真珠湾で攻撃受けた元兵士からも歓迎の声
安倍総理大臣が今月下旬にハワイを訪れ、アメリカのオバマ大統領とともに真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊することについて、75年前、真珠湾で攻撃を受けた元兵士たちからも歓迎の声が聞かれました。
真珠湾を拠点にしていた戦艦の乗組員だった97歳の男性は、「すばらしいことだと思う。われわれはすでに友好国であり、過去のことは過去のこととしてとらえ、将来に向けて歩んでいくべきだ」と話しました。また、真珠湾の基地で勤務していた94歳の男性は「75年が経ち、両国がそうした行動に移る時が来ている。日米がここまでたどり着いたことは非常に意義深いことだと思う」と好意的に受け止めていました。
元捕虜となった団体「心から歓迎」
太平洋戦争中に旧日本軍の捕虜となった元アメリカ兵などで作る団体のジャン・トンプソン会長は、5日、NHKの取材に対し、「われわれは訪問を心から歓迎する」と述べました。そのうえで「今回の訪問は日本が戦争責任を認めたことを示すものであり、戦争の教訓を思い出させることにもなる」と指摘しました。そして「われわれはトランプ次期大統領が日本に対して犠牲者との和解を続けるよう促すことを期待している」と述べました。