■ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
第36話「アナザーワン バイツァ・ダスト その2」
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7月16日(金) 08時34分・・・
早人はついに仗助たちに正体がバレてしまった。
このままでは吉良についての質問がされてしまうぞ・・・!!
(この4人が僕にパパの事を質問し始めたら・・・
みんな確実に吹っ飛ばされてしまう!!
だ、だめだ・・・質問しないで・・・!!
貴方達までしんでしまったら、誰がアイツを倒せるんだ)
(たとえ騙しても、この人たちをしなせちゃぁダメなんだ!!)
早速、承太郎が写真を見せて質問を投げかけてきた。
「この写真のことで聞きたいんだが。
君がこの写真でビデオを撮ってる理由を知りたいんだ。
何故君は自分の父親の」
「あああああああああ!!鼻血が!!」
承太郎が質問を言い終える前に、大声を出してうやむやにした。
咄嗟にしては良い手だとは思うが、時間稼ぎにしかならんと思うが・・・
「医務室!急に鼻血がいっぱい出てきた!!僕!失礼します!」
なるほど。
しかし、駆け出したところを仗助に捕まった。
「待ちな。鼻血が出てきたって?見せてみなよ」
早人は自分で自分の鼻を打ちつけ、本当に鼻血を出した!
スゴイ覚悟だな・・・
「いかなきゃ・・・失礼します・・・」
「医務室なんかいかなくてもいいわ」
仗助はクレイジーダイヤモンドで鼻血を元に戻した。
「鼻血なんて出てないぜ?」
「あ!?え・・・あ・・・」
驚く早人に仗助は自己紹介と、仲間たちの名前を紹介していく。
仗助は早人が、ぶどうが丘小学校に通ってると見抜き、それならまだ遅刻する時間じゃないという。
「ちょっとした質問なんだ。この写真についてなんだ」
「なんでもなけりゃそれでいいんだけどよ」
(なんでもあるんだよぉおおお!!質問しないで!質問しちゃだめなんだ!!)
「ここに映っているのは・・・」
「あ・・・ああ・・・・」
「おめぇの」
「だめだああああ!!それ以上言うなぁああ!!」
驚く一同。
「あ・・・あ・・・」
(もう駄目だ・・・今のでますます質問される!!)
仗助「言っちゃあ駄目とはなんのことだ?」
(次々に来る!!)
承太郎「何を言っちゃあいけないのだ?」
(もう止められない!!)
康一「ひょっとして君のお父さんのことかい?」
(爆発する!!みんな爆発する!!!)
早人は膝から崩れ落ち、頭を抱えてうずくまってしまった・・・
康一 「いきなりダメだって・・・?」
仗助 「それ以上言うな・・・?」
億泰 「まだ質問もしてねぇのによぉ・・・」
承太郎「ひょっとして、何か質問されること、それ自体がまずいことでもあるのか?」
(そうだ・・・)
(ぼ、僕がしねば!!もう誰もしななくてすむ!!爆弾の僕がしねばいいんだ・・・)
カッターナイフを喉元につきつける早人!!
そこまでしなくても・・・!!
(僕がしねば、この人たちがきっとアイツを倒してママを救ってくれる!)
グサッ!!
やっちまった・・・
「いいから、早く質問してくださいよ。川尻浩作の事をよぉ」
「待て仗助。何か様子がおかしい」
『!』
「うずくまって・・・どうかしたのか?」
承太郎が早人に近づく。
「あ・・・ああ・・あ・・・」
生きてたか( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
!!?
カッターナイフを、ちっさいキラークイーンがガッチリ持ってるだと!?
(さ、させない!!何故かカッターナイフが喉に刺さらない!!)
承太郎「こいつは!!」
仗助 「このスタンドは!!」
億泰 「一度見たらこの姿は忘れねぇ!!」
康一 「キラークイーン!!!」
「オラオラオラオラオラ!!」
すぐさま攻撃を仕掛ける承太郎たちだったが、時すでに遅し・・・
「正確にはキラークイーン第三の爆弾バイツァ・ダストだよ!!
攻撃してももう遅い!
私を見たということは、すでに目の中に入ったという事なのだ!!
何人だろうと同時にな!!
お前らは私の正体を探った!!」
カチッ!!
「うああああああああああああああああああああ!!!」
泣き叫ぶ早人・・・その隼人の眼の前に現れるキラークイーン・・・
そして再び同じ朝へと戻っていく・・・
「うう・・・防げなかった・・・あの四人も攻撃されてしまった・・・
もう駄目だ・・・僕がどんなふうに努力しても、これから一時間後・・・
運命はあの4人も消滅させてしまう・・・じさつさえできない!!
僕がしんだら困るから・・・きっとバイツァ・ダストが自動的に僕を守ってるんだ・・・
強すぎる・・・吉良吉影は化け物過ぎる!!
アイツがしぬか、バイツァ・ダストを気まぐれか何かで解除しないかぎり・・・
もうあの4人は確実にしぬんだ・・・」
すると早人は立ち上がった。
何かを思いついたような表情・・・
この繰り返す地獄を切り抜ける方法を思いついたのか!?
「あいつがしぬか・・・解除しない限り・・・」
(今まで僕は・・・この自分が人ごろしなんて絶対に出来ないと思っていた。
11歳のちっぽけな少年に、あんな化物をころせるわけなんかないと・・・
でも、1つだけあった!!
11歳の小僧に、あいつをころせる可能性がたった一つだけ!
”そいつ”は・・・真っ暗な屋根裏で、兵器庫にしまってある拳銃のように静かに眠っていた)
猫草か・・・
(僕は生まれて初めて、マジに心の底から神様にお祈りした!
神様・・・どうかこの僕に人ごろしをさせてください・・・と)
その後、早人は屋根裏部屋からこっそり猫草を持ち出しランドセルへと忍ばせた。
この通り太陽の光に反応し、眼を覚ます修正を持っている!
そして、だれかれ構わず空気を飛ばし攻撃してくる、この獰猛な性格・・・
部屋に入り込む僅かな光でこの威力・・・
早人は猫草の習性を利用し、至近距離から空気弾を吉良に見舞うつもりのようだ。
確かに吉良をころせる可能性があるのは、猫草だけかもしれないな・・・
(至近距離・・・でも、いつ・・・どこでやるか・・・
家の中や傍はダメだ・・・ママがいる)
(そうだ・・・!帽子!!
あいつは僕に帽子をかぶせにくる!!
至近距離・・・チャンスはあいつが背後から近づいてくる至近距離!!
やるのはその時だ!!)
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「パパがコーヒーもう1杯欲しいって言ってたよ」
早速行動に移る早人。
この先に起こることは既に解っている。
電話が鳴ると同時に電話に出て応対する早人。
しのぶは慌てずにポットをテーブルへと運び、コーヒーをカップに注ぐ。
まだポットセットは割れないようだ。
「はぁい!あなたー!おまちどお様!新しいコーヒー入りましたわ」
「・・・そうだな・・・気持ちのいい朝だ。
もう一杯飲んでから仕事に行くのも悪くはないな」
(バイツァ・ダストの中では運命は変わらないんだろ?
一度破壊されたものは、どうあがいても必ず破壊されてしまうんだろ?
あんたが言ったんだ!!)
パキンッ!!
とってが壊れた!!
吉良の顔wwwwww
見事にポットセットは割れ、吉良の左手はコーヒーまみれになってしまった!!
「あああああああ!!大切にしているティーセットが!!」
しのぶww
旦那より先にティーセットを心配するとか、さすがやん( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
ざまぁみろ!!
早人よくやったぞ!!
「それじゃあママ、学校へ行ってきます」
「!」
(僕がついてるよ。ママは僕がずっと守ってあげる!)
この吉良をキッ!と睨むシーンいいよなぁ。
早人の決意が伺える。
でも、勘のいい吉良の事だ・・・
今の睨みで察するんだろうな・・・色々と。
早人はあえて帽子を忘れて家を出た。
「信じられない・・・やっぱあいつ、何考えてるかわからないわ。
でも結構・・・悪くない・・・って気分だったりして・・・」
うっとりするしのぶ。
吉良はテーブルを片付けようとするが・・・
「あ、いいの!私が片付けるから!
割れちゃったものは仕方ないわ!それより火傷しなかった?」
「ああ・・・大丈夫だよ・・・」
・・・・
・・
早人は露伴の爆発路地にやってきていた。
今は8時24分・・・
8時30分には露伴が爆発する・・・
だが、前回・・・吉良は露伴が爆発する前にここに現れた。
早人に背後から帽子を被せたっけ・・・
そこが狙い目だ・・・
「来ない・・・!あいつまだ来ないぞ!?」
「え!?」
露伴のヘブンズ・ドアーが発動!
「おかしい!!前の時はもうすでに・・・!!どうして来ないんだ!!」
ついには雨が降ってきてしまった。
(僕があいつより家を先に出たから、運命が変わったのか?
いや・・・そんなはずはない!帽子を被せに来るのなら、絶対僕の背後から近づいてくるはずなんだ!!)
「ぺ、ペプシの看板に雷が落ちた!!」
(落ち着け!落ち着け!!
あと2分ある・・・!岸部露伴が自動的に吹き飛ばされるまで、あと2分以上ある!
運命を信じて・・・)
「あ!!・・・あ・・・あ・・・」
(す、すでに!木の影に!すでに来ているッ!!)
「今日は気分のいい朝だ。しかし、さっきの早人は何か妙だった・・・。
なにか・・・勘だが、どこか妙だ。
何回か、この朝を往復しているようだな。
3回・・・いや4回くらいか」
なんで回数までわかるんだろうか・・・
「か、勘がいいのかあいつ!?」
(しかし、もう時間がない!ここからあいつを攻撃するしかない!!)
早人はランドセルを開け、草猫を包んでいた布をめくっていく。
しかし、思いとどまり、再び布をかけた。
「まさか・・・僕が猫草を隠し持ってることをあいつ・・・
知っていて近づいてこないのか!?
いや・・・知っているにしては近すぎる距離だ・・・
でも、確実に一撃であいつを倒さなくっちゃあいけない!
もし外したら露伴が爆屍して、そのあと4人が消し飛んだところで、
あいつはバイツァ・ダストを解除してしまう!!
もしそうなったらあいつの勝ちだ!!」
(時間がない!!くそぉ!!もう1歩だけ左に!
その小汚い木の陰から体を出してくれたなら攻撃できるのに!!)
(!!・・・なにぃいいいいぃいい!!?
ますます隠れたぁ!!)
(今朝での早人の目つき・・・何か決意めいた意志を感じた。
あの忌々しい広瀬康一とか、クソッタレ仗助と同じ眼をしていた。
この吉良吉影の勘が用心深く観察しろと言っている。
もっとも、早人の奴にどうこうできるわけはないが・・・)
(もうだめだ!29分を何秒かまわったら岸辺露伴への攻撃が始まってしまう!!)
なんちゅう顔してんねんww
(怯えてるぞ、あの小僧・・・あの眼・・・
肥溜めで溺れかけてるネズミみたいに絶望しているぞ。
決意めいた意志というのは気のせいだったか・・
ありゃあ負け犬の目だ)
吉良が動いた!!
(身体を出した!!)
「忘れていた帽子を届けに来たよ早人」
ドンドン早人に近づいてくる!!
(神様がいるなら感謝する・・・このサツジン鬼を木の陰から出してくれた運命に感謝する!!)
(闘志が湧いて来たぞ!!)
「喰らえ!!吉良吉影!!」
「なに!!?」
ドシュッ!!
空気弾が吉良の胸を貫いた!!
勝った!!
「や、やった!!命中したぞ!!や・・・やったぞ!!」
「川尻早人はこないな・・・別の道を通って学校へ行っちまったか・・・」
露伴。・゚・(ノД`)・゚・。
「トドメだ!!サツジン鬼!!」
念には念を・・・この少年、やはり相当頭がキレるな。
バゴッ!!
「!?」
「な・・・」
(なにぃいぃぃいぃぃ!?)
「最近・・・」
(馬鹿なぁあああああああああ!!)
「爪が異常に伸びるこの時期・・・」
「あ・・・あ・・・」
「どうも私は最近、全くいい事がないと思っていたが・・・」
「ポケットの中・・・どうやら昨夜辺りからツキが私にまわって来ている感じがする」
なん・・・だと・・・?
「今朝、ママの大切にしてるカップを割ってしまったろう。
あの時、手首にコーヒーがかかって火傷気味だったので、
腕時計外して、胸ポケットにしまっといたんだ。
信じられない幸運だ!!
もし朝・・・コーヒーをこぼしていなかったら・・・」
(そんな・・・そんなことって!僕があれを・・・)
「し、失敗した!!じ、時間が・・・来る!!」
次回に続く!!
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