５日朝、名鉄名古屋線の電車内で、４０歳の女性の髪をハサミで３０センチ以上切ったとして大学院生の男が傷害の疑いで逮捕されました。
大学院生は容疑を認め、「髪の毛をインターネットのオークションで売るために切った」と供述しているということです。
逮捕されたのは、愛知県一宮市の大学院生、吉田晃也容疑者（２３）です。
警察の調べによりますと、吉田容疑者は５日午前７時半すぎ、名鉄名古屋線の愛知県稲沢市にある国府宮駅を出て名古屋駅に向かっていた上りの特急の電車内で、４０歳の派遣社員の女性の髪を後ろから持っていたハサミで３５センチ切ったとして傷害の疑いが持たれています。
女性は髪の毛の半分ほどの長さを切られ、警戒していた警察官が吉田容疑者をその場で逮捕しました。
当時、電車内は朝の通勤ラッシュで混んでいたということです。
調べに対して吉田容疑者は容疑を認め、「インターネットのオークションで女性の髪の毛を売るためにやった。ほかにも切った」と供述しているということです。
インターネット上では、女性の髪の毛がオークションで数千円から数万円で取り引きされていて、出品が目立っています。
警察によりますと、愛知県内では３年前から朝の通勤時間帯を中心に名鉄線などの電車内で女性が髪の毛などを切られる被害が約３０件あり、警察が捜査しています。