけた方がいい」と話していました。
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