桑原が筒香超え　アップ率２０７％の４０００万円

　ＤｅＮＡの桑原将志外野手（２３）が６日、横浜市内の球団事務所で契約交渉に臨み、２７００万円増の４０００万円でサインした。アップ率２０７％は筒香の２００％を超え、今オフの球団内で最多。「まさかと思った」と満面の笑みを浮かべた。

　高卒５年目の今季途中から「１番・中堅」に定着し、初めて規定打席に到達して打率２割８分４厘。いずれも自己最高成績となる１３３試合出場、１３１安打、１１本塁打、４９打点を残した。「絶対レギュラーを取るという気持ちだったのでよかった半面、もっとレベルアップしたいと思った」

　課題は明白だ。高田ＧＭには出塁率３割５分６厘を問題視され、９３三振と３８四球に「１番打者なら数字が逆じゃないと」と注文をつけられた。本人も「来季は一球一球集中して、出塁率にこだわってやっていきたい」と表情を引き締めた。

　定位置争いで頭一つ抜け出した感はあるが、もちろん安泰ではない。「今年つかんだものを絶対離さないで、もう一度、自分で勝ち取るつもりでやる」。今季以上に大事な年になりそうだ。（小林孝一郎）

（金額は推定）